【動物看護士が解説!】犬が咳をする原因とは?対処法と考えられる病気

犬の咳の理由はさまざまあります。また、年齢も子犬~老犬までバラバラです。では、実際にどのような原因なのか?今回は、病気~咳をしているときの対処法までをまとめましたので、参考にしてください。

 

犬が咳をする原因・理由

犬の咳は人間が「コンコン」や「ゴホゴホ」とする咳とは少し異なります。それは、「カッカッ」などと咳をします。では、原因や咳がでる理由は何でしょうか?

また、咳でも、種類があります。乾いた咳や湿った咳、激しくなかなか止まらない咳や逆に弱々しく聞こえる咳、ガーガーというまるでアヒルが鳴いているような咳などさまざまです。そして、咳によっても症状がそれぞれ違います。

一時的な咳なら様子を見てもよい場合がありますが、慢性的に続く場合は何らかの病気の疑いがある恐れがありますので、早めに動物病院で診てもらいましょう。

  • アレルギー
  • 感染症
  • 寄生虫
  • 呼吸器疾患
  • 心臓疾患
  • その他

犬が咳をするときのホームケアや応急処置

咳をする原因によっても対処方法が違ってきますので、まずは、原因を探ることが大切ですので、かかりつけの動物病院で診てもらってください。

対処方法とは・・・?

背中を優しくさすってあげる。こうすることで、安心して落ち着いてくることがあります。また、食事や水分の補給、気温や室温の調節などがあります。気温や室温についてですが、犬が快適に過ごせるのは、室温22~25度で室温が40~60%です。

さらに、ハーブを使用する方法もあります。ハーブには、咳の症状を和らげる効果のあるものもあります。(オオバコ、マシュマロ、モウズイカなど)ただし、犬の嗅覚は人間よりとても優れているため、匂いに敏感です。犬によって合う合わないがあると思いますので様子を見ながら試してみて下さい。

心臓疾患がある犬の場合は、咳をしている間、体内の酸素濃度が低くなることがありますので、酸素濃度を高くしてあげると少しでも楽になります。酸素ボンベは、動物病院やレンタル業者などから借りることができますので、家に準備しておくと安心かもしれません。

また、日々の掃除をしっかりおこなうことで、アレルギーの原因にもなっている花粉やホコリ、ハウスダストを少なくできます。

犬の咳から考えられる病気

上記に挙げた咳の原因をさらに分かりやすくまとめました。

犬の咳から考えられる病気 その① ケンネルコフ

呼吸器疾患でもあるケンネルコフは、パラインフルエンザウイルス、イヌアデノウイルス2型というウイルスです。別名「急性気管支炎」といい、乾いた咳をするのが特徴です。この場合、食欲の低下や元気の低下はみられません。

※予防方法はワクチンです。ただし、ワクチンも副作用がでる場合がありますので動物病院の獣医師と相談の上、接種をおこなってください。

犬の咳から考えられる病気 その② 寄生虫

内部寄生虫である「フィラリア症」がその1つです。その他、鉤虫や回虫もあります。

フィラリア症(犬糸状虫症)は、フィラリアの子虫を持った蚊の媒介によって感染をする病気です。フィラリア(犬糸状虫)はソーメン状の形をしており、犬の血液中を巡り最終的に心臓に寄生します。

症状は咳や食欲の低下、腹水、発熱などです。フィラリア症になった犬の咳は、「ケッ、ケッ」っと、乾いた咳をします。

※予防方法は、フィラリア予防薬です。(地域によって多少異なってきますが予防期間は蚊を見始める4月から蚊がいなくなる12月頃まで)

犬の咳から考えられる病気 その② 心臓疾患

心臓疾患の代表となる病気は、僧合弁閉鎖不全症です。これは、心臓に血液が流れる際に心臓にある弁(僧合弁)がしっかりと役割をしていない状態であり、血液が逆流してしまうことです。この病気は、完治することは難しい病気のため内科的治療や食事療法などでのケアとなります。

その他、心不全、心筋症などがあり、心筋症の場合は発症初期の時点ではなかなか分からないことがあります。

犬の咳から考えられる病気 その③ ウイルス性感染症

ジステンパー、犬のインフルエンザなどがあります。ジステンパーの場合は、鼻水や発熱、目やに、食欲の低下などの症状があらわれます。また、初期症状としては軽度とされていますが、子犬や老齢犬などの抵抗力の弱い場合は、二次的な細菌感染も起こりやすく、重篤化する場合があります。

犬のインフルエンザは、咳の他に熱、くしゃみ、食欲の低下などです。人間の風邪のような症状に似ています。

※予防方法はケンネルコフと同じでワクチンです。

犬の咳から考えられる病気 その④ 呼吸器疾患

気管虚脱、肺炎、気管支炎などがあります。気管虚脱の場合は、「ガーガー」といった独特の咳です。気管が何らかの理由により潰れてしまい、上手く呼吸ができなくなる病気です。重篤化すると呼吸困難などの症状がでますので、「ガーガー」といった咳をしていた場合、早めに動物病院で診てもらいましょう。この病気になりやすいとされる犬種は、チワワやトイ・プードルなどの小型犬、また、パグやフレンチブルドッグ、シーズーなどの短頭種です。

気管支炎は、気管支が炎症することによるもの、肺炎は、感染症やそのほかの疾患によるものなどさまざまな理由があり、主な治療方法は、気管支拡張剤や抗生物質などの内服薬です。

犬の咳から考えられる病気 その④ アレルギー

アレルギーとは、免疫機能に関係しています。あるものに対して過敏に反応し咳などの症状がでてしまうことです。アレルギーはさまざまあり、身近なアレルギーですと花粉やホコリ、ハウスダストの原因となっているノミやダニです。アレルギー内容については、血液検査で調べることができますので、アレルギーが原因でなかなか咳が治まらない場合は、動物病院でアレルギー検査をしてもらうことをおすすめします。(アレルギー検査の費用は項目や病院によって異なりますが、だいたい平均15,000~20,000円)

犬の咳から考えられる病気 その⑤ その他の病気

病気ではありませんが、水を一気に飲んだり、姿勢が悪い状態で飲むと咳がでることもあります。水を飲む器を変えたり、器を置いている高さを調節してみてください。

※また、老犬に多い、咳がでる病気は僧合弁閉鎖不全症などの心臓疾患です。理由は年齢とともに心臓の機能も低下していくためです。

犬の咳 他の症状がある場合は?

上記にも記載しましたが、咳の他にも病気によって、症状が現れます。例えば、ケンネルコフやウイルス感染症の症状でもある発熱やくしゃみ、寄生虫による食欲の低下や腹水・・・などです。咳以外の他の症状にも気づき、早めの対処をしていく事によって、早期の治療などにもつながります。

まとめ

犬の咳の原因でも症状など、さまざまあります。場合によっては重い病気の場合もあります。咳は、何らかの異常がないと普段はでません。ですので、様子を見ずに気づいたら動物病院で診てもらいましょう。早期発見・治療が大切です。また、ウイルス感染症の場合は、ワクチンで予防ができますので、動物病院の獣医師と相談の上、定期接種をおすすめします。