犬の平均寿命について 犬種ごとや小型犬大型犬でも平均寿命はちがうの?

犬といっても種類によって見た目や性格の傾向は変わってくるものです。同じように平均寿命にも犬種や体の大きさによって、違いはあるのでしょうか。愛犬の寿命がどのくらいなのか、気になりますよね。体の大きさごとやペットとして人気な犬種を中心に、それぞれの平均寿命をご紹介します。

犬の平均寿命

まずは小型犬、中型犬、大型犬の3種類の体の大きさの差で変わってくる平均寿命についてご紹介します。JKC犬種標準では、犬の身体のサイズについて正式な基準はありません。そのため今回は犬の体重を基準としてサイズ分けをします。

小型犬の定義と平均寿命

10㎏未満の重さの犬を小型犬とします。平均寿命は約13歳~15歳です。小型犬の中にはトイ・プードルやチワワなど、数多くの人気な犬種が存在します。小型犬は身体のサイズは小さいものの、平均的に見ると各サイズの中では最も寿命が長いです。

中型犬の定義と平均寿命

10㎏~20㎏の重さの犬を中型犬とします。平均寿命は11歳~13歳です。中型犬の中には柴犬やシェットランド・シープドッグなどが含まれています。小型犬よりも平均寿命は短くはありますが、中には小型犬のように長生きをする犬種も存在するようです。

大型犬の定義と平均寿命

20㎏以上の重さの犬を大型犬とします。平均寿命は9歳~11歳で、小型犬と比べてとても短いです。大型犬の中にはラブラドール・レトリバーやジャーマン・シェパード・ドッグなどが含まれています。寿命が短い理由として、病気にかかるリスクが高いことや、体の大きさに対して肺や心臓などの臓器の比率が低いことにあります。


犬種ごとの平均寿命

小型犬

トイ・プードルの平均寿命

トイプードル

トイ・プードルは最も人気のある犬種です。平均寿命は12~15歳です。トイ・プードルは非常に賢く、しつけも比較的簡単に行うことができます。また長い毛でありながら、シングルコートと呼ばれる構造をしているため、抜け毛が少なくこまめなブラッシングを心掛ければ管理も簡単にすることができます。トイ・プードルに多い病気として、皮膚病や外耳炎などの耳の病気、膝蓋骨脱臼、レッグぺルテス症などの骨に関する病気などが挙げられます。長生きをしてもらうためにも犬の様子をしっかりと観察し、早期発見を心掛けましょう。

チワワの平均寿命

チワワ,平均寿命

チワワは1970年代から日本では飼育され始めましたが、当時から現在まで常に高い人気を誇っています。平均寿命は14~15歳です。チワワは天真爛漫で甘えん坊、そしてその反面臆病な性格をしています。チワワは現在公認されている犬種の中で最も体の小さな犬種です。多く見られる病気としては角膜炎や結膜炎などの目の病気や気管虚脱などの呼吸器疾患、水頭症などの脳にかかわる病気です。水頭症に関しては遺伝性の高い病気なので、子犬が1歳になるまでに発症しやすいため注意しましょう。

中型犬


柴犬の平均寿命

柴犬,平均寿命

柴犬は日本犬の中で最も小型であり、その忠誠心の高さと賢さから人気のある犬種です。平均寿命は12~13歳です。柴犬は忠誠心が強くクールな印象が強いですが、とても愛嬌のある犬種です。日本犬の中で最も小型であり、賢く聡明で我慢強い性格をしています。柴犬に多い病気として白内障や角膜炎などの目の病気、股関節形成不全などの骨の疾患、僧帽弁閉鎖不全症などの循環器の病気などが挙げられます。僧帽弁閉鎖不全症は特に老齢期に多く見られる病気です。呼吸困難などの症状も現れるため、早期の発見が大切になります。

シェットランド・シープドッグの平均寿命

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シェットランド・シープドッグはオーストラリアで活躍している牧羊犬です。平均寿命は12~13歳です。シェルティとの略称で親しまれており、とても活発で辛抱強い性格をしています。シェットランド・シープドッグに多く見られる病気としてコリーアイ症候群といわれるコリー特有の目の病気、特発性てんかんなどの脳の病気、日光性皮膚炎などの皮膚疾患などが挙げられます。またシェットランド・シープドッグは太りやすいと言われています。肥満には十分に注意しましょう。

大型犬

ゴールデン・レトリバーの平均寿命

ゴールデンレトリバー,平均寿命

ゴールデン・レトリバーは盲導犬や警察犬としても活躍する使役犬です。平均寿命は10~12歳です。ゴールデン・レトリバーはとてもおおらかで優しく、友好的な性格をしています。元々はカモなどの水鳥を狩猟する際に利用されていた狩猟犬であり、とても泳ぎが得意な犬種です。ゴールデン・レトリバーに多く見られる病気として骨肉腫や悪性リンパ腫などの腫瘍性疾患、甲状腺機能低下症などの甲状腺の病気などが挙げられます。甲状腺機能低下症は甲状腺ホルモンが十分に分泌されず、脱毛や心拍数、血圧の低下など様々な症状が現れます。回復は難しく、生涯にわたって投薬を続けなければならない病気です。そのため長生きをさせてあげるためにもしっかりとしたケアを行う必要があります。

ジャーマン・シェパード・ドッグの平均寿命

シェパード,平均寿命

ジャーマン・シェパード・ドッグはゴールデン・レトリバー同様、警察犬だけでなく災害救助犬などとしても活躍している使役犬です。平均寿命は9~12歳です。主に訓練タイプとショータイプの二つのタイプに分けられ高い状況判断能力と冷静沈着な性格から、非常に番犬向きの犬種といえます。シェパードに多く見られる病気として全身性膿皮症などの皮膚の病気、肛門周囲瘻胃や拡張胃捻転症候群などの消化器系の病気などが挙げられます。拡張胃捻転症候群は大型犬によくみられる病気であり胃の中にガスや液体が溜まって膨らみ、やがて捻じれてしまうという病気です。シェパードは急激に腹部が膨らんでいくので、症状がみられたらすぐに病院に連れていきましょう。最悪の場合死に至ることもあります。


特に寿命の長い犬種や短い犬種

最も平均寿命の長い犬種

ミニチュア・ダックスフンド

ミニチュア・ダックスフンドといえば、短い足と長い胴体が特徴的な犬種です。元々はドイツでアナグマを狩るために利用されていた狩猟犬であり、土に掘られた巣穴の中に入るためにこのような体型をしています。平均寿命は15~17歳と長いですが、世界での最高齢は22歳とそこまで長生きではありません。しかしより長い時を犬と共に過ごしたいという方には、平均寿命から見てもお勧めの犬種です。ミニチュア・ダックスフンドで最も多い病気は椎間板ヘルニアです。生まれつき椎間板組織が弱く、さらに胴の長さから骨に負担がかかりやすいため注意が必要です。

最も平均寿命の短い犬種

グレート・デーン

グレート・デーンは超大型犬に分類されるドイツ原産の犬種です。おおらかで優しい性格から優しい巨人、犬の中のアポロン神などといった異名を持っています。平均寿命は6~8歳であり、5歳が平均寿命とも言われるほどに短命な犬種です。短命な要因ははっきりとしておらず、他の大型犬に比べても体の大きいグレート・デーンはその大きさに対して臓器が小さいことにあるのではないかと言われています。また骨肉腫などの命に係わる病気にかかりやすいことも要因に一つのようです。


最高齢の犬(ギネス記録)


現在ギネス記録に登録されている最高齢の犬は、オーストラリアン・キャトル・ドッグのブルーイーという犬です。オーストラリアン・キャトル・ドッグは日本ではブリーダーが少なくあまり馴染みのない犬種ですが、オーストラリアの牧牛犬の一種であり、現地ではポピュラーな犬種のようです。ブルーイーはこの犬種の平均寿命が12~14歳のところ、29歳5か月もの期間を生きました。現在から100年ほど前のことなので、現代であれば医療も発達し延命治療などの技術も上がっていることから、もしかしたらもっと長生きだったのかもしれません。

ギネス記録には公認とされていませんが、おそらく最も長寿だと言われている犬がいます。オーストラリアン・ケルピーのマギーです。マギーには出生記録が残っていなかったためギネス記録に登録はされませんでしたが、飼い主の方によると30歳とのことです。残念ながらマギーは2016年の4月17日に天国へと旅立ってしまいました。ちなみにマギーの年齢を人間の年齢に換算すると、164歳にもなると言われています。