動物看護師が解説!!犬 の歯周病についてです


歯周病とは?

歯の病気ではなく、その周囲の組織の病気です。
歯肉炎や歯周炎といったのをまとめて歯周病といいます。
また、歯の周囲の組織とは、「歯根膜」、「歯槽骨」、「セメント質」、「歯肉」の4つで、これらをまとめて歯周組織といいます。

■ 歯根膜、セメント質
歯と歯槽骨の間にあり、ものを噛んだ時などの衝撃を緩やかにするクッションの役割をしています。
また、歯が抜けてしまわないように、固定しています。

■ 歯肉
歯茎のことです。

■ 歯槽骨
歯をしっかり置くための土台の役割をしています。

主な症状とは?

初期の段階では、歯茎が炎症を起こして赤く腫れます。
これが進行すると次のような症状がみられます。

  • 口臭がきになる
  • 顎の骨折
  • 目の下あたりが腫れたり膿がでてくる
  • 口の中(歯茎など)からの出血
  • 食欲の低下がみられる
  • 歯がグラグラしていたり、抜ける

原因は何か?

では、歯周病の原因とは、何でしょうか?
一般的には、歯や歯茎などに残った食べかすです。
口の中が食べかすによって、歯や歯茎に付着する歯垢などにより清潔に保たれなくなり細菌などが増殖してしまう事です。
増殖した細菌によって、歯肉炎を起こし、さらに悪化すると歯周病になります。
さらに、歯周病が悪化すると下あごの骨が溶けてしまうこともあり、食事ができなくなるなどの生活にも支障がでてきます。

治療方法は?

人間と違ってジッとしていられないため、全身麻酔で歯石除去をおこなうことが一般的です。
超音波スケーラーなどを使い、歯に付着している歯石を除去していきます。
処置時間は程度にもよりますが、40分~1時間半です。
なお、歯石除去は超音波スケーラーなどにより、歯に小さな傷がついてしまいます。
そして、そこからまたすぐに、新しい歯石が付着するため除去後は歯のケアもおこないましょう。

予防・ケア方法は?

歯みがきです。
毎日、おこなうことが望ましいですが、最低週に3回程度おこなうことを目指しましょう。
しかし、子犬の時期から歯みがきをおこなっていない場合は成犬からおこなうのは難しいかもしれません。
まずは、口や口の中を触れるようになることが大切です。
ペットショップやホームセンター、ネットショップなどで歯磨きグッズはたくさんあります。
スプレーやデンタルガム、ガーゼなどで磨く・・・など、愛犬にできることを少しずつ始めましょう。

まとめ

歯周病は、犬もかかると歯も失ってしまうこともあるので、食べ物が食べにくくなったりといった日常の生活のも支障がでてきます。
また、治療方法につても全身麻酔となりますので高齢犬などには負担にもなります。
人間と同じように、犬にも大切な歯を、日頃から歯のチェックと共に歯磨きをすることで、しっかり守っていきましょう。