柴犬の生理について知っておこう!人間とは違いがいっぱい!


柴犬の基本情報

  • 原産国:日本
  • グループ:5G(原始的な犬)
  • サイズ:小型犬
  • 平均寿命:12~15歳
柴犬

柴犬の概要

日本犬の代表格とも言える犬種「柴犬」。

日本犬の中で唯一の小型犬で、国の天然記念物にも指定されています。

柴犬の歴史は非常に古く、ある説では縄文時代から日本人のパートナーとして存在していたと言われています。
古くから日本の山岳地帯で猟犬として活躍していました。

長い間番犬としても飼われてきましたが、近年では家庭犬としても高い人気を誇ります。

現在日本で飼育されている日本犬種のおよそ80%が柴犬であるとも言われています。

さらに、柴犬の素朴で愛らしい容姿と飼い主への強い忠誠心を持つしつけやすい性格から、最近では海外での評判も高く、日本のみならず世界中で人気のある犬種へとなってきました。

柴犬の身体的特徴

  • 体重:6~11kg
  • 大きさ:小型犬
  • 体高:33~43cm
  • 毛色:「赤」「黒」「白」「胡麻」
  • 尻尾:巻き尾・差し尾
柴犬,茶、黒

柴犬の身体的特徴

【大きさ】

柴犬は体重6~11kgの小型犬に分類されています。

一般的にメスよりもオスの方がやや大きめになることが多いようで、体高より体長がやや長くなっています。

【顔】

顔つきは「キツネ顔」と「タヌキ顔」にどちらかで、「キツネ顔」の方はマズルが長く「タヌキ顔」の方はマズルが短い顔つきをしています。

いずれも、三角形の立ち耳が特徴的です。

【尻尾】

柴犬の尻尾には、背中にくるんと巻いている「巻尾」と、上に持ち上がって先端が前方に傾斜している「差し尾」があります。

さらに、巻尾には「右巻・左巻」「右二重巻・左二重巻」「半巻」「車巻」があり、差し尾では「太刀尾・草薙尾」「柳尾・牛蒡尾」「茶筅尾・株尾」「無尾」など様々なバリエーションがあります。

【被毛】

被毛は短く、真っ直ぐで硬いトップコートと、柔らかく密生したアンダーコートによるダブルコートからなっています。

【毛色】

柴犬の基本色は、4色で、「赤」「黒」「白」「胡麻」になります。

「胡麻」は、赤・黒・白の毛がブレンドされた毛色のことで、希少カラーとなります。
その色の割合によって「赤胡麻」や「黒胡麻」などと呼ばれます。

柴犬の性格・気質

  • 愛情深く忠実
  • 独立心・警戒心が強い
  • 我慢強い
  • 聡明で忠実
柴犬

柴犬の性格・気質①
~小型犬でも日本犬らしい性格~

柴犬は、見知らぬ人には懐きにくいものの、一度信頼を置いた飼い主に対しては、とても愛情深く忠実に接します。

それでもあまりベタベタされることを好まない犬種で、強い独立心を持ち合わせています。
また警戒心も強いため、自分のテリトリーに侵入する者に対しては厳しい態度を見せることがあるようです。

それでも一度主人と決めた飼い主には、その生涯忠誠心を貫くような犬種ですので、信頼関係を築くことができればかけがえのないパートナーとなってくれるでしょう。

体は小さくても日本犬としての素質がしっかり引き継がれたきた犬種です。

柴犬の性格・気質②
~しつけやすい犬種でもある~

歴史ある原始的な犬ということもあって、自信満々で恐れ知らずな性格をしています。

そのせいで頑固だと言われることも多いですが、聡明で飼い主への忠誠心が強いことからしつけやすい犬種であると言われています。

我慢強い性格からも訓練に適している犬種です。

柴犬の性格・気質③
~オスとメスの違い~

柴犬のオスは、メスよりも活発で、負けず嫌いな性格を持っているようです。

一方でメスの柴犬は、オスよりも比較的落ち着いた性格をしているようです。
しかし、発情期になると精神が不安定になって、攻撃性を見せることもあります。

柴犬の生理とは?

犬の生理とは?

犬の生理とは、メス犬の発情期のことで「ヒート」と呼ばれています。

避妊手術をしていないメス犬が発情期を迎えると「出血」が生じます。
そのため、人間と同じように「生理」とも言われていますが、人間の生理とは仕組みが異なってきます。

ちなみにオス犬には発情期はありませんが、メスの「ヒート」を感じとることで発情すると言われています。

犬の生理(ヒート)の仕組み

まず、人間の生理は、生殖可能な子宮が受精卵着床の為に子宮内膜が分厚くなっていき、妊娠していない場合にこの子宮内膜が剥がれ落ちることで出血が起こります。
これが人間の生理となります。

一方で、犬の生理(ヒート)では、卵胞が成長し発情ホルモンを放出することで、外陰部の粘膜が充血して血液が染み出てきます。
これが犬の生理(ヒート)となります。

犬の生理(ヒート)の周期

犬の生理(ヒート)は、個体差もありますが通常、生後6~10ヶ月頃から始まります。

犬の生理周期は、「①発情前期」⇒「②発情期」⇒「③発情後期」⇒「④無発情期」というサイクルで繰り返されていて、柴犬の場合、年に2回のサイクルで生理(ヒート)が訪れます。

①発情前期

発情前期は、人間と同じように出血を伴う期間で、交尾と排卵に備えるための期間となります。

最初の兆候として、陰部の腫れが見られるようになり、その後透明な分泌物が出てきます。

次第に血液が混ざって出血が見られるようになっていきます。

この期間はおよそ10日間ほど続きます。

哺乳類で出血を伴う生理があるのはサル、人間、犬くらいであり、哺乳類全体から見ると出血が見られるのは珍しいことだとされています。

②発情期

発情期とは、オスを受け入れることができる期間で、排卵が起こる時期でもあります。
期間はおよそ10日間ほどです。

この時期に徐々に出血が治まっていくので、発情期が終わったと思われがちですが、ここでオス犬との接触があると思わぬ妊娠になってしまうことがあるので注意が必要です。

③発情後期

発情後期は、発情期が終わった後のおよそ2カ月間のことで「発情休止期」とも言われています。

この時期には、交配や妊娠の有無にかかわらず、体が妊娠しているのと同じ状態に変化する期間です。

④無発情期

発情後期が終わってから次の発情期までの間の期間になります。

およそ3~4カ月間かけて、発情期~発情休止期にみられた体の変化が元に戻っていくようになります。

避妊手術をする場合には、卵巣や子宮の血管の発達が弱く、出血のリスクの少ないこの「無発情期」に行うことがすすめられています。

犬の生理の症状や出血量

生理(ヒート)中に見られる主な症状は「出血」ですが、それ以外の症状も見られます。

陰部の腫れや、人間と同様に気分の落ち込みやイライラといった精神的な症状が見られることもあります。

また、 症状には周期によっても異なるものがあります。

①発情前期の症状

前述のとおり、この時期にはまず陰部の腫れが見られるようになります。
通常の2~3倍の大きさになることもあるようです。

そして、出血が始まります。
出血量には個体差もありますが、この時期が最も出血量が多い時期となります。

そのため、犬が陰部に違和感を覚えて舐めている様子などが伺えるようになります。

その他にも、ソワソワ・イライラする、オシッコの回数が増える・おもらし、食欲や元気の低下などが見られるようになります。

②発情期の症状

発情期になると、出血量が少なくなっていきます。

交尾に適した時期ともなるため、普段はオス犬を遠ざけるような犬でもオス犬を受け入れやすくなるとも言われています。

また、外陰部に触れる尻尾を横に倒すような反応を示すようにもなります。
これはオス犬を受け入れるサインです。

③発情後期の症状

発情後期では、体が妊娠しているのと同じ状態に変化する期間のため、「偽妊娠」が起こりやすくなります。
偽妊娠によってお乳が出るようになることもあります。

また、この時期にホルモンバランスを崩して、食欲の低下元気がなくなるなどの症状が見られることもあります。

④無発情期の症状

発情していない時期ですので、この時期には特に症状のない正常期とも言えるでしょう。

人間と犬の生理の違い

これまでご紹介した中でもお分かりかと思いますが、犬の生理(ヒート)は人間の生理とメカニズムが大きく異なります。

質問犬

出血部位の違い

人間の場合には、分厚くなった子宮内膜が妊娠していない場合に剥がれ落ちることで生理出血が起こります。

一方、犬の場合には外陰部の粘膜が充血することで血液が染み出てきます。
犬の生理出血が起こる部位は、膣や外陰部になるのです。

出血のタイミングの違い

人間の場合は排卵後およそ2週間程度で生理出血が始まるのに対し、犬は排卵前に出血が始まります。

閉経の有無の違い

人間は一定の年齢になると、閉経と言われ生理がなくなります。

しかし犬の場合、高齢になっても生理(ヒート)は続き生涯続きます。

ただし個体差もありますが、出血がほとんど目立たなくなり、一見すると閉経したかのように見える場合もあるようです。

柴犬の生理のケア方法

出血などの症状が見られる犬の生理(ヒート)期間中には、いつもと違ったケアが必要になります。

出血で体や飼育環境が汚れないよう清潔を保ち、ゆっくりと過ごせるようにしてあげましょう。

生理用パンツを着用させる

出血量が多い場合、ベッドや床などが汚れてしまうこともあります。
そんな時には生理用パンツ(マナーパンツ)を着用させておきましょう。

柴犬は体重が6~11kg程度ですので、メーカーによっても異なりますがM~Lサイズ相当のオムツになるでしょう。

犬用のサニタリーショーツや紙パンツなども利用できますが、人間の赤ちゃん用の紙おむつを代用することもできます。

オムツをしておくことで、散歩などでの外出先での思わぬ交尾を防ぐこともできます。

ただし、オムツは蒸れやすく、血液によって細菌も繁殖しやすいため、犬によってはかぶれなどの皮膚トラブルを起こす可能性もあります。
こまめに交換してあげるようにしましょう。

陰部を拭いてあげる

分泌物によって陰部が汚れがちですので、清潔なタオルなどをお湯で濡らしてこまめに拭いてあげると良いでしょう。

ゆっくり休ませてあげる

犬の生理(ヒート)中には、性格が変わってしまったと思うほど、落ち込んだりイライラしてしまうなどの精神的な症状が見られることもあります。
できるだけ普段通りの生活を送らせてあげましょう。

犬の様子を観察して状況を察してあげることも必要ですが、心配で構い過ぎるようなことはせず、ゆっくり休ませてあげましょう。

柴犬の生理(ヒート)で注意しなければならないこと

公共の場の利用を控えること

犬のメスの生理(ヒート)期間は強烈なフェロモンを発していて、去勢していないオス犬が惹きつけられてしまいます。
オス犬は2㎞離れたところからもメスの臭いを感知できると言われています。

発情したメスの臭いを感知することでオス犬を興奮させてしまい、メス犬をめぐってオス犬同士のトラブルに繋がることもあります。

また、生理(ヒート)中のメス犬自身がイライラしていることもあるため、メス同士で喧嘩に発展することもあります。

そのため、生理(ヒート)期間中はドッグランやペットホテル、また柴犬を連れての旅行などは控えておきましょう。

ちなみに、例えオムツやマナーパンツを着用させていても、メス犬が発するフェロモンには変わりがありませんのでオス犬との接触はできるだけ避けるように注意しましょう。

生理(ヒート)中の散歩では配慮が必要

生理(ヒート)中に散歩に連れていくこと自体には問題はありません。
ただし、いつもと同じ散歩というわけにはいかないでしょう。

生理(ヒート)中のフェロモンによって、散歩中に出会ったオス犬を興奮させてしまうことになるため、できるだけ他の犬と遭遇しにくい時間帯に散歩をする、最低限の時間・コースに変えるなどの配慮が必要となります。

しかし、活発で運動が大好きな柴犬にとって、散歩を控えることはストレスの原因にもなってしまうでしょう。

時間を短縮する場合などには、室内で遊んであげるなどストレスが溜まらないよう工夫してあげましょう。

ただし、元気がないなどの症状が見られる場合もあるので、そういった場合に無理に散歩に連れていく必要はありません。
柴犬が散歩に行きたがるようであれば、いつも通り連れて行ってあげましょう。

生理中の予防注射は避けること

犬の生理(ヒート)中は、できるだけ予防接種は避けた方が良いでしょう。

元気がない、免疫力の低下などの体の変化ややイライラや落ち込みなどの精神的な変化も見られる時期ですので、時期を改めるようにしましょう。

かかりつけの獣医師に相談の上、時期を見直すと良いでしょう。

生理中のシャンプーは大丈夫?

 

ヒート中のシャンプーやトリミングは問題ありません。
むしろ、陰部が汚れがちで、免疫力も低下する時期で細菌感染を起こしやすくなっているため、陰部を清潔に保つことは大切なことです。

ただし、体調が悪そうなときには無理してシャンプーさせる必要はありません。

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避妊手術はすべき?

犬の生理(ヒート)期間は長く、その間は行動が制限されてしまいます。
普段利用するようなドッグカフェやドッグランなどの場所であっても、一緒に出掛けることができなくなってしまうでしょう。

また、寿命いっぱいまでメス犬の生理(ヒート)は続くということもあるため、交配を考えていないのであれば、避妊手術を受けることを検討してみてもいいのかもしれません。

避妊手術をしていない場合、シニア犬になってくると病気のリスクが高くなっていきます。

特にメス犬特有の病気「子宮蓄膿症」「乳腺腫瘍」「卵巣腫瘍」などのリスクが高くなってしまいますので、注意してあげるようにしましょう。

こういった病気のリスクも考慮して避妊手術を受けるか検討してあげてください。
手術を考えている場合には、できるだけ子犬の時期に動物病院で相談してみてください。

この記事のまとめ

柴犬
柴犬の生理(ヒート)について
  • 犬の生理は発情期のことで「ヒート」とも呼ぶ
  • 生後6~10ヶ月頃から始まる
  • 人の生理とはメカニズムが異なる
    周期「①発情前期」⇒「②発情期」⇒「③発情後期」⇒「④無発情期」のサイクル
    出血部位「外陰部の粘膜が充血することで出血する」
    出血のタイミング「犬は排卵前に出血が始まる」
    閉経の有無「犬は閉経がなく、高齢になっても生涯続く」
  • 犬の生理(ヒート)では、出血の他にも、「陰部の腫れ」「ソワソワ・イライラする」「オシッコの回数が増える・おもらし」「食欲や元気の低下」「免疫力の低下」などの症状が見られる
  • 発情後期では「偽妊娠」が起こりやすくなる
  • 犬の生理(ヒート)期間中には、「生理用パンツを着用」「陰部を拭いてあげる」「ゆっくり休ませてあげる」などのいつもと違ったケアが必要
  • 生理(ヒート)中は公共の場の利用を控えること
  • 生理(ヒート)中の散歩は、他の犬と遭遇しにくい時間帯に変える、最低限の時間・コースに変えるなどの配慮が必要
  • 生理(ヒート)中の予防注射は控えること

さいごに

初めて柴犬の生理(ヒート)を経験する場合、いつもと違った柴犬の様子や出血などに飼い主さんは困惑してしまうことでしょう。

しかし、柴犬自身もいつもと違った不快な思いを感じています。

飼い主も愛犬も、できるだけ快適に過ごせるように工夫してあげたいですね。

オムツを着用させたり、陰部を清潔にすること、またいつもと違った様子が見られないかゆっくり見守ってあげるようにしましょう。