アメリカンピットブルテリアの基本情報!歴史や性格・特徴について。心配なしつけやお手入れ方法もご紹介

アメリカンピットブルテリアの基本情報

アメリカンピットブルテリアは、アメリカ合衆国で闘犬用に改良された犬種です。

「ピットブル」の通称で親しまれています。

日本での飼育規制はなく各自治体へ許可を取ることで飼育することができます。

近年登録数も増えつつある犬種です。

飼育難易度が非常に高いため、国や地域によっては飼育規制されていたり、公共施設の入場制限にされていることも少なくありません。

アメリカンピットブルテリアの歴史

最強の闘犬として作られた犬種

アメリカンピットブルテリアは、1870年代にイギリスからアメリカへ輸入された闘犬「スタッフォードシャー・ブル・テリア」から作出された犬種です。

ブルドッグなどと掛け合わされることによって最強の闘犬へとなりました。

しかし、健全な犬の育成を求めていたアメリカンケンネルクラブでは、犬種として公認されることはありませんでした。

その後、ドッグショー用やペット用として狂暴性を抑えて改良されて、1936年になって「アメリカン・スタッフォードシャー・ブル・テリア」として公認されることになります。

アメリカンピットブルテリアの活躍

アメリカンピットブルテリアは闘犬としてだけでなく、優秀な護衛犬として、熊やイノシシなどの狩猟犬としても活躍しています。

特に畜産農家では野生のオオカミや熊に襲われる家畜を守るため、大型動物に立ち向かう勇敢なアメリカンピットブルテリアは、大活躍していたという歴史も持っています。

アメリカンピットブルテリアの現在

現在のアメリカンピットブルテリアは、闘犬タイプ・ドッグショータイプ・ブリー(家庭犬)タイプの3つのタイプに分けられています。

ドッグショー・ブリータイプは狂暴性を抑え従順性が備えられた性格に改良されていますが、残念ながら人間を襲うという事故は耐えません。

飼育の難易度は高く、安全に対する意識と責任感を持って飼育する必要がある犬種なのです。

そのため、イギリスをはじめヨーロッパの多くの国、アメリカでも州や市によっては飼育が禁じられています。

アメリカンピットブルテリアの特徴

  • 大きめの中型犬
  • 筋肉質でたくましい体つき
  • 強靭なアゴの力を持つ
  • 毛色はバリエーションが豊富

アメリカンピットブルテリアの特徴① 大きさや身体的特徴

アメリカンピットブルテリアは、体高50cm前後、体重14~30kgの大きめの中型犬に分類されています。

胸部が幅広く筋肉質で、太い体躯に強い骨格の体つきで、大人の男性でも押し倒せるほどのとても強い力を持っています。

丸くて大きな頭部、両目は離れて鼻は短く、しわの入った顔をしています。

強靭なアゴは100kgを超える力を持っているとも言われているほどで、一度噛みつくと離さないとも言われています。

耳は半立ち耳ですが、闘犬としての名残から断耳や断尾されていることもあります。

アメリカンピットブルテリアの特徴② 被毛と毛色

被毛は艶のある短毛で、ダブルコートのため抜け毛があります。

毛色はバリエーション豊かで、ブラック、フォーン、ブリンドル、レッド、ホワイト、ブルーなど多種多様です。

アメリカンピットブルテリアの性格・気質

アメリカンピットブルテリア,ピットブル,犬
  • 強い精神力と闘争心の持ち主
  • 驚異的な身体能力
  • 愛情深く忠誠心が強い
  • いつまでも子犬のような甘えん坊

アメリカンピットブルテリアの性格・気質① 闘犬らしい勇敢な犬

熊やイノシシにも立ち向かっていくほどの勇敢さと、強い闘争心を持っています。

体力も豊富で驚異的な身体能力を持ち合わせています。

警戒心も強く、他の犬や動物に対して攻撃的になることもあります。

特に、猫や鳥など動くものを追いかけたがることがあるので、散歩中などコントロールできるようにしておく必要があります。

アメリカンピットブルテリアの性格・気質② 見た目とは裏腹の甘えん坊

残念ながらアメリカンピットブルテリアは、危険犬種というイメージを拭うことはできませんが、本来は飼い主に対して愛情深くて忠誠心が強い犬種です。

そして、とても甘えん坊な性格なのです。
感情表現がとても豊かで、時にはヤキモチを焼くこともありますよ。

知らない人に対してもフレンドリーなので、意外にも番犬向きではありません。

子どものことが好きな一面も持っていて、しつこくされても忍耐強く一緒に遊ぶ優しさも持っています。

イメージや見た目とは裏腹の、甘くて愛らしい性格を最大限引き出せるのは、飼い主しかいないということを理解しておきましょう。

アメリカンピットブルテリアの飼い方・しつけ

アメリカンピットブルテリアの飼い方① 気質と能力を熟知し理解すること

全犬種の中で、最も人を傷つける事故が多い犬種でもあります。

想定外の事態が起こり得るということも心構えしておいた方が良いでしょう。

それでも、必ずしもアメリカンピットブルテリアは危険犬種というわけではありません。

強い犬であること、身体能力が高いこと、実は愛情深い犬であること、犬種の特性を理解して愛情深く育てていくことで「危険犬種」と言われない犬にしていきましょう。

人を襲ってしまう事故を起こすアメリカンピットブルテリアは、愛情が足りていない、不適切な飼育環境、トレーニング不足など飼い主の知識不足が原因となっていることが多いのです。

充分な時間と愛情をかけて、しっかり向き合ってトレーニングをしていくことが必要な犬種です。

アメリカンピットブルテリアの飼い方② 社会性を身に付ける

知らない人に対して友好的である一方、他の犬や動物に対しては攻撃性を見せることがあります。

トラブルを防ぐためにも、子犬の頃には様々な場所に連れて行き、他の人や犬と交流させてあげましょう。

それでも性格には個体差があるため、成犬になれば慣れない犬との接触は避けた方が良いでしょう。

人や動物以外にも、アメリカンピットブルテリアは、新しいものに対して強く警戒することもあります。

様々な音や物など、子犬のうちから様々な経験をさせてあげましょう。

アメリカンピットブルテリアの飼い方③ 運動

アメリカンピットブルテリアにとって、運動不足は厳禁です。

散歩時間の目安は、1回2時間、朝晩2回行いましょう。

しかし、体力に溢れ運動能力に優れたアメリカンピットブルテリアにとって、ただ歩いて散歩するだけではほとんど運動にはなりません。

とは言ってもドッグランなどの公共施設では、危険犬種として入場を規制されている施設も少なくはありません。

規制がないドッグランや庭があれば、ボール遊びなどで体を大きく動かす運動をさせてあげましょう。

ジョギングをする飼い主であれば、ジョギング相手にするのも良いでしょう。

 

アメリカンピットブルテリアの飼い方④ 運動×散歩

服従訓練をしながらの散歩もおすすめです。

飼い主の左側について、飼い主のペースに合わせて散歩をさせてみましょう。

時には「座れ」「待て」などの指示を盛り込みながら飼い主に集中するようにするのです。

そうすることで、アメリカンピットブルテリアにとって満足感や楽しさを味わわせることができますよ。

アメリカンピットブルテリアのしつけ① 主従関係を明確に

全犬種に共通して、犬のリーダーになることはしつけの基本ではありますが、アメリカンピットブルテリアは特に主従関係を明確にしておく必要があります。

飼い主がリーダーとなり、アメリカンピットブルテリアをコントロールしていきましょう。

正しく飼い主がリーダーとなることができれば、賢く従順なアメリカンピットブルテリアは絶対服従の姿勢を見せてくれ、覚えも早いので他犬種と比べてもとてもしつけやすい犬種になるのです。

アメリカンピットブルテリアのしつけ② プロのサポートを得る

アメリカンピットブルテリアを飼うには、初心者のみならず飼育経験が豊富な人でも飼育が難しいと言われている犬種です。

性格には個体差があり、根本的な気質は飼い始める時点では明確にはなりません。

飼っていく上で見極めていく必要があるのです。

アメリカンピットブルテリアの興奮のスイッチが1度入ってしまうと、抑えが効かなくなることもあるため、プロのトレーナーの力を借りていくことも考慮した方が良いでしょう。

アメリカンピットブルテリアのお手入れ

アメリカンピットブルテリアのお手入れ~ブラッシング~

アメリカンピットブルテリアのお手入れは短毛なので簡単ですが、換毛期には抜け毛が目立ちます。

通常では1週間に何度かのブラッシング、換毛期ではできれば毎日のブラッシングをしてあげましょう。

獣毛ブラシを使ったブラッシングをすることでより滑らかな毛質になり、マッサージ効果によって血行促進などのメリットもあります。

他にも、濡れタオルで体を拭いてあげるのも良いでしょう。

アメリカンピットブルテリアのお手入れ~シャンプー~

皮膚が薄く弱いため皮膚疾患を患うことが多く、寒さや高温多湿が苦手な犬種です。

体の臭いも気になることもあるため、月1回を目安にシャンプーをして肌を清潔に保ってあげましょう。

シャンプー前には、ブラッシングで抜け毛を予め取っておきましょう。

アメリカンピットブルテリアのお手入れ~お手入れは自分でできるように~

アメリカンピットブルテリアは、一部のトリミングサロンや動物病院では危険犬種として受け入れしてくれない場合がある犬種です。

子犬のころから体のお手入れは自分でできるようにしておきましょう。

歯磨き・爪切り・肛門腺絞り・耳掃除など、体に触られることに子犬の頃から慣れさせておきましょう。

アメリカンピットブルテリアの注意する病気

アメリカンピットブルテリアは、我慢強い性格で痛みにも強いため、病気の発見が遅れることが多い犬種です。

健康状態には日頃からよく注意してあげましょう。

アメリカンピットブルテリアの注意する病気① 皮膚疾患

アメリカンピットブルテリアは皮膚が薄いため、皮膚疾患にかかりやすい犬種です。

中でもノミやダニなどによる「アレルギー性皮膚炎」が多いと言われています。

日頃からノミダニ対策の予防から、皮膚の健康状態に注意しておきましょう。

皮膚疾患になると、強い痒みから舐めたり噛んだりして、患部の脱毛や化膿してしまうこともあります。

皮膚疾患になったら動物病院で受診して治療を行いましょう。

アメリカンピットブルテリアの注意する病気② 先天性難聴

通常、犬の聴覚は人の3~4倍とも言われています。

しかし、アメリカンピットブルテリアは闘犬として闇市場で無理な繁殖をされていた歴史も持っています。
そのため、先天的に聴覚障害を持っていることがまれにあります。

子犬を選ぶ際には音に反応するか確認しておくようにしましょう。

アメリカンピットブルテリアを迎えるには?

アメリカンピットブルテリアの日本での飼育数は多くはありませんが、里親募集に出されている割合が多い犬種と言えます。

中には複雑な事情で手放さざるを得ない状況になった場合もあるでしょうが、安易な気持ちで飼い始めたことが原因となっているケースも少なくありません。

アメリカンピットブルテリアの運動量や飼育費、トレーニングなど、多くの時間と労力、費用が必要になる犬種であるという事を十分に理解して迎え入れなければなりません。

そして危険犬種と言われることがないよう、愛情深く最後の時まで責任持って育てていきましょう。

アメリカンピットブルテリアについて さいごに

残念ながら危険犬種と言われているアメリカンピットブルテリアではありますが、本来は懐きやすくとても愛らしい犬種です。

子犬のころから正しい飼育管理を行うことで、最良のパートナーとなってくれるでしょう。