フレンチブルドッグの飼い方・性格を動物看護士が解説します! <h4> </h4>

独特な見た目、表情豊かな顔、愛くるしい性格をもったフレンチブルドッグ。何年か前から人気が出始め、いまだに一定の人気を持ち続けているフレンチブルドッグですが、その人気の理由は、とてもたくさんあります。フレンチブルドッグの魅力たっぷりの性格から特徴、飼い方やなりやすい病気などを、動物看護師の経験を活かして解説していきます。

フレンチブルドッグの性格・特徴について

フレンチブルドッグの性格

マイペースで気分屋

フレンチブルドッグはとてもマイペースな性格をしています。家で過ごしている時も、散歩に出かける時も、自分のペースを全く崩さないという所が、フレンチブルドッグの魅力でもあります。
そして、とても気分屋なので、気分が乗っている時は飼い主の言う事を聞いてくれたり、一緒に遊んだりしてくれます。しかし、気分が乗らない時は、飼い主が名前を呼んでも全く反応しなかったり、散歩へ行きたがらなかったり、動かなかったりする時もあります。 家では、少々の事にはビックリしたり怯えたりするフレンチブルドッグは少なく、一度寝てしまったらイビキをかきながら爆睡して、起きないというようなどっしりさも兼ね合わせていて、とても可愛いです。
生活スタイルも自分のペースがしっかり決まっているフレンチブルドッグが多いので、飼い主のペースに合わせてくれるというより、飼い主がフレンチブルドッグのペースに合わせているという飼い主が多いようです。
また、オスよりメスの方がマイペースで気分屋の傾向があります。
フレンチブルドッグが人気の理由は、このような、マイペースで飼い主に媚びないという所もあるのかもしれません。

穏やか

フレンチブルドッグの多くは、とても穏やかな性格をしています。稀に凶暴な性格のフレンチブルドッグはいますが、ほとんどは怒ることが少ないです。
子供に対しても、どっしりと構えていて嫌なことをされても我慢強い面があります。小さな子供がいる家庭でもおすすめな性格です。
他の犬や人に対しても、あまり怒ることは少ないですが、しつこくしすぎたり、ピンポイントで嫌なことをされたりすると怒る事もたまにあります。この穏やかさは特に家族に対して見せる性格ともいえます。

明るく活発で遊び好き

がっしりした体型で、あまり動かないようなイメージのあるフレンチブルドッグですが、とても活発で遊ぶことが大好きです。ずっしりした重さなど感じさせないくらい俊敏に動き回ることもあります。
気に入っているおもちゃや遊びがあると、何度も何度も遊んでと要求してきます。また、お気に入りのおもちゃを壊してしまうまで大事に使うこともあります。
遊び方も元気がよく、新しく買ってあげたおもちゃを1日で壊してしまったという話もよく聞きます。
フレンチブルドッグは、顎の力が強いので、壊れやすいおもちゃを与えると噛んですぐに壊してしまいます。
テンションが上がってしまうと、遊んでいる最中に飼い主さんを噛んでしまったり、怪我をしたりする可能性もありますので、注意しながら遊んであげましょう。
家庭内でも特に明るい性格なので、いつも家族を喜ばせようとしているフレンチブルドッグはとても魅力的です。

甘えん坊で愛情深い

フレンチブルドッグの1番の魅力であるのが、飼い主に対してとっても甘えん坊で、愛情深いところです。
小さい頃から愛情を持って接し続ければ、その分愛情のお返しがあります。フレンチブルドッグの幸せは、飼い主に寄り添い、喜んでもらうことです。飼い主の前では、無防備でお腹を向けていびきを書きながら寝るなどの、とてもリラックスモードで生活してくれるので、とても癒される飼い主が多いです。
また、とても優しい性格で飼い主に気遣ってくれる場面もあります。よく飼い主の顔色や態度を観察していて、空気を読んでくれるようなフレンチブルドッグもいます。
感情表現も豊かです。顔の表情も豊かですので、感情を理解することも簡単にできます。飼い主が外出する時は寂しそうにシュンとしたり、帰ってきたらとても喜んでくれたり、ごはんの時間や遊びの時は嬉しそうにしたり、嫌なことをされると怒ったり。このように様々な表情を持っているので一緒に生活していると飽きがきません。
ちなみに、メスよりオスの方が飼い主にベッタリするフレンチブルドッグが多いです。メスは、甘えたい時に甘えますが、基本的にはオスよりもマイペースです。

頑固

フレンチブルドッグには、頑固な面もあります。 基本的には、マイペースで穏やかですが、その子なりのこだわりなどが強く、譲れないことがあると頑固な態度をとります。
例えば、散歩中歩きたくなければ全く動かなかったり、嫌なことをされると突然怒り出したりすることがあります。
もともと、フレンチブルドッグは闘犬だったブルドッグを掛け合わせて作られた犬種です。たまに気が短い性格のフレンチブルドッグもいます。家族には穏やかに接することができるけれど、他の犬や特定の人と相性が悪ければ、攻撃的になり向かって行くフレンチブルドッグもいます。頑固さは多少なりとも持ち合わせていますが、そこ頑固さはフレンチブルドッグそれぞれの性格によるのかもしれません。

フレンチブルドッグの身体的特徴

頭部

フレンチブルドッグの頭部の特徴は、大きくて四角い形をしています。顔の全面は、短頭種特有のドーム型で短くしわがあります。鼻は広く上を向いていて、口は分厚くしっかりしています。顎は力強さがあり、しゃくれているフレンチブルドッグが多いです。
目は丸くて大きく、少し出ているのが特徴です。
耳は、大きく、折りたたまれてなく真っ直ぐで、コウモリの耳のような形をしています。

とても筋肉痛でしっかりした体格をしています。背中が広く、首は短めです。脚は短めで太いです。尻尾は短く、ねじれていたりまっすぐだったりします。

被毛と毛色

被毛の特徴は、短く艶がある毛が密着して生えています。
毛色は、茶色系のフォーンや白色系のクリーム、黒色ベースの差し色が入ったブリンドル、白色ベースに他の色の模様が入ったパイドといった種類があります。

フレンチブルドッグの年齢別のサイズ

フレンチブルドッグの成犬時の体高は、約30cmです。また、体重は8kg〜14kgです。
生まれたての体重は、数百gですが生後3ヵ月にはもう3~4kgにまで大きくなります。生後半年には6~8kg、生後8ヵ月には10kg、1歳になる頃には成犬の体重になります。
体格が小さめなフレンチブルドッグは、もう少し緩やかに成長していきます。
メスよりオスの方が大きい子が多いです。

フレンチブルドッグの平均寿命

フレンチブルドッグの平均寿命は、10〜12歳です。犬全体の平均寿命は12~15歳くらいですが、小型犬なら20歳近く生きる犬もいます。そう考えると、フレンチブルドッグは他の犬種よりもやや短めです。

フレンチブルドッグの平均購入価格

フレンチブルドッグの平均購入価格は、15~30万円です。値段の幅が広いのが特徴です。どちらかというと、フレンチブルドッグは高価で売られていることが多いです。高価で売られている理由の一つ目は、人気が衰えないということで、高い値段設定でも購入する人はたくさんいるということです。
二つ目は、フレンチブルドッグは短頭種で頭が大きいため、出産が困難なことがあげられます。そのため、フレンチブルドッグは帝王切開が必要な犬なのです。帝王切開は、麻酔代や手術代の費用がかかりますし、リスクもあります。このようなことから、費用を高くしているブリーダーが多いです。
また、毛色によっても値段は変わってきます。クリームやブリンドルより、パイドのフレンチブルドッグが高価に設定されています。しかし、色の入り方が珍しかったり、クリームでも色が薄いほど高価になってきたりする傾向にあります。

フレンチブルドッグの飼い方

フレンチブルドッグの基本的なお世話

用意するもの

〇ケージ ケージ選びで大切なことは、フレンチブルドッグにとって狭すぎず広すぎず、適度な体の大きさに合ったサイズで選ぶことです。犬にとって、ケージは自分のテリトリーになります。安心して過ごすことも出来ますし、普段からケージに慣れておくことて、災害時や移動時にも落ち着いて対応することができます。また、ケージを使ってするしつけも上手くいきます。ケージがなく飼い主と一緒に過ごしている犬も中にはいますが、ケージがある方が日々のメリットが多いので、ケージは用意してあげるほうがいいです。
大きさの目安として、ベッドとトイレが最低限おけてリラックスできる大きさが良いです。また、フレンチブルドッグは暑さに弱いため、ケージを置く場所は涼しい場所がいいでしょう。

〇ベッド フレンチブルドッグには、ベッドも必要です。ケージに入れられる大きさで選ぶことをオススメします。もちろん、ケージの中以外にもお部屋で一緒に過ごす時のベッドやクッションもいくつか用意してあげていたら、より過ごしやすいでしょう。
フレンチブルドッグは、がっしりしていて筋肉もムキムキな体型をしています。体はコンパクトな割に体重もそこそこある犬ですので、寝転んだ時に体の負担にならないように分厚めで頑丈な生地のベッドを選んであげましょう。あまりに生地が薄すぎると、すぐに破れてしまったり、体に負担がかかったりします。

〇トイレ ケージの中に入れて置くべきものの一つに、トイレがあります。フレンチブルドッグは、散歩中に外でしかしないという子が多いですが、室内でもできるように安心できる場所にトイレを置いておきましょう。

食べ物

〇フード
基本的にオススメなフードは、総合栄養食という、このフードと水だけで十分な栄養が取れるフードがあります。総合栄養食は、ドッグフードのパッケージに記載しているので、ペットショップでフードを選ぶ時に確認してみて下さい。
また、フレンチブルドッグはとても食物アレルギーを引き起こしやすい犬種です。安すぎるドッグフードは食物アレルギーを引き起こしやすいので注意が必要です。食物アレルギーの原因となる添加物や粗悪な原材料を使用していない、無添加ドッグフードやオーガニックドッグフードなどがオススメです。それでもアレルギーを引き起こすようであれば、アレルギー除去食も考えなければいけません。

〇おやつ
おやつも、ドッグフード同様で食物アレルギーに気をつけたおやつを与えることをオススメします。おやつには着色料や酸化防止剤などの添加物が多く入っていますので、食物アレルギーを起こしやすいです。
また、与え過ぎるとフードを食べなくなったり、肥満になったりする原因にもなりますので適度な量を与えましょう。

お手入れ

〇ホームケア
フレンチブルドッグは、短毛なので基本的に被毛のケアは、長毛の犬よりは必要ではありません。しかし、他の犬種よりも皮膚が弱く脂っぽいので、家での皮膚のケアはとても大切になります。また、独特の体臭もあるため、定期的なシャンプーは必要です。
また、耳が大きいため、耳の中も汚れやすいです。耳のなかも定期的に掃除をしてあげましょう。奥の方が難しい場合は、動物病院でもトリミングサロンでもやってもらえます。短頭種特有の顔のシワの部分も不潔になりやすいので、しっかりお手入れをしてあげましょう。

〇トリミング
フレンチブルドッグは、短毛ですので、トリミングサロンでトリミングをする必要はありません。
しかし、皮膚のケアが必要なので、家でシャンプーが出来ないのであれば、定期的にトリミングサロンでシャンプーをしてもらうといいでしょう。
トリミングサロンでは、様々なシャンプーの種類がおいてありますので、その子に合ったシャンプーを使って上手に洗ってくれます。家でできる子でも、定期的にトリミングサロンへ連れて行って家では出来ないケアも含めてやってもらっている飼い主も多いです。

しつけ方

無駄吠えのしつけ

犬を飼っている人が悩む多くの問題行動の一つに無駄吠えがあります。犬にとっては意味があって吠えていることが多いので、無駄吠えではないのですが、やっぱり人に迷惑がかかると大変です。
フレンチブルドッグは吠えると結構大きい声が出るので、やめさせたいと思っている飼い主は多いです。 しかし、しつけ方を間違えると直らないので、効果があるしつけ方でしつけましょう。
まず、無駄吠えをする原因は、何か要求をしている場合や、縄張を守るために攻撃的に吠える場合や、他の犬や知らない人に吠える場合などがあります。
遊んで欲しかったり、お腹がすいたり、散歩へ行きたいなどの要求で吠える場合があります。また、インターホンがなった場合やカミナリの音や車の音などに吠えている場合は縄張を守るためです。そして、自分が知らなかったり苦手だったりする犬や人対して吠えている場合は、攻撃的になっていることもあります。
要求吠えの場合は、要求に応じてはいけません。基本的には無視して、要求に応じず、落ち着いたら相手にしてあげましょう。
縄張や攻撃的になっていることからくる無駄吠えは、様々な環境や音に徐々に慣れさせてあげなければいけません。
無駄吠えのしつけ方はかなり根気がいりますが、根気強くやっていくと、しっかり覚えてくれます。

噛み癖のしつけ

フレンチブルドッグは顎の力がとても強く、本気で噛まれてしまうと、人も犬も大怪我をしてしまう可能性があります。子犬の時期はまだ顎の力もそれほど強くなく、甘噛みすら可愛いと放っておくと大人になって後悔することになります。フレンチブルドッグの噛み癖のしつけは、子犬の頃からしっかりとしておくことが将来的にトラブルを防ぐためにも有効です。
基本的に、遊びは人の手を使って遊ばないことです。もし歯が当たったり、噛まれたりすると「痛い!」と低めの声でいい、遊びを中断します。噛むと、遊んでくれなかったり、相手をしてもらえないということを、分かってもらうことが大切です。しつこく叱りつけると、逆効果になる場合がありますので、噛んできたら相手にしない事が大切です。これも根気強くやっていくことで覚えてくれるようになります。

トイレしつけ

フレンチブルドッグを新しく家に迎えてすぐは、生活環境が新しくなり、なにもかも初めての場所になりますので、トイレがどこにあるのかが分かりません。
最初は失敗して当たり前なのです。しかし、この時にトイレの間違ったしつけ方をしてしまうと、なかなかトイレを覚えてくれないということになりかねません。
トイレのしつけ方はで1番大切なことは、失敗した時に叱ってはいけないということです。
失敗した時は、失敗した所の臭いを消すためにすぐ拭いたり洗ったりして下さい。臭いが染み付いていると、また同じ場所でトイレをしてしまいます。この時に、絶対叱らずに何も言わず掃除をしてください。
おしっこなどをしたときは、トイレに臭いをつけてあげておいてあげると成功しやすくなります。
そして、ちゃんとしっかりトイレができたら思いっきり褒めて上げてください。この繰り返しなのでかなり根気がいります。

散歩の仕方

筋肉質で元気いっぱいなフレンチブルドッグなので、長時間の運動が必要がいるイメージがありますが、実際は、適度な運動が出来ればいいです。
理想の散歩は、朝と夕方の1日2回で、30分程度で充分運動できます。
また、家でトイレと運動が出来るのであれば、たまに行かない日があっても大丈夫です。
全く散歩へ行かないと、運動不足になったりストレスが溜まったりしますので、気分転換になる程度には連れていってあげましょう。
また、フレンチブルドッグは、とても暑さに弱い犬種です。夏の暑い日や、日が照っている真昼の散歩は避けましょう。散歩中に熱中症になる可能性があります。

フレンチブルドッグの健康について

 

フレンチブルドッグのなりやすい病気

短頭種気道症候群

短頭種気道症候群とは、狭窄性外鼻孔、軟口蓋過長症、喉頭室外反、気管低形成、気管虚脱、扁桃の肥大などの疾患の総称です。このような疾患はそれぞれの原因があって、気道が閉塞してしまい様々な症状が現れます。
すべての原因は、短頭種特有の骨格にあります。特徴的な顔の形や丸さ、首の太さや喉の変形などの構造的なものから、鼻腔が圧迫されて引き起こされます。
症状は、軽い場合だとガーガーと鼻を鳴らしたり、寝ている時にイビキをかいたりします。短頭種を飼っている人は、このくらいの程度だと当たり前のものとして気にしていない飼い主が多いです。
しかし、重症になってくると呼吸がしにくくなり、呼吸困難を引き起こしたり、体に酸素が充分行き渡らずにチアノーゼを引き起こしたりします。チアノーゼは、舌が紫色になるので見てすぐにわかる場合が多いです。さらに放っておくと、急にバタンと倒れて意識を失う場合もありますので、注意が必要です。
フレンチブルドッグはよくガーガーと鼻を鳴らしているイメージがあると思います。それは、この短頭種気道症候群が原因で起こっているものです。
後天的に引き起こることは少なく、フレンチブルドッグの場合は先天的なものがほとんどです。フレンチブルドッグを検討しているという人は、このような疾患が起こりうることを理解して飼わなければいけません。

皮膚病

フレンチブルドッグは、とても皮膚が弱く、様々な皮膚病になりやすい犬種です
主な皮膚病は、アレルギー性皮膚炎や膿皮症などがあります。
どれもかゆみを伴うことが多く、舐めたりこすったりしてさらに状態は悪化し、脱毛したり出血したり膿がたまったりしてしまうこともあります。
皮膚病になってしまう原因としては、フレンチブルドッグがもともと皮膚のバリア機能が低下しやすいことにあります。このバリア機能が低下することによって、乾燥肌になったり外からの異物が体内に入ってきやすくなります。
特に、顔や体のシワの部分も日々清潔にしてあげていないと、空気の通りが悪くなり、菌が繁殖しやすくなり炎症を引き起こし皮膚炎になることもあります。 食物アレルギーにもなりやすく、ドッグフードを食べさせていても、なんらかの原材料に反応して皮膚炎やかゆみがでてきます。

熱中症

熱中症とは、高温多湿な環境に体が適応できずに、体内に熱がこもってしまい、自分で体温を下げることが出来なくなってしまいます。このようなことが原因で全身の臓器の働きが弱ってしまうことによって様々な障害が起こることです。
犬の平均体温は、38度前後ですが、熱中症になってしまうと40度を超えてしまいます。
フレンチブルドッグは暑さに弱く、体内に熱がこもりやすいため、普段からハァハァと口を開けて呼吸をするパンティングをよくしています。夏の暑い日は特にパンティングも激しくなり、頑張って体温調節をしているにもかかわらず熱中症になってしまうフレンチブルドッグも多くいます。
症状は、発熱や激しいパンティングの他に、下痢・嘔吐・震え・発作・呼吸困難・意識障害などが起こり、そのまま放っておくと、死に至る場合もありますのでとても怖いです。
最近では、人でも熱中症に気をつけるように呼びかけていることや、犬でも熱中症になるのが知れ渡っていき、室内での温度管理がしっかりできている飼い主が多くなってきているので、動物病院へ熱中症でくる犬は少なくなりました。しかし、まだ犬の熱中症が知れ渡っていない時は、よく緊急で連れてくる飼い主は多かったです。
熱中症になった場合は、とりあえず体を冷やすことが第一になります。涼しい所へ連れていき、水をかけたり飲ませたりして、それでも改善されない場合は、すぐに動物病院へ連れていきましょう。

口蓋裂

口蓋とは、口の中の上顎と鼻を隔てる壁のことをいいます。口蓋裂とは、この口蓋が裂けてしまっている状態のことをいいます。
生まれてすぐ分かる先天的な口蓋裂と、交通事故などが原因でなる後天的な口蓋裂がありますが、フレンチブルドッグの口蓋裂は圧倒的に先天的な口蓋裂が多いです。動物病院で帝王切開のフレンチブルドッグをとりあげるときには、必ず口の中をチェックしていますが、複数頭生まれて半分以上が口蓋裂で出てくる場合もあるほどフレンチブルドッグには口蓋裂が多いです。
口蓋裂になっていると、食べ物や飲み物など口に入れたもが、避けている口蓋から鼻に入ってしまい、鼻から出てしまいます。
フレンチブルドッグは、生まれつきの口蓋裂を持っていると、お母さんからの母乳も上手く吸えなくて、吸えたとしても充分に飲むことが出来ないため、栄養が不足してしまいます。また、気管に入り、肺炎を起こしたり、呼吸困難を起こしたりしてしまうこともあります。残念ながら、口蓋裂を持って産まれたフレンチブルドッグは、しっかり成長してくれる子が少なく、小さいうちに亡くなってしまう子が多いです。
もちろん、しっかり世話や管理をしていれば長生きしてくれるフレンチブルドッグもいますし、裂けている所を塞ぐ手術をしてくれる動物病院もあります。

眼瞼内反症

眼瞼内反症とは、まぶたの靭帯が何らかの原因で、引っ張られたりゆるんだりすることで、まぶたやまつ毛が眼球ある内側に反転してしまう病気です。
上のまぶたより、下のまぶたが内側に反転することが多いです。このまぶたが内側に反転することによって、まぶたやまつ毛が眼球を刺激したり傷つけたりしてしまいます。そのため、目をよく気にしてこすり付けるなどし、さらに傷つけ、角膜炎や結膜炎、角膜潰瘍などの目の疾患になってしまうことが良くあります。角膜炎や結膜炎になってしまうことによって、充血や目やにが増えて目がさらにショボつきます。
原因は、遺伝的なものもありますし、体重の減少や高齢化、まぶたの痙攣など後天的なものもあります。
先天的なものでは、子犬の時期の目が開き始めた頃から、ショボついていたり、涙や目やにが多かったりします。
治療法としては、眼球を刺激しているまつ毛を定期的に抜いてあげることや、状態によっては内反しているまぶたの矯正する手術を行う場合もあります。

フレンチブルドッグのけがや病気の応急処置

フレンチブルドッグは、怪我も病院も比較的多い犬種です。遊び好きで活発なので、遊んでいる最中に怪我をする場合や、頑固で凶暴になることもあるので、ケンカなどのトラブルになって怪我をして動物病院へくるフレンチブルドッグがいます。
怪我によって応急処置の方法は違ってきます。
まず、擦り傷や切り傷などで出血している場合は、綺麗なタオルやガーゼを使い、傷口を圧迫して出血を止めることが必要です。切り方が悪ければ出血が止まらないこともあります。興奮しやすいフレンチブルドッグですが、出血している時は興奮させないように気をつけてあげましょう。噛まれたり喧嘩による傷を負ったりして、ばい菌が入ってしまっている場合があります。傷口を洗い流して出血している場合は、圧迫してあげます。
フレンチブルドッグは、短毛で特に白系の毛色の場合は怪我がわかりやすいですが、ブリンドルなどの暗い毛色の場合、気づきにくいので気をつけましょう。軽い怪我であれば、そのまま様子を見ていてもいいですが出血が止まらなかったり、傷口が大きかったりする場合は、動物病院へ連れていきましょう。
フレンチブルドッグは、短頭種気道症候群になりやすい犬種です。どのフレンチブルドッグも多少の個人差はありますが、呼吸のガーガーという音やいびきや、ひどい時は呼吸困難に陥る場合もあります。もし、短頭種気道症候群の程度がひどく、急に呼吸困難になったり、意識を失ってしまったりする場合は、パニックにならず落ち着いて換気のいい場所に移動して、気道が塞がらないような体勢にしてあげましょう。落ち着いたら、行きつけの動物病院へ連れて行ってあげることをおすすめします。あまりにも状態が変化しない、または悪化するようであればすぐに動物病院へ連れて行ったほうがいい場合もあります。
その他の病気や異変があった場合は、多少の応急処置は必要ですが、あまり長いこと様子をみずに動物病院へ連れて行くか、電話で指示を仰ぐことをおすすめします。

フレンチブルドッグが下痢をしたとき

フレンチブルドッグは、下痢をしやすい犬種です。
様々な原因で下痢をしますが、よくあるフレンチブルドッグの下痢の原因はアレルギー体質の子が多いことから、アレルギー性の下痢を引き起こしやすいです。
体に合わないものを食べると、皮膚に症状が出やすいですが、消化不良を引き起こし下痢も起こしてしまいます。動物病院へ連れてき、普通の下痢止めの効きが悪ければ、食物アレルギー性の下痢を疑った方が良さそうです。
はっきり原因が分からない時は、まず下痢便を動物病院へ持って行き検査をしてもらいましょう。持って行けない場合は、便の状態を獣医師に伝えると診断しやすいです。
その他の原因で下痢をすることも多いので、変わったものを与えていないか、ストレスを感じていないかなどの心当たりがあれば、それを取り除くことが大切です。
あまりにも回数が多かったり、他の症状が出てきたりしている場合は、大きな病気の可能性もありますので、家で様子を見ずにすぐに動物病院で診てもらいましょう。