ビーグルの基本情報!歴史や性格・特徴について。心配なしつけやお手入れ方法もご紹介


ビーグルの基本情報

ビーグルはイングランド原産の犬種であり、別名をイングリッシュ・ビーグルといいます。
元々はウサギ狩りをするために利用されていた犬種であり、とても活発で運動量が多く食いしん坊です。
分類はハウンドグループに入っており、ハウンドの中で最も小さな犬種となっています。
小型ながらも筋肉質な体つきをしており、気質も扱いやすいことから家庭犬としても人気があります。

ビーグルの歴史

ビーグルは古くはローマ時代からウサギ狩りをする犬種として利用されてきました。
イギリスではウサギ狩りはスポーツであり、とても人気があったようです。
狩りは集団で行い、高く通る鳴き声で仲間とコミュニケーションをとる姿から「森の鈴」、「森のトランぺッター」、「草原の声楽隊」などの愛称がつけられました。
現在の日本では持久力の高さからイノシシ猟の際に猟犬として活躍しています。

ビーグルの祖先は古代エジプト時代に存在していたグレイハウンドであると考えられており、現在のビーグルの姿で犬種登録がなされたのは1890年のイギリスでのことでした。
それまでは地域によってサイズのばらつきがあり、テリアとの混血のワイヤーヘアードやポケットビーグルと呼ばれていたより小型のものも存在していました。
これらのサイズのビーグルは当時の狩猟スタイルが変わったことによって徐々に数を減らし、ワイヤーヘアードは1969年には姿を消しポケットビーグルも絶滅してしまいました。

ビーグルの性格はフレンドリーで狩猟犬ながら攻撃性が低く非常に扱いやすい犬種といえます。
嗅覚が優れており、小柄ながら凡庸性が高いことから実験動物としても利用されてきました。
この嗅覚の鋭さから現在では検疫探知犬として活躍しています。

ビーグルの特徴

ビーグルの特徴① 体の大きさ・重さ

ビーグルの体高は35~40cm体重は9~11㎏中型犬です。
分類されているハウンドグループの中では最も小型の犬種です。
メスよりもオスの方がやや大きめです。
ペットタイプ、狩猟タイプ、ショータイプの3種類で多少の体格差があり、日本で最もよく見るタイプはペットタイプになります。

ビーグルの特徴② 毛色

ハウンドらしく毛色はブラック、タン、ホワイトのトライカラー、レッドアンドホワイト、レモンカラーの3種類が存在します。
近年では優しい色合いのレモンカラーが人気であり、どの毛色でも共通する絶対の特徴として尾の先が白いということが挙げられます。
品評会などではこの尾の先の白さに対しての規定があり、尾の先が白くなければ減点対象にまでなってしまいます。

ビーグルの特徴③ 毛質

毛質は密で硬く短いため一見抜け毛は少ないように感じますが、構造がダブルコートと呼ばれる二重構造で抜け毛の量はとても多いです。
このダブルコートとは長い毛と短い毛がそれぞれ生えており、下毛となっている短い毛がとても抜けます。
そのためこまめなブラッシングが必要となります。
特に季節の変わり目にはたくさんの毛が抜けるので、毎日ブラッシングを行いましょう。

ビーグルの性格・気質

ビーグルの性格・気質① フレンドリー

ビーグルは群れで狩りを行っていたこともあり、とてもフレンドリーです。
狩りの際には同じ犬種だけでなく他の犬種ともコミュニケーションをうまくとることができるため、社会性が高いと言えます。
またビーグル自身も他の犬や人と遊ぶことを好む傾向にあるため、適度に外に連れ出してドッグランや公園などで交流の場を設けてあげるといいかもしれません
しかし中には苦手な個体もいるので、自身が飼育しているビーグルの性格はしっかりと見極めましょう。

ビーグルの性格・気質② 活発

ビーグルは運動能力が高く、運動や遊ぶこと自体も好きなため非常にやんちゃな性格だと言えます。
また持久力が高いため散歩の時間なども他の犬種に比べ多めにとることが望ましいでしょう。
ビーグルは元来よく鳴きよく動く犬種です。
しかし鳴き声はその体格からしても非常に大きく高く通るため、無駄吠えのしつけは必須です。

ビーグルの性格・気質③ マイペース

ビーグルは賢く飼い主に従順であるためしつけがしやすいと言われることが多くありますが、実はマイペースな面を持ち合わせておりしつけには苦労をすることがあります
その反面一度しっかりとしつけることができると、目を見張るほどの成果を得ることができます。
ビーグルとの信頼を築きながら根気良く接していきましょう。

ビーグルの性格・気質④ 食いしん坊

ビーグルは大食漢といっても過言ではありません
持久力が高く活発なためか、よく食べます。
まだ食べるからと多くエサやおやつを与えてしまうと、あっという間に太ってしまうため注意が必要です。
また食欲旺盛なのが災いして、人の目を盗んで食料を漁ってしまうこともあるので、ビーグルが食べてしまいそうなものは犬の手が届かないところに保管しましょう。

ビーグルの性格・気質⑤ 寂しがり屋

集団で行動することが多かった歴史からか、一匹で過ごすことを得意としません
そのため留守番などが苦手で分離不安症に陥りやすいです。
分離不安症になると無駄吠えや破壊行動などの問題行動を起こしてしまうようになります。
子犬の頃のしつけや、慣れさせることで改善ができるので時間はかかりますが根気よく克服させる必要があります。

ビーグルの飼い方・しつけ

ビーグルの飼い方・しつけ① 室内は屋外か

ビーグルは暑さに強く、寒さにも強いため室内でも屋外でも飼育することができます。
室内で飼育する際には、足元に気を付けてあげましょう。
フローリングなどでは足が滑りやすくなってしまったり、高いところから着地した際に足を痛めてしまう可能性があります。
また老犬の場合は体温調節がうまくいかなくなってくるので、室内で飼育することが好ましいです。

ビーグルの飼い方・しつけ② しつけ

ビーグルは賢く、飼い主に従順です。
反面頑固でマイペースな性格も持ち合わせています。
そのためしつけをする際には根気よく、時間をかけて行わなければなりません。
叱られてもマイペースでポジティブなせいか、へこむことが少なく褒めるしつけを行う必要があります。
しかし一度覚えてしまうと従順に飼い主の言うことをしっかりと聴いてくれるので、一つ一つのしつけを根気よく確実に覚えさせていきましょう。

ビーグルの飼い方・しつけ③ 鳴き声

ビーグルは小柄ながらとても鳴き声が大きく、トラブルになりやすいです。
そのため無駄吠えをしないようしつけはしっかりと行いましょう
また寂しがり屋で留守番が苦手なため、長時間の外出は避けた方がいいでしょう。
無駄吠えのしつけだけ行っても、留守番が原因で再発してしまう可能性があります。

ビーグルの飼い方・しつけ④ 咬み癖

ビーグルは基本的にフレンドリーで攻撃性は低いですが、狩猟犬の本能からか時に咬み癖が出てしまうことがあります
特に驚いた時や興奮した時に咬んでしまうことがあるようなので注意が必要です。
顎の力がとても強いため、小さい子どもがいる家庭では特に注意が必要です。
ストレスが溜まってしまうこともあるのでおもちゃなどは咬んでも大丈夫なのだと教えながら、人を咬んでしまわないようにしつけるよう心がけましょう。

ビーグルの飼い方・しつけ⑤ 散歩

ビーグルは嗅覚ハウンドと呼ばれるだけあって、子犬の頃から散歩の際などには地面や様々なもののにおいを嗅ぎながら歩きます。
また食欲旺盛なせいか興味を持ったものは何でも口に入れてしまうので、散歩の主導権は飼い主が握る必要があります。
ビーグルを先に歩かせず、しっかりと飼い主の横を歩かせるようにしましょう。
また成犬期には一回30分以上の散歩を朝夕二回行いましょう。

ビーグルの飼い方・しつけ⑦ 避妊・去勢手術

ビーグルの避妊・去勢手術繁殖を考えていなければ行うといいでしょう。
避妊・去勢手術どちらも発情期を迎える前の生後6か月以前に行うことが望ましいです。
この手術を行う理由として、望まない妊娠を防ぐ、また発情期の際のストレスを軽減させることなどが挙げられます。
必ずしもしなければならないということはありませんが、飼い主自身が犬のことを考え、決めてあげるべきことです。

ビーグルのお手入れ

ビーグルのお手入れ① ブラッシング

ビーグルの毛は短いため手入れは簡単にできますが、抜け毛には注意が必要です。
ビーグルの毛はダブルコートと呼ばれる二重構造になっているため、季節の変わり目などは特にブラッシングをしっかりと行ってあげる必要があります。
使用するブラシは短毛犬種用のスリッカーブラシで優しくなでるように行いましょう。
もしブラッシングを嫌がってしまう場合はスリッカーブラシの中でもラバータイプを使用するといいでしょう。
優しい肌触りなので通常のものよりも抵抗なく受け入れてくれます。

ビーグルのお手入れ② 耳掃除

ビーグルは大きく垂れた耳が特徴的です。
しかしその垂れた耳のせいで汚れが溜まりやすく、悪臭の原因や外耳炎などの病気になってしまうことがあります。
そのため週に1度は耳掃除を行いましょう。
専用のイヤークリーナーをコットンに垂らして優しくふき取るようにするだけでも予防になります。
もし汚れがあまりにも気になる場合には、デリケートな部分でもあるので病院かトリミングサロンなどで見てもらうといいでしょう。

ビーグルの注意する病気

ビーグルの注意する病気① 外耳炎

ビーグルは垂れ耳の影響により耳内部が蒸れやすく、細菌やダニの温床となってしまいやすいです。
そのため耳のかゆみにより耳が炎症を起こしてしまいます。
耳を地面に擦り付けたり以上に掻く場合には外耳炎の可能性があります。
予防にはこまめな耳掃除と、悪臭がしないかどうかの確認も行うと良いでしょう。

ビーグルの注意する病気② 椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアとは、骨と骨の間にあるクッションの椎間板が飛び出てしまう病気です。
それにより脊髄神経に障害が起こります。
軽度であれば首や背中が痛むだけですが、重度になると身体に麻痺が起こり歩行困難や起立困難になってしまうこともあります。
コルセットの着用で改善することもありますが、再発を繰り返す場合には手術を行う必要がある場合もあります。
また手術を行っても完全に回復するには難しいこともあります。

ビーグルの注意する病気② クッシング症候群

クッシング症候群は別名「副腎皮質機能亢進症」とも言います。
この病気は副腎皮質ホルモンの過剰分泌が原因で、多くが高齢犬に見られる症状です。
筋肉の減少、腹部の膨れ、多飲多尿、食べているのに痩せてしまうなどの症状がみられます。
治療方法は主に投薬療法になります。
免疫力が低下してしまうため、様々な感染症に罹りやすくなってしまいます。

ビーグルの注意する病気④ 糖尿病

食欲旺盛なビーグルは太りやすく、糖尿病になるリスクが高いです。
一番は適正な食事量を守ることですが、万が一クッシング症候群に罹ってしまった場合は併発しやすくなります。
糖尿病はインスリンの分泌が低下してしまうことにより様々な病気を併発してしまう病気です。
完治は非常に難しいため、生涯治療が必要となります。
主に食事療法とインスリン注射を行います。

ビーグルの名前の由来

ビーグルはとても古くから存在する犬種の一つです。
しかし名前の由来ははっきりとしていません。
語源については特徴的な鳴き声やハウンド類の中でも特に小型であることから以下のことが考えられるようです。

名前の由来?
  • フランス古語…bégueule=「口を大きく開けた」
  • フランス古語…beugler=「大声で鳴く」
  • 古英語…begele=「小さい」
  • ゲール語…Beag=「小さい」

正式にビーグルとの名がついたのは1475年です。
いずれにせよ様々な憶測が飛び交っているようです。

ビーグルのさいごに

いかがだったでしょうか。

ビーグルは親しみやすい性格なうえに丈夫で病気をしにくいことから、ビーグルの人気が高いことも頷けます。
しかし他の犬種同様、糖尿病など人間が甘やかしてしまった結果かかってしまう病気などは、しっかりと注意してあげなければなりません。
また運動が大好きなので、休日には広いドッグランなどに連れて行ってあげることでストレスもたまりにくく、運動不足も解消することができます。
一緒に運動してビーグルとの絆を深めてみてはいかがでしょうか。