犬の 腎不全について動物看護師が解説します!!

みなさんは、腎臓の役割を知っていますか?腎臓は、生命維持にとても必要な役割をおこなっています。では、腎臓が腎不全によって本来の働きをおこなえなくなるとどうなるのか?動物看護師の経験を活かして詳しく解説していきます。

犬の腎不全とは?

正常な腎臓機能の75%以上が機能しなくなった状態をいいます。理由は、腎臓の機能に何らかの障害が起き、体内中の水分・電解質のバランス調整、老廃物の排泄、おしっこの生成や、ホルモンの分泌などなどが上手くいかなくなり、異常が生じることにより起こります。
また、腎不全には、「急性腎不全」と「慢性腎不全」の2種類に分けられます。
■ 急性腎不全
急性腎不全が起こる原因として、脱水症状や腎臓、尿路の損傷、その他食物などの中毒、抗生物質やその他の治療による中毒です。急性ということは、生命にも危険があるため、直ちに治療を開始しなくてはいけません。
■ 慢性腎不全
糖尿病、先天性や遺伝性疾患などの病気が原因でもある慢性腎不全は、ゆっくりと進行していく「進行性」の病気でもあるため、一度かかると完治はできません。

症状は?

腎不全の兆候でもある症状とは、どのような症状かあるのでしょうか?急性と慢性・・・症状の出方も少しずつ違ってきますので、こちらを参考にしてください。

急性腎不全の場合

  • おしっこの量が減る
  • あまり動きたがらなくなる
  • 食欲の低下
  • よだれがでる
  • 嘔吐する
  • 脱水症状がみられる

慢性腎不全の場合

  • おしっこの量が増える(減る)
  • 元気がなくなる
  • 食欲の低下
  • 多飲
  • 嘔吐する
  • 体重の減少
  • 口臭が気になる

治療方法は?

急性腎不全は症状が著しく悪化しますので、直ちに治療をおこなうことが大切です。治療方法は、内科的治療の点滴や透析治療です。動物の透析は人間より難しいため、点滴治療での症状の緩和をされる場合が多いです。また、急性の場合は、腎臓への障害の程度にもよりますが、慢性腎不全へ移行をする場合もあります。そして、慢性腎不全は大半の腎臓機能は低下し、回復の見込みは望めません。病気の進行を少しでも遅らせるため、食事療法や点滴治療などの継続的な治療を必要とします。

予防方法は?

食物による中毒からなる場合もありますので、くれぐれも注意が必要です。また、排尿時の変化や食欲の低下、元気がなくなったりなどの症状が見られたら、様子を見ずに早めに動物病院に行くことも大切です。

まとめ

今回は、腎不全についてをまとめました。急性と慢性、症状もそれぞれ少しずつ違ってきます。また、腎臓の機能が低下してしまった場合、その後の食事療法や点滴治療などにより、さらなる症状の悪化を抑えることが大切です。