犬の糖尿病の症状や原因、治療方法について。【動物看護師が解説】

人間にも多い病気「糖尿病」。人間の場合は、インスリン注射で体内のインスリンをコントロールしたりするのですが、犬の場合は?動物病院では年間数件、この病気を診ることがあります。糖尿病と気づくまで、どのような症状があるのでしょうか?また、治療方法などもまとめましたので、参考にしてください。

糖尿病について

糖尿病について、原因なども含めてご説明いたします。
体内におけるホルモン(インスリン)の不足により、血液中にある糖分が過剰に多くなりすぎる病気です(糖分をエネルギーに変える役割のインスリンを上手く作れなくなってしまう)。このインスリンはすい臓で分泌されています。
犬の正常な血糖値とは、空腹時60~100mgですが、複数回の検査で150以上の数値だと、糖尿病を疑わなければいけません。
糖尿病の原因は、さまざまですが遺伝的、肥満や老化などが挙げられます。
糖尿病には2種類あります。1つ目は、「インスリン依存性糖尿病」といい、肥満や感染などの原因によって、インスリンというホルモンの1つが上手く分泌されなくなって起きます。
2つ目は、「インスリン非依存性糖尿病」といい、これは、体内でインスリンは分泌されているが、効果が弱まって起きることです。

この病気の主な症状とは?

  • 多飲
  • おしっこの回数や量の増加
  • 体重が減る(削痩)
  • 食欲が増す
  • 腹部が膨らんでくる
症状は、上記のことが挙げられます。これらがさらに悪化すると、血液中に有害な物質(ケトン体)が増え、嘔吐、食欲低下などがみられます。ときに、生命に関わることもありますので、異常に気づいたら、早期に動物病院へ連れていきましょう。
かかりやすい犬種は、トイ・プードル、ポメラニアン、ミニチュア・ダックスフンド、ゴールデン・レトリーバーなどにみられ、中でも特にオス犬に多いです。
また、糖尿病には白内障、膀胱炎などの合併症もみられます。

治療方法とは?

主にインスリン注射や食事療法です。インスリン注射については、一生涯おこなわなければいけません。なお、治療を開始する前に、インスリンについては1日の量や回数を決定していかなくてはいけません。方法としては、血液中にある糖分を複数回、検査して決定していきますので、半日ほど病院で預かるか、決められた時間に来院してもらいます。また、肥満などにおいても運動や食事療法をしていきます。適切な治療で状態の維持に努めましょう。
インスリン注射についての月々の費用は、病院や地域によって異なってきますが、だいたい20,000円くらいです。

予防方法とは?

糖尿病にならないために、飼い主ができる予防方法はないのでしょうか?
それは、糖尿病の原因にも関係している、肥満にさせないよう、日々の散歩などでの運動や食事管理(おやつを与えすぎないなど)をきちんとおこなうということが大切です。

まとめ

糖尿病は一度かかると一生涯にわたって治療をしていかなければならない病気ですが、肥満が原因で起こる場合は、食事・運動管理などで、肥満になるのを防ぎ、予防することも可能ですので健康管理などで、家でできることは普段から気を付けましょう。