ポメラニアンを飼う前に知っておきたいのポメラニアンの基本情報!性格・特徴・しつけやお手入れ方法まで

ポメラニアンの基本情報

ポメラニアンは、サモエドを祖先に持つ中央ヨーロッパ生まれの小型犬です。

昔から根強い人気を持ち、人気犬種ランキングでは20年以上も必ず10位以内にランクインしているほどです。

近年テレビやSNSなどの多くのメディアに登場したことで、さらに人気に拍車がかかり、注目が集まっている犬種です。

ポメラニアンの歴史

ポメラニアンの祖先は?

ポメラニアンの祖先は、スピッツ系に属するサモエドだと言われています。

ポメラニアンという名前は、ポーランド北西部からドイツ北東部にあたるポメラニア地方で繁殖されていたことから「ポメラニアン」と名付けられたそうです。

当時は、使役犬として牧羊犬や番犬として活躍していましたが、17世紀以降にイギリス国王ジョージ3世の王妃シャーロットがポメラニアンをイギリスに持ち込みました。

ヴィクトリア女王に愛されたポメラニアン

そして、その孫であるヴィクトリア女王がポメラニアンの犬舎を所有するほど愛好されたことがきっかけとなり、貴族間で愛玩犬として広まりました。

ヴィクトリア女王は特に体の小さなポメラニアンを愛好し、繁殖に熱心に取り組まれました。

それによって小型化に拍車がかかり現在の小型犬の姿になったと言われています。

ポメラニアンが日本へ来たのは明治初期で、大正2年に開催された日本初の「犬の展覧会」での入賞を機に、全国的に認知度と共に人気が急上昇していきました。

ポメラニアンの特徴

ポメラニアンの大きさはどれくらい?

成犬で18〜23cm 体重は1.5〜3.5kgが理想 とはいえ、あくまで目安であるため、それより大きいこともあります。
健康管理や生活環境により、20年以上長生きするポメラニアンも多いです。

ポメラニアンの見た目は?

まず、何といってもまん丸い体が特徴的です。

手足以外は全てフワッフワの被毛に覆われていて、胸元の被毛は非常に長く、エプロンをしているように広がっています。

そのダブルコートの被毛はブラッシングが大変ですが、綺麗に手入れを怠らなければ、そのルックスは本当に上品で気品を感じます。

うちのポメラニアンはタヌキ顔?キツネ顔?

また、顔は「タヌキ顔」と「キツネ顔」があるとされています。

タヌキ顔は口が尖ってなく、全体的に丸いフォルムにまとまっています。
幼く見えるのが特徴です。

そしてあまり大きくならない傾向があります。

きつね顔は、凛々しく鼻が高く、口が尖っている印象があります。

幼いタヌキ顔に比べ、かっこいいや美人といった雰囲気になります。

きつね顔のポメラニアンは、やや大きくなる傾向があり、体も丈夫なのが特徴です。

ポメラニアンの被毛の色は?

ポメラニアンと聞いて思いつく被毛の色は、オレンジ色や白、黒でしょうか。

見たことがない珍しい色も含めれば、ポメラニアンの毛色は15種類以上もあるようです。
そのうち、ジャパンケネルクラブで認められている色は13色。

レッド、ホワイト、ブラック、クリーム、ブラウン、チョコレート、ブルー、ビーバー、オレンジ、オレンジセーブル、パーティーカラー、ブラックタン、ウルフセーブル。

ポメラニアンの性格・気質

  • 好奇心旺盛でやんちゃ
  • 留守番を苦手としない
  • 協調性があり多頭飼い向き
  • 学習能力が高い

ポメラニアンの性格 その1 甘えん坊でも一人遊び大好き!

ポメラニアンの性格は非常に明るく、好奇心旺盛で遊びが大好きな性格をしています。
飼い主への忠誠心も強く、フレンドリーな犬種でもあるので多頭飼いにも向いている犬種です。

さらに甘えん坊な一面を持ちつつも一人遊びも好きな自立心も持っているので、留守番を苦手にしない子が多いようです。

ポメラニアンの性格 その2 警戒心が強く勇敢

可愛らしい見た目とは裏腹に、警戒心が強く勇敢な面も持ち合わせています。

自分より大きい犬に立ち向かっていくほどの怖いもの知らずでもあるので、トラブルを避けるため社会性を身に付けるようにしましょう。
使役犬として活躍していた血統を受け継いでいるので、学習能力も高くしつけやすい犬種だと言えます。

ポメラニアンの飼い方・しつけ

ポメラニアンは比較的、飼いやすい犬種と言われています。
明るく感情豊かな犬種なので見ていて飽きないとも言われますが、その見た目の可愛さからつい甘やかし過ぎると、手の付けられないわがまま犬になってしまうこともあるので注意が必要です。

また、豊富な毛量を持ちながらも寒さに弱く、暑さにも弱い犬種です。
それぞれ対策をして、快適に過ごせる環境を整えてあげましょう。

ポメラニアンのしつけ

ポメラニアンは学習能力が高く飼い主に従順なので、しつけやすい犬種です。
「待て」「おすわり」などの基本的な指示以外にも、ちょっとした芸の教え甲斐もあるでしょう。

飼い主と遊ぶことが大好きなので、遊びながらのしつけを行うと効果的です。
おやつやボール遊びなどの中に、アイコンタクトや「おすわり」「待て」などの指示を盛り込みながらしつけを行うと良いでしょう。

ポメラニアンは、前向きで悪く言えば反省知らずな性格でもあるので、イヤズラや悪いことをした時には、必ず現行犯で叱るようにしましょう。
飼い主の喜ぶ姿が好きでもあるので、上手にできた時に大袈裟なほど喜んで褒めてあげることで早く覚えてくれるはずです。

ポメラニアンのトイレのしつけ

トイレのしつけは子犬を迎えたその日から始めましょう。
上手にできればたくさん褒めてあげますが、失敗した時には叱るのではなく無視をしましょう。
叱られることによって排泄そのものを怒られたと勘違いしやすいからです。

ポメラニアン無駄吠えのしつけ

ポメラニアンに多いと言われているのが無駄吠えです。
無駄吠えしているポメラニアンを叱ると「怒られた<注目してもらえる!!」と勘違いしてしまい無駄吠えを煽ってしまうことがあります。

無駄吠えに対しては、叱るよりも「おすわり」「フセ」などの基本的指示によって飼い主に注目させるようにしましょう。

吠えるのをやめたら思い切り褒める。
これを繰り返していくことで無駄吠えを少しずつ軽減していくことができるでしょう。

ポメラニアンの散歩の頻度

ポメラニアンは運動量が多くないため、「家で思い切り走らせておけば散歩は必要ない」という意見がありますが、ポメラニアンにも散歩はさせてあげた方が良いです。

ポメラニアンにとっての散歩は、刺激があり好奇心を満たす時間にもなり、警戒心の強いポメラニアンの社会性を身に付けさせるための訓練にもなります。

1日30分を目安に、朝晩2回に分けて散歩に連れて行ってあげると良いでしょう。

雨天などの場合には、室内でたくさん遊んであげるようにしてあげれば十分です。
ボール遊びやかくれんぼなどでポメラニアンの好奇心を満たすような工夫をしてあげましょう。

ポメラニアン 柴犬カット

ポメラニアンのお手入れ

ポメラニアンに欠かせないお手入れについて

ポメラニアンのフワフワの毛を保つためにはお手入れは欠かせません。

ダブルコートのポメラニアンは抜け毛が多く、個体差はあるものの臭いが強い犬種だと言われることがあります。

お手入れでは何かと手間がかかるポメラニアンではありますが、毛量が豊かで長毛のポメラニアンならではの様々なスタイルを楽しむこともできます。

ポメラニアンのお手入れ その1 ブラッシング

できれば毎日少なくても週3日のブラッシングが必要です。

日々ブラッシングすることによって、皮膚の衛生状態を保つこともできるため皮膚病予防になる他、マッサージ効果によって血行促進にもつながります。

健康のために、子犬の頃からブラシに慣れさせて、定期的にブラッシングしてあげましょう。

使うブラシは主にスリッカーブラシとコームですが、必要によってピンブラシや獣毛ブラシなどを使い分けて行いましょう。

  • ピンブラシ:被毛のもつれを解くときや、死毛・ホコリ・フケを取り除く効果があり、弾力のあるラバークッションと長めのピンでマッサージ効果もあります。
  • スリッカーブラシ:抜け毛やゴミを取り除いたり、毛玉を解くときに使います。
    力を入れすぎず優しく毛を解かしましょう。
  • コーム:抜け毛やゴミを取り除いた後、コームを使って毛並みを整えましょう。

ポメラニアンのお手入れ その2 シャンプー

シャンプーは35℃前後のお湯で、シャワーヘッドを体に当てながら毛の根本や皮膚にまでお湯が行きわたるようしっかりと濡らした後、2度洗いで優しく洗ってあげましょう。

洗い流すときもシャンプーが皮膚に残らないよう十分に洗い落としてあげましょう。

頻度は月1~2回が目安です。
臭いがするからと言って、頻度が多すぎると必要な皮脂までなくなり、乾燥やフケ、逆に臭いまで強くしてしまうことがあります。

ポメラニアンのお手入れ その3 季節ごとのお手入れ

梅雨から秋にかけての湿気の多い季節には、毛量が多いために被毛に湿気がこもり毛並みを悪くするほか、皮膚環境も悪化させてしまいます。

ドライヤーを全身に当てて湿気を飛ばしてあげましょう。
また、冬場には静電気が起こりやすくなるため、コートコンディショナーやオイルなどを使ってブラッシングをしてあげましょう。

ポメラニアンのお手入れ その4 グルーミング

月に1度はグルーミングで全身ケアを行いましょう。
プロのトリマーさんに頼むかセルフケアによって、全身のメンテナンスを行いましょう。

爪切り・足裏バリカン・肛門周りバリカン・肛門腺絞り・耳掃除・必要によってはカットを行いましょう。

ポメラニアンのお手入れ その5 カットスタイル

ポメラニアンのカットスタイルには、タヌキカットや柴犬カット、テディベアカット、チャウチャウに似せるカットなど様々です。
最近ではライオンに似せるライオンカットも流行っていましたね。

ただ、ポメラニアンをカットする際には慎重に決断しましょう。

場合によっては毛が伸びなくなる、毛の質が悪くなるなどということがあります。
動物病院やトリミングサロンの人に相談しつつ、カットスタイルを楽しむようにしましょう。

ポメラニアンのお手入れ その6 歯磨き

犬は歯垢が溜まりやすく歯周病になりやすい動物です。

特にポメラニアンは歯が小さく歯磨きが難しいと感じるかもしれませんが、デンタルおもちゃなどを併用しながら、できれば毎日、少なくても週1回は歯磨きをしてあげましょう。

ポメラニアンの注意する病気

明るく元気なイメージが強いポメラニアンですが、注意しておくべき病気もいくつかあります。

骨・関節の病気

ポメラニアンの骨は「ペーパーボーン」と呼ばれる程、足が細くて弱いです。
そのため、「骨折」や小型犬に多い「膝蓋骨脱臼」になりやすいと言われています。

それにも関わらず活発で遊ぶことが大好きなので、足に負担がかからないように工夫をしてあげることが必要です。

床が滑らないよう絨毯を敷く、段差にはスロープを設置するなど、安全に生活できるスペースを確保してあげることや、足に負担となる「肥満」にならないよう管理してあげましょう。

流涙症

涙の通り道である鼻涙管が詰まっていたり狭くなっていることで、涙が排出されずに常に溢れ出ている病気のことです。
その為、目の周囲の毛が濡れているため茶色く変色し涙やけの状態になります。

治療としては、鼻涙管洗浄によって詰まりを取り除く方法や、外科的に手術を行って治療します。

予防することができない病気ですが、こまめに涙を拭き取ってあげることで涙やけは軽減され、細菌の繁殖を防ぐこともできます。

気管虚脱

呼吸の際に、空気の出し入れを行う気管が途中でつぶれてしまう病気のことで、先天性によるものや、肥満、栄養の偏りによって発症すると言われています。
「ガーガー」と音を出し、苦しそうな呼吸や咳が症状に見られます。
最悪の場合、呼吸困難で死亡することもある命に関わる病気です。
気管虚脱の症状が見られたら動物病院ですぐに診てもらいましょう。

根治の難しい病気ですので、肥満や栄養の偏りには十分に注意して過ごさせてあげましょう。

アロペシアエックス

四肢と頭部を除いた全身が脱毛してしまう病気です。

ポメラニアンに多く見られ、サマーカットをした後に毛が生えてこないというようなこともあります。

比較的オスに多く起こる傾向があるようです。

原因ははっきりと分かっていませんがホルモンバランスが関係しているのではないかと言われています。

治療法は、内服薬を投与します。
去勢手術をしていない場合は去勢手術を行うこともあるようです。

治療によって再び毛は生えてきますが、換毛期になると再び脱毛してしまうこともあるようです。

ポメラニアンの値段

一般的なポメラニアンの値段は、ペットショップやブリーダーで15万円~30万円ほどで販売されています。

月齢や毛色などによって値段に上下があり、さらにショー向けの毛筋の良い親を持つ場合には、桁外れの金額がつくこともあるようです。

さいごに

ポメラニアンは、性格やしつけやすさから飼いやすい犬種だと言えますが、特徴的なフワフワの毛の手入れには手間がかかるのは否めません。

それでもポメラニアンを家族に迎えれば、その愛らしさと明るさで素敵な家族の一員になってくれるでしょう。
ただ、甘やかし過ぎには十分に注意してくださいね。