ミニチュアピンシャーの基本情報!歴史や性格・特徴について。心配なしつけやお手入れ方法もご紹介

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ミニチュアピンシャーの基本情報

ミニチュアピンシャーは、ドーベルマンを小型犬にしたような犬、というのがぴったりの表現ではないでしょうか。

小型犬にも関わらず、堂々とした佇まいをしており、凛々しい印象を受けます。

また、もともと、ねずみ捕りのために飼育されていたこともあり、活発で運動好きな性格です。

そのうえ頭もよく、高い状況判断力を持ち合わせています。

ただし、自尊心が高い一面があるので、あくまでも飼い主がリーダーだということを認識させていかないと、言うことを聞かなくなる可能性があります。

また、日々のお手入れは、ほかの犬種と比べて手間がかからないほうなので、初めてでも安心して飼うことができるでしょう。

ミニチュアピンシャーの歴史

ミニチュアピンシャーはドイツ原産の犬です。

体型や毛色がドーベルマンに似ているほか、同じドイツ原産ということもあり、ドーベルマンを小型化して作られたと思われがちです。

しかし実際は全く異なる犬種で、ジャーマンピンシャーが祖先になります。

そしてのちに小型化され、ネズミなどの小害獣駆除に用いられていました。

起源ははっきりとわかっていませんが、17世紀には絵画の中に、ミニチュアピンシャーに似た犬が描かれていたと言われています。

現在は愛玩犬として飼われていますが、活発で機敏な素質は、今もなお引き継がれて繁殖されています。

ミニチュアピンシャーの特徴

イングリッシュトイテリアと容姿が似ているため、間違われることが度々あるミニチュアピンシャーですが、身体的な特徴はどのようなものなのでしょうか。

ミニチュアピンシャーの体格

ミニチュアピンシャーは、体長と体高がほとんど同じ長さで、すらっとした体型をしています。

全体的に体は引き締まっており、短くて艶やかな被毛に覆われています。

また、体重は4~6kg、体高は25~30cmぐらいが理想と言われています。

ミニチュアピンシャーの被毛

ミニチュアピンシャーの被毛は、シングルコートと呼ばれる一重構造になっています。

そのおかげで換毛期がないため、大量の抜け毛の処理に毎日追われるようなことはありません。

被毛の長さは短く、密集して生えています。

ミニチュアピンシャーの毛色の種類

ミニチュアピンシャーの毛色は、

  • レッド:赤みを帯びたブラウン
  • ダークレッドブラウン:暗めの茶褐色
  • ディアレッド:鹿の毛色のようなブラウン
  • チョコレートタン:チョコレート色のようなブラウンにタン(黄褐色)が、目の上や喉、胸、パスターンに入っている2色の毛色
  • ブラックタン:チョコレートタンと同じく、ブラックにタンが入った2色の毛色

などが存在します。

ミニチュアピンシャーの毛色を選ぶときの注意点

前述した毛色は、スタンダード犬(犬種標準)として認められているものですが、それ以外にもさまざまな毛色が存在します。

あまり見たことがないスタンダード外の毛色は、その珍しさから魅力的に感じるかもしれませんが、購入するときは注意が必要です。

というのも、疾患などの健康面を配慮せず、レアカラーだけを追求して繁殖している悪質なブリーダーがいるからです。

一見、元気そうで問題がなさそうに見えても、成犬になってから疾患が発症するようなことも少なくありません。

毛色だけにとらわれず、健康面もしっかり考慮して選ぶようにしましょう。

また、スタンダード外の毛色の種類は非常に多く、ここで全てを挙げることはできないので、以下を参考に確認してみてください。

ミニチュアピンシャーの性格・気質

ミニチュアピンシャーはどのような性格の特徴があるのでしょうか。

勇敢

ミニチュアピンシャーは自分より大きな相手にも、臆さずに立ち向かっていくような勇敢な性格です。

そのため小型犬でありながら、番犬として大いに役に立つでしょう。

警戒心が強い

ミニチュアピンシャーは警戒心が強く、相手に心を許すまで多少時間がかかります。

しかし信頼関係ができればよく懐き、愛情深く接するようになっていきます。

プライドが高い

ミニチュアピンシャーは賢くてプライドが高いのも、ミニチュアピンシャーならではの気質です。

飼い主との上下関係を築かないと、わがままに振る舞うようになってしまう恐れがあるので、気をつけましょう。

好奇心旺盛

ミニチュアピンシャーは、非常に活発で好奇心旺盛な性格です。

また、体を動かすことも大好きなので、一緒におもちゃで遊んだり、ドッグランに連れて行ったりしてあげると喜ぶでしょう。

ミニチュアピンシャーの飼い方・しつけ

ミニチュアピンシャーを飼っていくうえで、気をつけるポイントをみていきましょう。

ミニチュアピンシャーの飼い方・しつけのポイント ① 足に負担をかけない

ミニチュアピンシャーの足は長くて細いため、骨折をしやすい傾向にあります。

そのため部屋がフローリングの場合は、絨毯やすべり止めマットを敷くなどして、なるべく転倒しないように配慮しましょう。

また、高い所からジャンプしたときなども、ケガをしないように注意が必要です。

ドッグランのアジリティーなどは、様子を見ながら遊ばせるようにしましょう。

ミニチュアピンシャーの飼い方・しつけのポイント ② 飼い主がリーダーシップをとる

前述した通り、ミニチュアピンシャーは賢くてプライドが高い性格です。

それゆえ、飼い主がリーダーシップを取らないと、自分と飼い主との立場を察知し、言うことを聞かなくなってしまうことがあります。

しつけをするときは犬の態度に振り回されず、やってはいけないことをしっかりと教えていきましょう。

また、指示した通りに言うことが聞けたときは、ご褒美を与えるなどして褒めることも大切です。

褒めながらしつけをしていくと、「この人の言うことを聞いていればいいことがある」と覚えていき、リーダーとして慕うようになっていきます。

ミニチュアピンシャーの飼い方・しつけのポイント ③ 暑さ・寒さ対策をする

ミニチュアピンシャーは被毛の構造上、寒さに弱い犬種です。

そのため冬は寒さ対策をする必要があります。

室温は20℃ぐらいに保ち、ブルブルと震えて寒がらないようにしてあげましょう。

また、ベッドに毛布を敷いたり、散歩時は服を着せたりするのも寒さ対策に効果的です。

冬用の服はコートやセーターをはじめ、フリース素材のものなど、種類もデザインも豊富です。

そして冬だけでなく、夏は熱中症にならないように注意する必要があります。

散歩は早朝や、日が沈んだ涼しい時間帯に連れて行くようにしましょう。

ミニチュアピンシャーの飼い方・しつけのポイント ④ 毎日の散歩

体を動かすことが大好きなミニチュアピンシャーにとって、毎日の散歩は欠かせません。

朝・夕2回、各30分ぐらい連れて行くようにしましょう。

ミニチュアピンシャーの飼い方・しつけのポイント ⑤ 社会化のしつけをしっかりやる

ミニチュアピンシャーは勇敢な性格ゆえに、知らない相手が近寄ってきたら、立ち向かっていこうとするところがあります。

ほかの犬とも人とも、友好的に接することができるようにするには、子犬の頃に社会化のしつけをしっかりと行っておくことが大切です。

とくに生後3カ月ぐらいまでは、まだ恐怖心が芽生えていないので、新しいことを積極的に吸収できるときです。

そのため、その時期にほかの犬や人に慣れさせるようにすれば、問題行動を起こしづらい穏やかな成犬に成長していきます。

社会化を身につけないまま成犬になると、知らない犬を見ただけで吠え続けてしまうこともあり、散歩に連れて行くのもままならない状況になりかねません。

飼い主がリーダーシップをとり、さまざまな環境に慣らすように心がけましょう。

ミニチュアピンシャーの上手なしつけ方

ミニチュアピンシャーは間違ったしつけをしてしまうと、それを直すのに苦労することも少なくありません。

そのため、しつけ方のポイントを理解しておきましょう。

ミニチュアピンシャーの上手なしつけ方 その① 同じ言葉を使う

例えば、犬がやってはいけないことをしてしまったとき、ダラダラとお説教をしても犬は理解できません。

叱るときは「ダメ」や「いけない」などの短い言葉を使って教えるようにしましょう。

また、毎回使う言葉を変えてしまうと混乱してしまうので、いつも同じ言葉で声をかけたほうが覚えやすくなります。

そして、褒めるときも同様にして、使う言葉を統一するようにしましょう。

言葉を通して意思疎通ができるようになると、信頼関係がより一層深まっていきます。

ミニチュアピンシャーの上手なしつけ方 その② たくさん褒める

指示が聞けたときは、オーバーなぐらいに褒めるようにしましょう。

そうすることで、「また同じようにやれば楽しいことがあるかもしれない」と認識し、しつけを覚えていくようになります。

犬は何度も同じ経験を重ねることで、それが習慣化されるので、褒めてあげることはしつけを成功させる大きなポイントです。

ミニチュアピンシャーのお手入れ

定期的にお手入れをして、ミニチュアピンシャーの健康を維持していきましょう。

ミニチュアピンシャーのお手入れ その① 歯みがき

歯みがきが苦手な犬は少なくありません。

そうならないために、子犬のうちから口の中や、口の周辺を触られることに慣れさせておきましょう。

最初は歯ブラシを使うと驚いてしまうこともあるので、まずはガーゼを指に巻いて、歯の汚れを拭き取るところから試してみることをおすすめします。

そして慣れてきたら歯ブラシに切り替えていくとよいでしょう。

歯みがきは可能であれば、最低でも週1回は行いたいところです。

しかし無理にやるとトラウマになってしまうかもしれないので、やれる範囲で進めていくのがよいでしょう。

ミニチュアピンシャーのお手入れ その② ブラッシング

ミニチュアピンシャーは抜け毛が比較的少ないので、ブラッシングは毎日やらなくても大丈夫です。

しかしブラッシングは被毛を整えるだけでなく、マッサージ効果もあるので、ときどき行うとよいでしょう。

そうすることで血行がよくなり、皮膚の健康維持に役立ちます。

ブラシはゴム製のラバーブラシを使用し、やさしく動かしてブラッシングをしていきます。

そして、ひととおり終わったら、獣毛ブラシで整えると艶やかな仕上がりになります。

また、スリッカーブラシなどもありますが、こちらはミニチュアピンシャーのような短毛の犬が使うと、皮膚を傷つけてしまうので適しておりません。

ブラシを選ぶときは間違えないように気をつけてください。

ミニチュアピンシャーのお手入れ その③ 爪切り

爪を伸ばしたままにしているとひびが入り、肉球を痛めてしまうことがあります。

伸びてきたらカットし、ケガをしないように予防してあげましょう。

犬の爪には神経と血管が通っているので、カットするときは少しずつやるようにしてください。

とはいってもミニチュアピンシャーの爪は黒いので、どこまでカットしていいのか、慣れるまでは判断が難しいかもしれません。

傷つけないためにも、最初はトリミングサロンでやってもらい、正しいやり方を教えてもらってから、自宅でケアすることをおすすめします。

また、犬が嫌がる場合は全部の爪を一度にやろうとせず、何日かにわけて少しずつ慣らしていきましょう。

ミニチュアピンシャーのお手入れ その④ 目の周辺のケア

涙焼けをそのまま放置してしまうと、皮膚がかぶれるほか、臭いの原因にもなってしまいます。

汚れていたら湿らせたコットンやガーゼで拭き取り、きれいにしましょう。

ミニチュアピンシャーのお手入れ その⑤ トリミング

ミニチュアピンシャーの被毛は短く、それ以上長く伸びないため、トリミングの必要はありません。

しかし月に1回はシャンプーをして、皮膚を清潔に保ちましょう。

ミニチュアピンシャーがなりやすい病気

犬種によってなりやすい病気があります。

ミニチュアピンシャーの場合はどのような病気に注意する必要があるのでしょうか。

ミニチュアピンシャーがなりやすい病気 その① 皮膚病

ミニチュアピンシャーは皮膚のトラブルが多い犬種です。

シャンプーやマッサージをして、皮膚を健康な状態に保つように心がけましょう。

ミニチュアピンシャーがなりやすい病気 その②  膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼は膝のお皿の骨が、正常な位置から外れてしまう病気です。

ミニチュアピンシャーの場合は先天性であることも珍しくありません。

初期症状だと気がつかないこともありますが、症状が進行すると足をかばうように歩く姿が見られます。

もし、そのような状態を見かけたときは、動物病院で診察を受けるようにしましょう。

放っておくと重症化し、膝を曲げることさえもできなくなってしまいます。

ミニチュアピンシャーのさいごに

かわいさも凛々しさも持っているミニチュアピンシャーは非常に魅力的で、日本だけでなく世界中で人気がある犬種です。

活発で遊ぶことが大好きな性格なので、犬と楽しく暮らしたい方にとくにおすすめです。