マルチーズの飼い方・性格を動物看護士が解説します!

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マルチーズ

綺麗な白い毛、黒くてつぶらな瞳がとても愛くるしいマルチーズです。そんなマルチーズは、今も人気が衰えない犬種の一つです。とても魅力がたくさんのマルチーズですが、これからマルチーズを飼おうと考えている人や、今マルチーズを飼っている人の為に役立ててく見てください。動物看護師としての職業を活かし、実際に病院に来るマルチーズの経験談を交えながら、性格や飼い方、なりやすい病気などについて詳しく解説します。

マルチーズの性格・特徴について

マルチーズの性格① 甘えんぼう

マルチーズの最大の魅力となる性格の特徴として、飼い主に甘えんぼうなところがあります。
心を許した人に対しては、とことん甘えんぼうになります。
家の中どこへ行くにも飼い主のあとを付いて回ったり、寝るのも一緒だったり、大好きな飼い主と、ずっと一緒にいられたら幸せを感じます。
ただし、飼い主が離れたり、ケージに入れるときゅんきゅんと鳴いたり、外出しようとすると吠えたりと、とても寂しがります。
そして、飼い主が帰宅すると、嬉しさで跳ねたりきゅんきゅんと鳴いたりしてまたベッタリとくっついて過ごすような、とても可愛い性格です。

また、メスよりオスの方が甘えんぼうな性格のマルチーズが多く見られます。

このように、飼い主にとても愛情深く、甘えんぼうなので、一度マルチーズの魅力に取りつかれてしまうと、2代目3代目もマルチーズを飼う人もいます。

マルチーズの性格②陽気で遊び好き

マルチーズは、とても陽気で明るい面もあります。
しかし、陽気で明るく元気ですが、どこか上品さが感じられます。
他の小型犬で見られる、ちゃかちゃかしていたり、騒がしかったりするような感じではありません。

飼い主に遊んで貰うことが大好きなので、お気に入りのおもちゃを加えて持ってくるなど、散歩中も元気に走るような活発さも持ち合わせています。

飼い主を喜ばせることも好きなマルチーズなので、陽気で明るいマルチーズが家にいると、癒されること間違いなしです。

マルチーズの性格③穏やか

陽気で明るく、活発なマルチーズですが、穏やかな性格も持ち合わせています。
基本的には、大人しくて穏やかな性格のマルチーズが多いです。
人や犬対して噛み付いたり、怒ったりすることは少ないです。
また、遊び好きですが加減を分かっているのか、ものを破壊したり、イタズラをしたりするようなマルチーズは少ないです。

穏やかで、愛情深い性格から高齢の方にも人気があり、犬を飼うのが初めてな方でもとてもオススメな犬種です。

マルチーズの性格④人見知り(警戒心が強い)

マルチーズには、愛くるしい様々な性格がありますが、その中でも人見知りな所もあります。
お腹を出して甘えたり、心を開いたりするのは心を許した大好きな飼い主だけで、基本的に、知らない人には人見知りな態度をとることもあります。
真っ白でつぶらな瞳をもつマルチーズですが、その愛らしい見た目からついつい触りたくなる人もいますが、飼い主ではない人には寄っていかないです。

動物病院へくるマルチーズも尻尾を振りながら、甘えて来るような子はほとんどいません。
触ろうとしても知らん顔するようなマルチーズがほとんどです。
飼い主さんに声を掛けてもらったりすると、嬉しくて尻尾を振っているような子がほとんどですので、本当に飼い主さんが大好きで人見知りな犬種です。

しかし、動物病院では嫌な処置もする場合はありますが、牙を向いたり噛みにきたりするようなマルチーズはほとんどいません。
警戒心は強いものの、攻撃的ではないのがマルチーズの特徴でもあります。

しかし、散歩中や家で生活している時に、知らない人や知らない犬に、しつこく触られたりついて回られたりすると、最初は攻撃的ではないマルチーズですが、段々と怒ってしまう場合もありますので、マルチーズに対しては、しつこく接することは厳禁です。

マルチーズの性格⑤ 気が強い

マルチーズには、見た目によらず気が強いところもあります。

昔は、マルチーズ・テリアとも呼ばれていた事もあるほどテリアのように気が強く、大胆な行動に出ることもあります。

マルチーズは小型犬ですが、決して臆病な性格ではなく、肝はすわっています。
そのため、自分が嫌な目にあえば、例えその相手が大型犬であろうと、立ち向かっていくような大胆さがあります。

また、飼い主が危険にさらされていると思えば、飼い主のために勇敢に立ち向かいます。
小型犬とはいえ、番犬には十分向いている性格ではありますが、体が小さいので大型犬とトラブルになったりすれば、やられてしまいます。

そして、気が強いという性格は、甘やかしすぎず、しっかりと子犬の時期にしつけを入れておかないと、トラブルの原因になりやすいので注意が必要です。

また、メスの方が気が強い性質を持っていますので、メスを飼っている人やこれからメスのマルチーズをを飼おうと思っている人は、しっかりしつけをしなければいけません。

マルチーズの性格⑥ 神経質

気が強い所もあり、また、神経質な所も持ち合わせているマルチーズです。

環境の変化にも弱いです。
引越しをしたり家族が増えたり、飼い主が旅行などでペットホテルへ預けたりするような今までと環境が変わると、元気や食欲が無くなるようなマルチーズもいます。
それだけならまだいいですが、体調を崩してしまうマルチーズもいるほど神経質な面があるのです。

また、環境の変化だけではなく、フードをかえたり、食器をかえたりするだけで食べなくなってしまうマルチーズもいます。

子犬の頃に厳しいしつけをされたり、きつく怒られたりなどの嫌な思い出があれば、トラウマになりやすい繊細な所もあります。
このようなことが原因で、特定の人や物や場所を怖がったり、攻撃的になったりすることもあります。

動物病院へくるマルチーズも、とても警戒心むき出しで怖がっている子が多いです。
噛んできたり牙をむいて唸るようなマルチーズは少ないですが、注射など痛いことをされて、覚えいるものです。
そのため、とても怖がったりぶるぶる震えていたりして、よく飼い主に助けを求めています。

オスよりメスの方が神経質な部分がハッキリ出ることもあり、出産後はとくに神経質で警戒心も強くなりやすいです。

マルチーズの性格⑦ 頭がいい

マルチーズは、とても頭がよく、しつけが簡単にできます。
昔から愛玩犬として可愛がられていたマルチーズなので、人間との関係がとても上手です。
そして、飼い主の事が大好きなので、信頼している相手の言う事となれば、よく聞いてくれます。

しかし、この頭のよさから、しっかりとしつけをしていないと間違った学習をしてしまい、問題行動を起こすようになることもありますので注意が必要です。

きつく怒ったりすると、怒られないように飼い主の見ていない所で悪さをしたり、甘やかし過ぎると、この行動をすると、ワガママを聞いてもらえることを覚えたりします。
子犬の時期に、しっかりしつけをしておくと大人になっても聞き分けのいい、とても飼いやすいマルチーズになってくれるでしょう。

マルチーズの身体的特徴


マルチーズの身体的な特徴として、真っ白でつぶらな瞳です。

毛色の種類は、ピュアホワイトとベールアイボリーが認められていて、白に近いほどいいとされています。

その真っ白な被毛は、とても長く伸び、絹糸のような毛質であり完全に真っ直ぐです。
最近では、お手入れの大変さから短くカットするマルチーズが増えています。

マルチーズの年齢別のサイズ

マルチーズは、1歳から1歳半には、サイズの成長はほぼストップし、老犬になるまで体重や体高の変わりはありません。

成犬時の体高は、オスが21~25cmメスが20~23cmで体重は、3~4kgです。

生後3ヵ月で600g~800g、生後6ヵ月で1.4kg〜1.6kg、生後10ヵ月には1.8kg〜2kg、1歳すぎた頃にはもう成犬のサイズになります。

マルチーズの平均寿命

マルチーズの平均寿命は、12~15歳です。

もちろん15歳以上長生きするマルチーズもいます。

マルチーズの平均購入価格

マルチーズの平均購入価格は、幅がありますが、5万円〜30万円です。

オスよりメスの方が高く、大きなマルチーズより小さなマルチーズの方が高いという傾向にあります。

また、血統が良ければその分高い値段が付けられます。

マルチーズの飼い方について

マルチーズ

マルチーズの基本的なお世話 用意するもの① ケージ

マルチーズの大きさに合わせたケージ選びが大切になります。
ケージには、トイレとベッドと食事スペースが確保されてあり、窮屈にならず、ゆっくりリラックスして過ごせるような広さが必要です。

マルチーズは、基本的に飼い主が家にいる時は、一緒にいたいという性格の子が多いです。
ケージが必要ないと考える人もいるとは思いますが、マルチーズのテリトリーを確保するためや、留守番の時に使えるように用意はしておくべきです。

ケージが嫌がるようになれば、トリミングサロンやペットホテル、災害時にも困ることになります。
子犬の頃から、ケージに慣れさせておくことによって、万が一狭いスペースで過ごさないといけないということになった場合に対応しやすくなります。

マルチーズは、ただでさえ神経質な性格を持っているので、普段からケージは安心できて安全な場所だということを教える必要があります。

マルチーズの基本的なお世話 用意するもの② ベッド

ベッドもケージの中へ入れておきましょう。
もちろんケージの外にもおいてあげるのもいいことです。
1人で留守番や、自分の時間をリラックスして過ごすためにも、ベッドはある方がいいです。

マルチーズは真っ白なので、白いベッドの上に寝ていて、飼い主が気がつかなくて蹴ってしまったというエピソードもありますので、真っ白なベッドは避けた方がいいかもしれません。

マルチーズの基本的なお世話 用意するもの② トイレ

トイレは、マルチーズのサイズより大きめなサイズのトイレを用意しておくことをオススメします。

綺麗好きなマルチーズはとても多いので、ペットシーツだけを引いておくと、ぐちゃぐちゃに丸められる可能性があります。
ペットシーツがぐちゃぐちゃにならないように固定できるトイレがオススメです。

また、オスのマルチーズ用に、マーキングや足を上げてする癖があれば、壁のあるトイレもありますので、ライフスタイルに合わせたトイレ選びをしましょう。

マルチーズの基本的なお世話 おすすめの食べ物

マルチーズ

マルチーズの食事について① ドックフード

総合栄養食という、このフードと水だけで十分な栄養が取れるドックフードがあります。
基本的にはこのドックフードがオススメです。
その中でも、様々な種類があります。
マルチーズ用に製造されているドッグフードもオススメです。
また、マルチーズの毛色は白いので、涙やけが目立つ犬種です。
涙やけの原因の一つとなる、粗悪な原料や添加物が入っていない、高品質なフードや無添加ドッグフードなどもありますので、このようなドックフードもとてもオススメです。

マルチーズの食事について② おやつ

おやつも無添加のものや、歯の健康を維持するようなおやつが沢山あります。
安すぎるおやつは、危険な原料が入っている可能性がありますので、質が良く、健康も維持できるようなおやつをオススメします。

マルチーズの基本的なお世話 お手入れ

マルチーズの基本的なお世話 お手入れについて① ホームケア

マルチーズは、ホームケアがとても大切な犬種です。

毛を長く伸ばすのであれば、毎日のブラッシングは欠かせません。
短くカットしていたとしても、定期的なブラッシングはしておいた方がいいです。

マルチーズの被毛はとても細くて繊細ですので、絡まりやすいのです。
特に耳の後ろの毛や脇の柔らかくて毛玉になりやすい部分です。

毛玉を作って、皮膚が引っ張られて赤く炎症を起こしているマルチーズが、動物病院へたまに来ますので毛玉にならないようにケアをしてあげましょう。
また、涙やけや、口周りやお尻周りの汚れも目立ちやすいので、定期的に拭いて綺麗にしてあげましょう。

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マルチーズの基本的なお世話 お手入れについて② トリミング

トリミングは、月に1回程度が目安です。

マルチーズは毛が伸びるのも早く、ケアをしていないと、毛玉が沢山できてしまいます

  • トイプードルなどに人気のテディベアカット
  • いつまでも子犬のようなパピーカット
  • 短く涼し気なサマーカット
  • 耳の毛をツインテールみたいに長く伸ばすエレガントカット
  • 頭の毛をのばして三つ編みにするなどのアレンジも
[/box] 毛色が白くシンプルなので、耳飾りもどんな色でもどんなデザインでもとてもよく似合います。

このように、おしゃれも楽しめるのもマルチーズの魅力です。

 

マルチーズのしつけ方

マルチーズのしつけ方① 無駄吠えのしつけ

マルチーズを飼っている人で、無駄吠えで悩んでいる人は結構います。
もちろん、鳴き声をあまり聞いたことがないという、とても大人しいマルチーズもいます。
しかし、飼い主に甘え上手なマルチーズは、どうしても無駄吠えをしやすい犬種です。

マルチーズの無駄吠えは、要求を聞いて欲しいという吠え方がほとんどです。
このような要求吠えの原因となるのが、残念ながら、飼い主が甘やかしすぎているとことです。
特に、子犬の時期の社会化期と呼ばれる、犬が一番学習する時期に甘やかしすぎていると、賢いマルチーズは、吠えたら要求を聞いてもらえると間違った学習をしてしまい、無駄吠えに繋がってしまいます。

犬の社会化期は、生後1~3ヶ月くらいですので、ペットショップから家に迎えたらすぐにしつけを始めることが大切です。
もちろん、社会化期を過ぎても子犬の時期は、毎日刺激を受けて、学習しているのでしつけ続けることも大切です。

ついつい、可愛いマルチーズなので甘やかしてしまう気持ちは分かりますが、成犬になっても無駄吠えが直らなければ、とても困ることになります。

要求の無駄吠えのしつけ方は、要求に応じないことです。
吠え続けている時は、落ち着くまで無視しましょう。
吠えるのを止め、落ち着いたらしっかりと褒めてあげることです。
この繰り返しですので、忍耐力が必要です。
心を鬼にしてしつけましょう。

マルチーズのしつけ方② 噛み癖のしつけ

マルチーズは子犬の時期から噛み癖がつかないようにしつけることが大切です。

噛み癖がついてしまう原因として、遊びの延長があります。
遊びの最中に、飼い主の手を噛むことは犬には良くあることです。
子犬の時は口の力もそんなにありませんし、甘噛みの事が多いのでついついそのままにしてしまうこともあると思います。
それが噛み癖に繋がります。
歯が手に当たると、低い声で「痛い!」と伝えて遊びを中断します。
こういう行動を飼い主がとることで、噛むことによって、遊んでもらえなくなるということを学習します。

他の原因として、恐怖や怒りからも噛み癖がつくこともあります
自分や飼い主が危険に晒されている時は、勇敢に立ち向かうこともあるマルチーズですが、これも噛み癖がついていると、他人や他の犬とのトラブルにも成りかねません。

普段からマルチーズと、しっかりとコミュニケーションをとり、信頼関係を築いておかなければ、トラブルになりそうな時に止めることができません。
また、甘やかしすぎると、いざと言う時に飼い主の言う事も聞いてくれなくなります
噛む行動をとったり、噛みそうな場合は、「ダメ」という事を伝え、落ち着くまでしばらく相手にしないようにしましょう。

噛むことによって、飼い主に相手にしてもらえないということを学習してもらわなければいけません。

マルチーズ ヨークシャーテリア

マルチーズのしつけ方③ トイレのしつけ

トイレのしつけとして注意しなければならないことは、叱ってはいけないということです。

まず、トイレの場所を覚えてもらうことが必要です。
ペットショップやブリーダーから迎える場合は、お迎えの日に排泄したペットシーツなどを取っておいてもらい、それを家に持って帰り、新しいトイレににおいをつけてあげることをオススメします。

最初は、何度か失敗するものですが、決して叱ってはいけません
そして、失敗した所ににおいがつくと混乱するので、失敗したところは、黙って綺麗に掃除しましょう。
そして、成功した時はしっかり褒めてあげましょう。

失敗時に叱っても、何が悪いことなのかがまだ理解できないために、排泄したこと自体が悪いと思い、隠れてしたり、全く違う場所にしたりするようになり、悪循環です。

頭の良いマルチーズなので、しつけ方さえ間違えなければすぐに覚えてくれるはずです。

マルチーズの効果的なトイレのしつけ方

2018.02.08

マルチーズのトイレトレーニング方法

2018.02.08

マルチーズのしつけ方④ 散歩の仕方

マルチーズは小型の愛玩犬で、昔から主に室内で飼われてきた犬種です。
長時間の散歩は特に必要なく、室内での運動でも十分です。

しかし、活発で遊び好きなマルチーズは、もちろん散歩が好きな子もたくさんいます。

外へ散歩へ行くことは気分転換にもなりますし、刺激にもなり、とてもいいことです。

散歩時間は、1日1~2回で、1回の散歩は15分〜30分程度の短時間で十分です。

最近は、ドッグランなどの施設も増えてきていますので、普段は室内で運動をさせて、たまにドッグランなどの施設を利用し、て運動不足にならないようにする、というような感じでもいいかもしれません。

 

マルチーズの健康について

マルチーズ

マルチーズのなりやすい病気① 水頭症

マルチーズには、生まれつき頭蓋骨の頭頂部に、小さな穴が開いたままになっている子がいます。
水頭症とは、その穴から、脳や脊髄の周囲を循環している脳脊髄液と呼ばれる液体が、漏れだしてしまい、脳の働きに異常が起きてしまう病気です。
また、脳脊髄液が何らかの原因で脳内に増え、脳を圧迫してしまうことによっても様々な異常が起こります。

この脳脊髄液が増えてしまう原因として、循環不全や過剰生産などがありますが、先天的なものがほとんどです。

症状は、頭が大きく腫れたようになります。
頭がいびつに膨らんでいるようになるマルチーズもいます。
頭の頭頂部を触ってみると、小さな穴が開いているのがわかります。

直接脳へ異常が出てしまうため、症状も様々です。
元気や食欲が無くなったり、ぐったりするようにもなります。
また、頭が圧迫されるため、目が外側に向くなど視点が合わなくなります。
視力が落ちて、物によくぶつかるようになる場合もあります。
普段の性格が急に変わることもあります。
今まで穏やかだった子が凶暴化したり、普段しない行動を取るようになったりもします。
症状がひどくなると、てんかん発作や痙攣を何度も起こすようになり、意識障害もみられます。
最悪の場合は、死亡します。

治療も難しく、外科手術か、対処療法で症状を軽減してあげることしかできません
外科手術といっても、手術を行っている病院も少ないのが現状です。

マルチーズのなりやすい病気② 眼瞼内反症

犬のまぶたは、靭帯によって形が保たれています。
眼瞼内反症とは、この靭帯が何らかの原因で、引っ張られたりゆるんだりすることで、まぶたやまつ毛が眼球の方向へ内側に反転してしまう病気です。
反転することによって、まぶたやまつ毛が角膜や結膜を刺激したり、傷つけたりしてしまいます。
眼瞼内反症は、「逆まつげ」とも呼ばれます。

原因は、先天的なまぶたの構造によるものや、何らかの外傷によってまぶたが変形してしまうことや、皮膚の弾力性の低下などがあります。

症状は、目を気にしたり、脚や物を使ってこすったりします。
そして、充血したり、傷ついたりして、結膜炎や角膜炎になります。
また、涙がよくでて涙やけになったり、目やにが増えたり、目の周りが荒れてしまうこともあります。
また、まぶたの痙攣をおこすこともあります。

治療としては、結膜炎や角膜炎の治療をすることで症状は抑えられますが、重度のものだと外科手術をする場合もあります。
定期的に逆まつげを抜くことが、予防になります。

マルチーズのなりやすい病気③ 緑内障

緑内障は、眼球内の眼圧が高くなってしまい、視神経が圧迫されてしまい様々な症状がでてくる病気です。
原因は、眼房水と呼ばれる眼球内の水分がうまく排出されなくなり、圧力が高くなります。

症状は、目が痛くなるので、よく目を気にするようになります。
そして、瞳孔が開いたままになり、視野が狭まって動きたがらなくなったり、物にぶつかったりするようになります。

進行が進んでいくと、眼球が飛び出したようになります。
そして、失明する場合もあります。

完治する治療法はないので、目薬で進行を抑える方法が一般的です。
最近では、レーザー治療で眼圧のコントロールを行うこともあります。
しかし、痛みがひどく、失明している場合などは眼球の摘出を行うことも選択肢の一つとしてあります。

マルチーズのなりやすい病気⑤ 動脈管開存症

動脈管とは、お腹の中にいる胎児期に、大動脈と肺動脈をつなぐ血管のことで、通常生後3日程で閉鎖します。
お腹の中の胎児はまだ呼吸をしないため、肺に血液をあまり必要としません。
このため、血液は肺を介せず動脈管を通り、直接大動脈に流れるような仕組みになっています。
しかし、生まれて間もなく呼吸をしますので、肺にも血液が多く必要となるために、動脈管が必要なくなるということです。

大動脈開存症状は、この動脈管が閉鎖せず残ってしまい、様々な症状を引き起こす病気です。
先天的な病気で、マルチーズはなりやすい犬種です。

軽度の場合は、症状がでるのが5歳くらいまで無症状の場合もあります。
重度で症状がでるのが早い子だと、生後1~2ヶ月で発症します。

症状は、呼吸困難、咳、疲れやすい、元気が無くなるなどがみられます。
また、子犬の時期に発症すると、成長が遅れることもあります。
最悪の場合は死亡する怖い病気です。

治療は、軽度の場合は症状を軽減する対処療法で、薬を使用したり、運動を減らしたり、食事療法をしたりします。

重度の場合は、外科手術により動脈管の開存している場所を閉鎖します。
外科手術は、やってみなければ良くなるかどうかは分かりません。

マルチーズのなりやすい病気⑥ 膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼とは、後肢にある膝蓋骨が正常な位置から外れてしまう病気です。

原因は、先天的に、膝蓋骨を受ける大腿骨の溝が浅かったり、筋肉や靭帯が緩みやすかったりすることです。
また、後天的なものだと、事故や外傷で膝蓋骨が外れてしまいます。

症状は、歩き方がおかしかったり、びっこをひいたり、完全に外れてしまうと足をあげてしまいます。
また、痛みを感じる子もいます。

治療は、軽度であれば、外れてしまった膝蓋骨を戻してあげたり、消炎剤や鎮痛剤やサプリメントを使用します。
元に戻らない場合は、手術の対象となります。
マルチーズは先天的になりやすい犬種ですので、悪化しないように滑ってこけたりしないように、フローリングなどに気をつけてあげましょう。
また、激しい運動も避けたほうがいいです。

マルチーズのなりやすい病気⑦ 停留睾丸

停留睾丸とは、睾丸が正常な位置に降りてこず、腹腔内や鼠径部に止まってしまうオス特有の状態です。
通常であれば、生後半年以内には、正常な位置に降りてくるものです。

原因は、先天的なホルモンの異常や、睾丸降下を邪魔している部分があるなどです。

症状は基本的には無症状です。
しかし、両側停留溝の場合だと、生殖能力がなくなるため、繁殖ができません。
そして、最も重要な事は、腹腔内に停留している睾丸を放っておくと、将来、腫瘍化しやすくなるということです。

治療としては、若いうちに去勢手術を行うことです。
多くの動物病院では、子犬の時期のワクチン接種時に、軽い健康診断を一緒に行います。
その時に睾丸が停留していないかどうかを確認する獣医師も多いので、指摘してもらえる場合もあります。

マルチーズのなりやすい病気⑧ 僧坊弁閉鎖不全症

僧帽弁とは、心臓の中の左心房と左心室の間にある弁の名前です。
左心房から左心室へ行く血液が逆流しないようにする役割を持ちます。
僧帽弁閉鎖不全症とは、この僧帽弁の機能が低下し、血液が逆流してしまうことによって、心臓に負担がかかる病気です。

原因は遺伝性の因子が強いと考えられています。
マルチーズでは7~8歳では約80%に症状があるとされているほど、多くのマルチーズは僧帽弁閉鎖不全症になりやすいのです。

症状として、初期は軽い心臓の雑音ですが、進行していくと、咳や苦しそうな呼吸をするようになります。
舌が紫になるチアノーゼと呼ばれる酸素が不足している状態になります。
また、症状が悪化すれば、急にパタッと倒れたり、発作が起きたりして、呼吸困難を起こし、そのまま心臓発作を起こして死亡することもあります。

完治する事はない病気ですので、内服で症状を抑える治療が一般的です。

マルチーズを飼うことは、僧帽弁閉鎖不全症のリスクがあるということです。
期的に健康診断をしてもらい、早期発見、早期治療をすることで、少しでも長く生きられるということです。

マルチーズのけがや病気の応急処置

マルチーズは、活発で遊ぶことが大好きな犬です。
また、気が強いところもあるので他の犬とのトラブルになってしまった時に、噛まれたり傷つけられることも十分考えられます。
そうなった時に飼い主もパニックにならないように、冷静に応急処置をしてあげることが大切です。

外傷の場合は、すぐに水で傷を洗い流し、清潔な布で傷口を拭いてあげましょう
出血が多い場合は、圧迫して止血をしなければなりません。

明らかに骨折してそうなくらい力が入ってなければ、その部位を刺激しないようにすぐ動物病院へ連れて行きましょう。

マルチーズのなりやすい病気では、水頭症僧帽弁閉鎖不全症などがあります。
これらの病気には、意識を失ってしまう場合があります。
もし、急に倒れたり、発作を起こしたりしてて意識を失った場合は、すぐに呼吸をしているか確認してください。
胸部を確認すると呼吸をしているのがわかります。
そして、呼吸をしていない場合は、胸部を抑えて刺激してあげたり、人工呼吸が必要となる場合があります。
そして、一刻も早く、動物病院へ連れて行きましょう。

また、心臓発作が起きて心臓停止した場合は、すぐに右下にむけて寝かせ、肋骨の上から垂直に心臓マッサージをします。

その他にも、何かいつもより様子がおかしければ出来るだけ早く動物病院へ連れて行きましょう。

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マルチーズ

マルチーズが下痢をしたとき

マルチーズは、神経質な性格から精神的に下痢をする事がよくあります。
なんらかの環境の変化があった場合は、精神的なものが原因で下痢をしている場合がほとんどですので、1~2日で治まる場合はそのまま様子を見ていても構いません
しかし、下痢が続くようだったり、血が混じっていたり、他に症状が見られる場合は、動物病院で診てもらいましょう。
軽い下痢の場合でも、心配であれば動物病院で診てもらいましょうり
精神的な下痢なら、環境に慣れさえすればいずれ治るものです。
しかし、病気からくる下痢は大変です。
下痢のいう症状は、様々な病気の症状ですので、下痢だけでは何の病気かを特定する事が難しいのです。

他に何らかの症状が出ている場合は、その情報を正確に獣医師に伝えることで、病気の早期発見に繋がります。