ボロニーズの基本情報!歴史や性格・特徴について。心配なしつけやお手入れ方法もご紹介


ボロニーズの基本情報

  • 原産地:イタリア

  • 体高:牡:27~30cm 牝:25~28cm

  • 体重: 2.5~4kg 小型犬

  • 毛色:ピュア・ホワイト(班やシェードも全くなし)

ボロニーズの正式名称はビジョン・ボロニーズで、ビジョングループに属しています。
ボロニーズの仲間であるビジョングループにはどんな犬種がいるのでしょうか。

ビジョン・フリーゼ

  • 原産地:フランス・ベルギー

  • 毛色:基本はホワイト。
    犬によっては淡黄色やアプリコットもあり。

  • 被毛:巻き毛
  • フランスの貴族に愛され、リボンなどでおしゃれをさせていたことから、フランス語のbichonner(めかしこむ)が名前の由来とされています。

マルチーズ

  • 原産地:イタリア

  • 毛色:基本はホワイト。
    黄色がかった白や、淡いベージュもあり。

  • 被毛:真っ直ぐな長毛

  • イタリアの地中海マルタ島のマルタ共和国で生まれました。
    交配によって小さくなったのではなく、もとから小型犬のため世界最古の愛玩犬といわれています。

ハバニーズ

  • 被毛:長毛でストレートやウェーブ・カールもあり。

  • 原産地:テネリフェ島(スペイン領カナリア諸島)改良後はキューバ。

  • 毛色:ブラック・ハバナ・ブラウン・タバコ・ホワイトなど多様な毛色がある。

  • キューバ革命の時11頭のハバニーズがアメリカに渡り、繁殖によってアメリカ全土に広がり人気の犬種となりました。

ボロニーズやその仲間達の祖先は、地中海沿岸にいた白い小型犬ウォータースパニエルではないかといわれていますが、正確なことはわかっていません。
ヨーロッパのさまざまな地方でそれぞれに交配が繰り返され、バービジョンという系統の犬種が生まれました。

ボロニーズの歴史

イタリアのボローニャという地名から名付けられたボロニーズの歴史は古く、1000年前の地中海沿岸でも飼われており、あのアリストテレスの文献にも記載されているそうです。

ボロニーズは貴族に愛されたセレブ犬!

ルネッサンス時代には王侯貴族に愛され、王室から王室への極上の贈り物として献上されることも多くありました。
スペインのフェリペ2世は、貴族から2頭のボロニーズを贈られた時「この2頭の小さな犬は皇帝に贈られる最高の贈り物だ」と賞賛の礼状を送ったといわれています。

貴族から寵愛されていたボロニーズは、豪華な宝石のついた純金製の首輪をつけ、食事も極上肉を与えられるなどセレブな犬として贅沢な暮らしをしていました。
また、ブリューゲルやゴヤ、ティツィアーノなどの有名な画家の絵画にも描かれており、貴族の生活に深く関わっていたことがわかります。

ボロニーズにはなかなか出会えない?

近代の市民革命後は王侯貴族の地位も下がり、ボロニーズの数も減少していきました。
数は少なくなりましたが、王侯貴族の犬として大切に飼われていたため、20世紀の戦乱の時代にも存続の危機を受けることなく純血種を保つことができました。

戦後はイタリアの繁殖家ジャンフランコ・ジャネリによって繁殖が繰り返され、一般家庭でも飼われるようになりました。
1980年以降はアメリカやイギリスなど海外への輸出やドックショーへの出品も始まります。
世界中に繁殖家は増えましたが、マルチーズのような大きな流行犬種にはならずイタリア以外では登録犬数の少ない希少犬種となっています。

ボロニーズの特徴

ボロニーズの特徴① 体の特徴

ボロニーズは体高が25~31cm、体重2.5~4kgの小型犬です。
体長と体高が同じ長さのスクエアというやや四角い体型で真っ直ぐな足をしています。
体とのバランスのいい卵型のポンポンのような可愛い頭をしています。
丸いダーク色の目、たれ耳でふさふさとした飾り毛のある巻尾をもっています。

ボロニーズの特徴② 被毛と毛色

全身がピュア・ホワイトのふわふわとした縮れ毛で覆われています。
被毛はシルクのようになめらかなシングルコートで防水効果に優れています。

ボロニーズはピュア・ホワイトしか認められていません。
わずかでも班やホワイトのシェードがある犬は登録されず、ドックショーなどでも失格になります。
子犬の頃には耳や体にシャンパンカラーの模様がありますが、成犬になるとピュア・ホワイトに変わっていきます。

ボロニーズの性格・気質

日本ではあまり見かけないボロニーズ。
かつては貴族の寵愛犬だったボロニーズとはどんな性格や気質の犬なのでしょうか。

ボロニーズは今でも上品で温和な愛され犬!

ボロニーズはふわふわした愛くるしい姿が特徴ですが、それ以上に身のこなしが上品で落ち着きのある穏やかな犬です。
小型の愛玩犬に多いわがままさはみられません。
学習能力も高く、飼い主にはとても従順で忠実なのでしつけも入りやすい犬種です。

一方ではとても陽気で活発、遊ぶのが大好きな一面も持っています。
こころを許した相手にはとても甘えん坊になったり、いつも側にいたがる寂しがり屋になったりすることもあります。

ボロニーズは大きな犬が苦手

ボロニーズは穏やかな性格の犬なので、子供や他犬とも上手く接することができます。
臆病なところがありますから自分より大きな犬は苦手なので、多頭飼いや大型犬との同居には向いていません。

ボロニーズの飼い方としつけ

愛玩犬として人のそばで暮らすことを目的として作られてきたボロニーズ。
その飼い方やしつけにはどんな注意が必要なのでしょうか。

ボロニーズは人が好き

ずっと昔から愛玩犬として生きてきたボロニーズは、人に対する警戒心を持っていません。
基本的に人のそばにいることが大好きです。
飼い主には従順なのでしつけに苦労することはあまりありません。

臆病で怖がりなところもありますので、知らない人や他犬には慣れるまで少し時間がかかりますが、慣れると誰とでも仲良くできます。
自分より大きな犬は特に苦手なので一緒に飼うのは避けましょう。

散歩と遊びでスキンシップ!

愛玩用小型犬なので激しい運動は必要ありませんが、社会性を育てたり、肥満を防止したりするためにも一日2回、20~30分の散歩をしましょう。

公園や室内の広いスペースでのボール遊びや、ロープを使ったひっぱりっこなども大好きです。
人と触れ合ったり、じゃれたりするのがなにより大好きなので、遊べる時間はたっぷりとってあげましょう。
留守番の時間が長い家やお年寄りには少し不向きな犬種かもしれません。

トイレは室内が基本

犬種によっては外でしか排泄しない犬もいますが、ボロニーズは純粋の室内犬なので室内での排泄が基本になります。
子犬を家に迎え入れたらトイレトレーニングを始めましょう。
子犬がその場でくるくる回ったり、臭いを嗅いだりし始めたら排泄のサインです。
すぐに設置したトイレトレーに連れて行き、シーシー、ウンチなど声かけしながら排泄をさせます。
失敗しても決して叱らず、根気よくトレーニングを続けましょう。

ボロニーズのお手入れ

真っ白ふわふわもこもこのボロニーズはお手入れが大変そう!と誰でもが思いますね。
ボロニーズの真っ白な綿菓子みたいな毛並みを保つにはどんなお手入れをしたらいいのでしょうか。
失敗しないお手入れのコツをご紹介します。

ボロニーズのお手入れは以外と簡単?

ボロニーズの被毛は、シングルコートであまり抜け毛がありません。
臭いも少なく、室内犬としては最適な犬種といえるでしょう。
被毛のお手入れは特に神経質にならなくてもかまいませんが、毛玉防止や毛並みを整えるため毎日の丁寧なブラッシングは欠かせません。

真っ白な被毛は散歩や食事などで汚れやすいので、濡れタオルなどでこまめに拭いてやり、月1回はシャンプーをしてあげるといいでしょう。
涙やけは特に目立ちますので、ガーゼやコットンに涙やけ拭き取りローションを含ませて優しく拭き取ってあげましょう。

アンダーコートがないので寒さには弱く、寒い季節では室内の温度管理が大切です。
冬の散歩時は服を着せるなどして防寒しましょう。

ボロニーズがボロボロニーズにならないためにはトリマー探しが決め手!

ボロニーズ独特のあの綿帽子のような頭のカットを保つには、月1回のトリミングが必要です。
ボロニーズは希少犬なので、ボロニーズをトリミングできる経験豊富なトリマーが非常に少ないのが現状です。

ボロニーズは一度間違って短くカットしてしまうと、伸びてきた被毛は違う毛質になってしまうのだそうです。
写真などを見ながらのトリミングはトリマー泣かせでもありますが、仕上がり具合によっては飼い主泣かせになることも・・・。
ボロニーズをボロボロニーズにさせないために、トリミングはボロニーズのカットを良く知っているトリマー探しから始めるのが鉄則だといわれています。

ボロニーズの注意する病気

ボロニーズの寿命は平均13~15年前後で比較的長寿な犬種です。
基本的には健康で丈夫ですが、小型犬特有の病気には気をつける必要があります。

ボロニーズの注意する病気① レッグ・ペルテス

足を引きずる、足に力が入らず歩けないなどの跛行がみられます。
生後6~7ヶ月の成長期の小型犬によくおこる病気です。
股関節周りの関節痛から触れられるのを嫌がり、食欲の低下などもおこります。
多くは片足に発症しますが、まれに両足に起こる場合もあります。

症状が軽い場合は運動制限や痛み止めの内服などの内科治療を行います。
内科治療では進行を止めることはできないため、最終的には外科手術となります。
手術後は長期のリハビリが必要となります。

ボロニーズの注意する病気② 僧帽弁閉鎖不全 

7歳以上の小型犬によくみられる心臓疾患です。
心臓の増帽弁の異常から心臓に負担がかかりいろいろな症状がでます。
興奮したときの軽い咳から始まり、進行すると息切れや激しい咳をするようになります。

完治させる治療法は今のところありません。
治療は症状の緩和と進行を抑えるための食事療法や体重の管理、運動制限などを行います。
投薬治療として血管拡張剤の投与などがあります。

早期発見・早期治療が大切で7歳を越えたら定期検診を欠かさないようにしましょう。

ボロニーズの注意する病気③ 白内障

水晶体の一部や全体が白濁した状態を白内障といいます。
老化による変化で、6歳以上の老犬に多くみられます。
徐々に進行していきますが、視覚を失わずにすむ場合もあります。
糖尿病や重度の目の疾患から起こる場合もあり、遺伝により2歳以下の犬に発症する若年性白内障もあります。

治療は薬物療法と外科治療があります。
薬物療法は点眼薬などで、進行を遅らせるためと、白濁を減らすためのものです。
外科手術は水晶体を人工レンズに取り替える手術ですが、眼科専門獣医師の高度な技術と最新の設備が必要となります。

ボロニーズの注意する病気④ 外耳炎

ボロニーズはたれ耳なので外耳炎になりやすい犬種です。
定期的な耳掃除が必要になります。
耳の奥は傷つきやすいので耳垢などは無理をせず獣医師に取ってもらいましょう。
外耳炎の治療には点耳薬がありますが、耳垂れなどが出なくなっても途中で止めたりせず完治するまで続けましょう。

ボロニーズこぼれ話

日本では数少ない希少犬種のボロニーズのお値段っていくらぐらいするのでしょうか。
飼いたいときはどこで見つければいいのでしょうか。
ちょっと調べてみました。

ボロニーズの販売価格は子犬で12~30万円位だそうです。
もともとブリーダーも少なく、ペットショップなどの店頭で売られることはまずありません。

ネットにホームページを開設されているボロニーズ専門ブリーダーさんもおられますが、すぐに完売成約済みになるようです。
ホームページをこまめにチェックして見つけたら早めにコンタクトを取りましょう。

ボロニーズと出会う方法のひとつにドックショーがあります。
ボロニーズのブリーダーさんも参加しておられるので声をかけてみてはどうでしょうか。

ボロニーズは珍しい犬種だけに飼う前にはブリーダーさんから十分な説明を受け、下調べや下準備を怠らないようにして迎える必要があります。

貴族に愛された生粋の愛玩犬ボロニーズ。
運良く出会えたなら、きっとあなたの可愛いパートナーになってくれるはずです。