【動物看護士が解説!】犬の クッシング症候群ってどんな病気?

クッシング症候群・・・あまり聞いたことがない方もみえると思います。治療方法は?完治はするのか?・・・など、分からないことが多いと思いますので、クッシング症候群について、動物看護師の経験から詳しくご説明いたします。

クッシング症候群とは?

クッシング症候群と呼ばれるこの病気は、「副腎皮質機能亢進症」といいます。

クッシング症候群と呼ばれる様になった理由は、アメリカのハーヴェイ・ウイリアムス・クッシングという脳神経外科医が発見した病気だからです。

クッシング症候群とは、腎臓の内側にすぐある大動脈と大静脈の附近にみられる左右2つの小さな分泌器官の「副腎」というところの疾患のことです。
主な原因は、治療のためにステロイド剤を長期にわたり使用していたこと、自然に発症、下垂体と呼ばれるところの腫瘍などで、副腎皮質にあるホルモン(コルチゾール)が過剰に分泌されることにより起こるホルモンの病気です。
※コルチゾールとは、副腎皮質ホルモンの中でインスリンの調整などの身体にとってさまざまな作用をします。

クッシング症候群の症状とは?

この病気は、犬の症状で気付けることはあるのでしょうか?

愛犬に以下の症状がありましたら、動物病院で診てもらってください。

早期の発見・治療が大切です。

  • 多飲
  • 犬のお腹が膨らんでくる
  • 犬の食欲が増す
  • 息切れ
  • 脱毛(痒みはなく、左右対称に毛が抜けます)

この病気は、特にトイ・プードル、ポメラニアン、ダックスフンドなどにみられ8歳以上の高齢犬がかかりやすく、また、クッシング症候群と共に糖尿病や甲状腺機能低下症を併発し易いとされています。

クッシング症候群の治療方法とは?

このクッシング症候群は、血液中のコルチゾールの値を調べることによって診断をすることができます。

正常値は20ug/dl以下となるので、この数値より高ければクッシング症候群を疑わなければいなません。
治療方法は、外科的治療、内科的治療、食事療法などです。

外科的治療については難しい手術となるので、内科的治療と食事療法が一般的のようです。

完治はなかなか難しく、コルチゾールの分泌をコントロールしていき、生涯治療を継続していく必要あります。

なお、コルチゾールの値を定期的に検査をする必要もあります。
クッシング症候群の1つの症状として、犬のお腹が膨らんでくるという症状がみられます。

これは、脂肪によるものであるため、食事療法は、主に高タンパク質の食べ物を中心にし、低脂肪な食事を与えます。

クッシング症候群の予防方法は?

この病気に関しては、これといった予防はありません。

早期の発見・治療が大切ですが、飼い主がなかなか犬の症状で疑うのは難しいと思います。

春のフィラリア症予防の時に血液検査をおこなうのでその時に一緒に検査をしたり、日々の健康チェックをおこなうことによって、少しでも早く異変に気付くことができると思います。

犬の クッシング症候群ってどんな病気? まとめ

犬の クッシング症候群についていかがでしたか?あまり聞きなれない病気、クッシング症候群ですが、犬の血液検査等で病気を特定することは可能です。

日頃から愛犬の健康チェックをしっかりとおこない、普段と少し違う変化がみられましたら早めに動物病院に行き検査等をしていくことが大切なことだと思います。