柴犬に服はありか?なしか? ★柴犬と服のイマドキ事情★

柴犬はもう番犬じゃなくなった?

昔は犬を室内で飼うという習慣がありませんでした。
猟犬や牧羊犬などと同様に、柴犬も古くから家の番犬として庭で飼われていました。
柴犬は愛玩犬ではなく見張り番という役目を与えられた使役犬だったのです。
柴犬のような和犬は、日本の気候の変化に順応できる体質を持っているため、外飼いに適した犬なのです。
しかし、最近は柴犬を番犬として外飼いしている家は少ないのではないでしょうか。
柴犬が室内で飼われることが多くなった要因と、服との関係について考えてみましょう。

要因その1 住環境の変化

柴犬が室内で飼われるようになった一番の要因は住環境の変化でしょう。
地方の田舎や古い農家は別として、都市部では家屋の防犯対策も進化し、またマンションやアパートに住む人も多くなりました。
昨今のペットブームでペット可のマンションやアパートが増えたこともあり、柴犬も番犬としてではなく愛玩犬として、洋犬と同じく室内でも飼われるようになりました。

要因その2 飼うから暮らすへ 家族という意識の変化

柴犬は飼い主に忠実な犬です。
祖先であるオオカミの持つ本能を強く残しています。
柴犬が番犬として好まれたのは、オオカミの持つ警戒心の強さと上下の規律を守る性質をもっていたからでしょう。
多くの洋犬が室内で飼われるようになって、人のために働く使役犬から共に暮す愛玩犬へと、人と犬の関係も変わってきました。

柴犬のしつけは主従関係をしっかりつけることが基本ですが、主人の命令としてただ服従させるのではなく、人社会の規律を守らせるためのしつけが重要になっています。
柴犬が番犬ではなく、愛玩犬として室内で飼われるようになったのは、人の意識が「飼う」から家族の一員として「共に暮す」へと変化したことも大きな要因のひとつだといえるでしょう。

要因その3 ペットに対する社会理解の向上

犬が家族の一員として認識されるようになって、ペットに対する社会の意識も大きく変わってきました。
ほとんどの公共施設で盲導犬や介助犬などが入場できるようになり、モールショップやホテル、ドックカフェ、ドックランなど一般の犬も同伴できたり、一緒に楽しんだりできる店や施設が増えてきています。

柴犬が番犬として飼われていたころは、一日何回かの散歩以外に飼い主と触れ合うことがあまりありませんでした。
人と共に多くの場所で一緒に出かけたり、過ごしたりできるようになったことも、柴犬が室内犬として定着したことのひとつではないでしょうか。

柴犬に服を着せることのメリットとデメリット

前記のようにさまざまな要因から、柴犬は室外犬から室内犬になりつつあります。
室内犬としての柴犬に服を着せることにメリットはあるのでしょうか。
もともと外犬だった柴犬に服を着せることのデメリットとはどんなものがあるのでしょうか。

服を着せるメリット

◎ 抜け毛の飛散防止
柴犬の被毛はダブルコートで抜け毛の多い犬種です。
特に換毛期などは下毛がごっそり抜け落ちます。
室内で飼っているときは部屋中が毛だらけに・・ということにもなりかねません。
毎日しっかりブラッシングをしてから服を着せることで、抜け毛が飛び散るのを防ぐことができます。

特に人の家を訪問するときや公共の施設に入るときなどは、抜け毛で他者の迷惑にならないためにも、マナーとして服を着せる必要があります。
最近では利用者のために服の着用を犬同伴の規約としている施設も少なくありません。

◎ ノミ・ダニ・アレルギー対策
柴犬はアレルギーやアトピー性皮膚炎などのトラブルが多い犬種だといわれています。
公園やドックランに行く時に服を着せることで、アレルゲンであるノミやダニなどが付くのを防ぐことができます。
皮膚が炎症をおこしている時などは、保護するために着せることもあります。

◎ 暑さ・寒さ対策
柴犬は暑さ・寒さに合わせて下毛をコントロールします。
他の犬に比べると気温の変化には強い犬種だといえますが、子犬のときから室内で飼われている柴犬は内外の温度差に弱くなっています。
猛暑などの熱中症には注意が必要です。
水に濡らすと冷たくなるクール素材で出来た服や、一定以上体表温度があがらない服などもあるので上手く利用するといいでしょう。
特に老犬になると、体力の衰えから暑さや寒さに弱くなるので、服を着せるようにと獣医師から進められる場合もあります。

服を着せるデメリット

◎ 服がストレスになる
柴犬は頑固で神経質なため、服を着ることに抵抗をもつ場合が多いといわれています。
無理に服を着せていると、服を着ることがストレスになり体調を崩したりします。
公共の場所など服を着なければ一緒に入れないところもありますから、子犬の頃から少しずつ慣らしていきましょう。
バンダナなどの小物を付けることから始めてみるのもいいかもしれません。

◎ 環境への順応性が弱くなる
柴犬はもともと室外で飼うことに適した犬ですから、季節の変化や環境への順応性に優れています。
温度調節された室内で一日中服を着せていると、本来持っている優れた順応性を弱らせることになります。
室内にいるときはできるだけ服を脱がして、素の姿のまま自由にしてやりましょう。
特に換毛期は必ず丁寧に抜け毛を取り除いてから服を着せるようにしましょう。

柴犬にあった服の選び方

柴犬は中型犬ですから、小型犬のように服の種類がないので、既製の服を見つけるのが難しいといわれています。
柴犬にあった服を選ぶときの注意点やサイズの測り方などをご紹介しましょう。

選ぶポイントは?

柴犬はダブルコートなので、服を着ることで熱がこもりやすくなります。
選ぶときはデザインよりも機能性の高いものを選びましょう。
素材は綿などの自然素材が皮膚にも優しく適しています。
柴犬は足の力も強いので体を掻いたりしても破れないようしっかりした生地を選びましょう。
ビーズやボタンなどがついたものは、噛みちぎったり、誤って飲み込んだりすることがあります。
余計な装飾のない服を選びましょう。
元気で動きの活発な柴犬にはシンプルで伸縮性のある服が適しています。

サイズの測り方は?

柴犬の服のサイズを知るためには正しく測る必要があります。
測るときは少し余裕を持って測りましょう。
メジャーを直接犬の体に当てるのではなく、適度な長さのヒモを利用すると簡単に測れます。

1. 首を一周した首周り 2.脇の下から胴を一周した胸囲 3.喉からお腹下までの腹着丈 4.背中の首の付け根から尻尾の付け根までの背着丈 の4箇所を測ります。

最後に・・

柴犬も、今や家族の一員として室内で一緒に暮らしたり、行動を共にしたりすることが多くなりました。
人社会のマナーを守り、快適な住空間を保つためには、柴犬に服を着せることも必要になってきています。
柴犬が服を着ることで、服を着る前より快適に暮らせるようになることが一番大切なことです。
人間の都合だけで着せるのではなく、柴犬の気持ちに沿った服選びをしてやりたいものですね。