ミニチュアプードルの基本情報!歴史や性格・特徴について。心配なしつけやお手入れ方法もご紹介

一般的に「プードル」と聞くと「トイ・プードル」をイメージする人が多いかもしれませね。 トイプードルに比べると、あまり知られていないミニチュアプードルではありますが、アメリカでの人気は高く、魅力の多い犬種です。 今回はミニチュアプードルについて、紹介していきます。

ミニチュアプードルの基本情報

大人気犬種「プードル」は、国際基準で4つの種類が認められています。
JKC(ジャパンケンネルクラブ)では、「背中から地面までの高さ(体高)」を基準として以下のように区分されています。

  • スタンダード:体高45~60cm
  • ミディアム:体高38~45cm
  • ミニチュア:体高28~38cm
  • トイ:体高24~28cm

日本ではあまり馴染みのないミニチュアプードルですが、アメリカなどでは人気ある犬種です。

ミニチュアプードルの歴史

ミニチュアプードルの歴史① ルーツ

プードルの原産地に関しては諸説ありますが、元々の祖先はロシアもしくは中央アジア北部で、ヨーロッパ各地の犬と交雑されながら、最終的にドイツからフランスに渡った犬がプードルだという説が有力だと言われています。
プードルは泳ぎが得意で、ドイツでカモ猟の回収犬として使われていました。
そのため、名前の「プードル」はドイツ語で「水中をバチャバチャする音を立てる」という意味の「Pudel(プデル)」からきているとも言われています。

ミニチュアプードルの歴史② ミニチュアプードルの誕生

フランスへ猟犬として渡る頃には、すでに体のサイズは様々だったと言われています。
フランスやイギリス、アメリカなどで美的要素が取り入れられながら小型化され、16世紀ごろスタンダードプードルからミニチュアプードルが作出されました。

ミニチュアプードルの特徴

  • 最大の特徴はモコモコの巻き毛
  • トイプードルよりも大きめの小型犬
  • 断尾されていることが多い
  • 抜け毛が少なく、体臭も少ない犬

ミニチュアプードルの特徴:大きさや身体的特徴

ミニチュアプードルは、体高28~38cm体重5~8kgの小型犬です。
通常は体長と体高がほぼ同じのスクエアタイプの体型をしていますが、最近では矮小発育証(ドワーフィズム)の見られる個体もいるようです。
本来は、適度な筋肉を持った体に長い尻尾がありますが、美容的観点から断尾されていることが多いようです。
適度に丸い頭と、豊富な飾り毛に隠れた垂れ耳を持っています。

優雅で愛らしい風貌で、動きはバネのように軽やかな動きを見せてくれます。

ミニチュアプードルの特徴:毛質や毛色

ミニチュアプードルの最大の特徴は、やはりモコモコとした被毛です。
毛質は、硬めのクルクルとした巻き毛が密生したシングルコートです。 そのため、抜け毛は少なく、体臭までも少ない犬種です。
巻き毛は、水中で空気を取り込み浮輪のような役割を果たすため、他の犬種よりも泳ぎやすいという特徴があるそうです。

ミニチュアプードルの毛色は豊富に存在し、アプリコット、クリーム、レッド、ブラウン、ブルー、ブラック、ホワイトなど10種類以上存在します。

ミニチュアプードルの性格・気質

  • 友好的で懐きやすい
  • 2番目に頭のいい犬
  • しつけやすい犬種

ミニチュアプードルの性格① 友好的な明るい犬

ミニチュアプードルは、とても友好的な犬種です。
警戒心の強さも持っていますが、基本的には人に懐きやすく、飼い主と一緒に遊ぶことや飼い主の喜ぶことが大好きな甘えん坊の性格をしています。
他の犬とも上手に接することができますよ。

ミニチュアプードルの性格② 頭の良さは全犬種中2位

ミニチュアプードルは聡明で非常に頭が良く、ボーダーコリーに続く知能の高さを持っています。
本来は非常にしつけやすい犬種ですが、頭が良すぎるためか、相手を見て立ち回ることも少なくないようです。
感受性が強く興奮しやすい一面もあるため、しっかりとしつけや訓練をしておくと良いでしょう。

ミニチュアプードルの飼い方・しつけ

ミニチュアプードルの飼い方① 飼育環境

ミニチュアプードルは寒さに弱いため、温度調整がされた室内での飼育に向いています
小型犬でありながらも、運動神経が良く高いジャンプをすることができるため、屋根のないサークスではなく、ハウスやゲージなどを準備してあげると良いでしょう。
フローリングには絨毯を敷いたり、段差にはスロープをつけるなど、脚へ負担がかからない環境を整えてあげましょう。

ミニチュアプードルの飼い方② 運動

ミニチュアプードルは元は猟犬として活躍していたこともあり、体力がある犬種です。
その豊富な体力を有り余らせておくと、イタズラをしてしまうことも少なくありません。
1回20~30分を目安に、朝晩2回散歩に連れて行ってあげましょう

遊ぶことが大好きな犬種なので、ボール遊びなどのゲームや、運動神経もあるためアジリティへの挑戦もおすすめです。
泳ぎが得意な犬種でもあるので、プールで泳がせてあげるのも良いでしょう。

ミニチュアプードルのしつけ① 飼い主がリーダーになること

ミニチュアプードルは見た目の可愛さに加えて甘え上手な性格から、つい甘やかしてしまいがちになりますが、ミニチュアプードルの頭の良さを侮ってはいけません。
何でもすぐに覚えてしまうので、気付けばミニチュアプードルの思いのままにされている飼い主さんも少なくはないようです。
家族の一員として、我が子のように愛情を持つことも大切ですが、愛情と甘やかすことを履き違えないようにしましょう。

◆ミニチュアプードルのリーダーになるには

  • 一貫性のある対応をする:気分によって態度を変えたりせず、常に一貫性を持った対応をしましょう。
  • 愛情持って接する頼れるリーダーであることも大切ですが、それと同時に慕われるリーダーであることも必要です。
  • ミニチュアプードルを理解する:犬種の体質や気質を理解しておきましょう。行動の意味や理由を理解することで、適切な対応対処ができるようになり信頼につながります。
  • 仰向けにさせる・マズルコントロール:犬の「服従している」というサインです。無理やりではなく、遊びながら仰向けにさせたり、マズルに触れることが始めましょう。爪切りや歯磨きなどのお手入れの際にも役立ちます。

ミニチュアプードルのしつけ② 無駄吠え

ミニチュアプードルは警戒心の強さから無駄吠えが多いと言われる犬種です。
特に、チャイムの音に反応し吠える「警戒吠え」や、ゲージから出してほしくて吠えるような「要求吠え」が多いようです。

◆チャイムへの警戒吠えのしつけ方

  • チャイム音に慣れさせる:チャイムに吠える犬は「チャイム=知らない人が来る」と認識しています。「チャイム=何事もない」と認識させるため、家族がチャイムを鳴らすなどして慣れさせましょう。
  • 「待て」「ハウス」の指示を出す:チャイムが鳴ったら「待て」「ハウス」などの指示を出し、飼い主に集中させましょう。指示が聞けたらおやつなどを使って褒めてあげましょう。「チャイム⇒指示がある=良いことがある」と認識させるのです。
  • 天罰を与える:チャイムに反応して吠えたら、小銭の入った貯金箱などを床に投げ金属音を出して、驚かせます。「チャイム⇒吠える=不快なことが起こる」と認識させます。 泣き止めばご褒美をあげましょう。
    天罰とは、決して体罰ではなくびっくりさせることが目的です。

 

◆要求吠え

  • 徹底的に無視する:犬の要求吠えには、決して応えないことが大切です。泣き疲れて鳴き止んだ時に、褒めて構ってあげましょう。「吠える=無視される」⇒「静かにする=構ってもらえる」と認識させます。

ミニチュアプードルのお手入れ

ミニチュアプードルのお手入れ①~ブラッシング~

抜け毛の少ないミニチュアプードルではありますが、特徴的なクルクルの巻き毛にはほこりなどが絡みやすく、毛玉の原因となってしまいます。
できれば毎日、少なくても2~3日に1回のブラッシングをしてあげましょう。

ブラッシング方法は、
スリッカーブラシを用いて、毛をかき分けながら部分ごとに丁寧にブラシをかけて抜け毛やほこりを取り除き、仕上げにはコーミングを使って毛並みを整えてあげましょう。

ミニチュアプードルのお手入れ②~トリミングカット~

ミニチュアプードルの被毛は、伸び続けるため定期的なカットは欠かせません。
月1回を目安の全身カットと、定期的な爪切りや耳掃除などの全身ケアも忘れずに行ってあげましょう。

近年、犬のカットスタイルには様々なスタイルがあります。
そしてそのスタイルは、一般的にプードルが基本とされて考案されているそうです。
同じスタイルでも、耳の長さを変えたりアレンジするだけで印象が全く変わってくるので、楽しみ方は千差万別です。

ミニチュアプードルのカットスタイル

  • コンチネンタルクリップ:プードルの独特的な昔ながらのスタイルで、ドッグショーでの指定カットスタイルです。
  • テディベアカット:近年のプードルの定番スタイルです。
  • アフロカット:頭にボリュームを残した人気のスタイルです。
  • モヒカンカット:頭のてっぺんだけ長めにしたモヒカンスタイルです
  • ムスタッシュ:顔のサイドは短く、マズル周りを丸くカットするスタイルです。
  • ピーナッツカット:テディベアカットよりも、お口周りを大きく丸く残したスタイルです。

ミニチュアプードルの注意する病気

ミニチュアプードルの注意する病気① 膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼は小型犬に多い病気で、膝のお皿が外れる脱臼する病気です。 脚への負担が増えることで起こりやすくなります。
症状として、片脚をかばいながら歩いたり不自然な動きを見せるようになります。
治療法は症状によって異なりますが、重症の場合は外科手術が必要となります。

遊ぶことが大好きなミニチュアプードルに運動制限をすることは難しいため、脚に負担のない生活環境を整えてあげることで予防していきましょう。

ミニチュアプードルの注意する病気② てんかん発作

遺伝的に神経系に異常があると「てんかん発作」を引き起こすことがあります。
倒れ込み、泡をふく、痙攣するなどの激しい発作を起こしますが、収まった後には、元通りになることが多いです。
治療は、抗てんかん薬を投与する内科治療が必要となります。
発作が起こった時の動画を撮影しておくと、動物病院での診察で、てんかんの原因や症状を明確にすることができます。

ミニチュアプードルの注意する病気③ 流涙症

流涙症とは、涙の通り道である鼻涙管が詰まっていたり狭くなっていることで、涙が排出されずに常に溢れ出ている状態のことです。目の周囲の毛が濡れた状態になるため、茶色く変色し涙やけになります。
治療としては、鼻涙管洗浄によって詰まりを取り除く方法や、外科的に手術を行って治療します。
こまめに涙を拭き取ってあげることで涙やけは軽減され、細菌の繁殖を防ぐことができます。

ミニチュアプードルとトイプードルの違い

現在日本で飼育されている犬種は「プードル」が最も多く、その中でもトイプードルはダントツの人気があります。
ミニチュアプードルは、数は少ないものの近年人気が上昇している種類です。
そこで気になるのが、人気あるトイプードルとミニチュアプードルの体の大きさ以外違いではないでしょうか。

基本的な気質に大きな違いはありませんが、ミニチュアプードルはトイプードルよりも、神経質な傾向がやや少なく、穏やかな面も兼ねそろえています。

他には、トイプードルより大きくスタンダードよりも小さいミニチュアプードルは、程良いサイズなので安心してドッグカフェへの日常的なお出かけや、ドッグスポーツやアウトドアなど、一緒に楽しめるシーンが増えそうです。

さいごに

ミニチュアプードルは、見た目の愛らしさだけでなく、抜け毛や体臭も少なく、賢くしつけやすい性格をも持った犬種です。
その飼いやすさは他犬種よりも群を抜いているかもしれませんね。