ワイマラナーの基本情報!歴史や性格・特徴について。心配なしつけやお手入れ方法もご紹介

スラリとした美しいシルエットのワイマラナー。しかし日本ではあまり馴染みがなく、名前を聞いても、どんな犬かピンとこない方もいるのではないでしょうか。家に犬を迎えるときは、その犬の特徴を理解し、自身のライフスタイルや、飼育環境と合っているか確認することが非常に大切です。今回はワイマラナーの性格やしつけ、お手入れ方法や注意しておく病気などをご紹介します。

ワイマラナーの基本情報

ワイマラナーといえば、シルバーグレーの美しい被毛が最大の特徴です。

優雅な雰囲気の外見ですが、実は俊敏で運動能力に長けています。

ワイマラナーは基本的には大人しい性格ですが、頑固な一面もあり、誰にでも懐くような気質ではないため、大型犬の飼育経験がないと飼うのは難しいでしょう。

また、多くの運動量が必要だったり、留守番があまり得意ではなかったりするため、家にいる時間が長い方などのほうが、飼うのに向いています。

ワイマラナーの購入方法

ワイマラナーを飼いたい場合は、ブリーダーからの直接購入が一般的で、ペットショップでの販売はほとんど行われておりません。

日本では、ワイマラナーのブリーダーは少ないものの、インターネットで検索すると、比較的簡単に見つけられます。

ワイマラナーの子犬の販売価格は15万円くらいからで、両親がチャンピオン犬の場合などは、30万以上する子犬もいます。

ワイマラナーの歴史

ワイマラナーには、どのような歴史があるのでしょうか。

ワイマラナーは宮廷で飼育されていた猟犬だった

ワイマラナーはドイツ原産の犬です。

19世紀初頭、ワイマール地方の宮廷のみで飼育されており、さまざまな種類の猟犬の長所を集めて作られたと言われています。

そのため、ワイマラナーはシカやクマなどの大型獣から、ウサギや鳥などの小型鳥獣に至るまで、幅広く活躍できる能力を持っていました。

当時は門外不出だったため、ワイマラナーの明確な起源はわかっておりませんが、ブラッドハウンドと血縁があると考えられています。

19世紀中頃からは、セッターやポインターなどと異種交配されていくのですが、交配はドイツワイマラナークラブが厳しく管理していました。

そのため、繁殖はもちろん、入手することも不可能だったと言われています。

ワイマラナーはアメリカに渡ったことで広まった

当時、ドイツワイマラナークラブの入会は厳しい審査があったため、誰でも入れるわけではありませんでした。

しかしアメリカ人の狩猟家が会員になることを許可されたことで、ようやくワイマラナーはドイツ国外へ渡ることとなりました。

現在ワイマラナーは家庭犬として世界中で愛されています。

ワイマラナーの身体的特徴

ワイマラナーは体高55~70cm、体重25~40kgほどの大型犬です。

筋肉質で引き締まった体型をしています。

また、頭の高い位置からついている長い垂れ耳も、ワイマラナーの特徴のひとつです。

ワイマラナーの被毛

ワイマラナーは短毛で光沢がある被毛の持ち主です。

被毛は皮膚を守る機能の上毛のみが生えている一重構造になっています。

また、日本では見る機会が珍しいのですが、ロングコート(長い被毛)のワイマラナーも存在します。

ワイマラナーの毛色の種類

ワイマラナーといえば艶やかなグレーの毛色が特徴的ですが、グレーの中でも、

  • シルバーグレー(少し薄めのグレー)
  • マウスグレー(少し茶色がかったグレー)
  • ノロジカ色(少し赤みがかったグレー)

など、それぞれ微妙に違う毛色が存在します。

ワイマラナーの性格・気質

ワイマラナーはどんな性格なのか、気になるところではないでしょうか。

主に以下のような性格や気質の特徴があります。

ワイマラナーの性格・気質① 家族に忠実

ワイマラナーは普段は大人しく、飼い主には忠実です。

また、甘えてきて愛情表現をしてくることも少なくありません。

しかし他人には距離を置いて接するので、仲良くなるまでには時間を要すると思っておいたほうがよいでしょう。

ワイマラナーの性格・気質② 活発

もともと猟犬だったワイマラナーは俊敏で活発、そのうえスタミナもあります。

運動はもちろん大好きですが、おやつを隠して探し当てる宝探しゲームのような、頭脳を使った遊びも好んで楽しみます。

ワイマラナーの性格・気質③ 警戒心が強い

ワイマラナーは、飼い主やその家族にはよく懐くものの、警戒心が強い一面があるため、下手に刺激するとほかの犬や人に対して、攻撃的な態度をとることもあります。

ワイマラナーの飼い方

大型犬のワイマラナーは、飼育環境が適していないとストレスがたまりやすい犬種です。

飼い方のポイントをしっかりと覚えておきましょう。

ワイマラナーの散歩の頻度と時間

猟犬の血筋を引き継いでいるワイマラナーには、多くの運動量が必要です。

朝と夕方の1日2回、最低でも各1時間は散歩に毎日連れて行くようにしましょう。

また、ワイマラナーの場合、成犬と同じサイズになってくる生後10カ月過ぎ頃から、すでに成犬と同じ散歩量が必要になってきます。

これだけ散歩すれば十分だろうと思いがちですが、実はもっと運動してもいいぐらいです。

できれば広い庭で自由に走りまわれるようにし、散歩以外でも運動量を確保するようにしましょう。

さらに休日などは、ドッグランに出かけて、思いっきり遊ばせてあげるのもおすすめです。

ワイマラナーは運動量が足りないとストレスになってしまうので、気をつけましょう。

ワイマラナーは広いスペースが必要

ワイマラナーのためにケージやサークルを設置するにしても、大型犬サイズだとそれなりのスペースが必要になってきます。

そのため、ある程度部屋が広くないと、ワイマラナーを飼うのは現実的に厳しいでしょう。

また、前述した通り、ワイマラナーは運動量が必要なので、広い庭がない集合住宅などで飼うのは向いておりません。

無理をして飼うと犬だけでなく、飼い主にとっても負担になってしまいます。

お住まいの環境を必ず考慮するようにしましょう。

ワイマラナーには寒さ対策が必要

ワイマラナーは、体温を保温する役割を果たす下毛が生えていないため、寒さに弱い犬種です。

とくに冬場は室内の温度管理をしっかりと行いましょう。

暖房の設定温度は20~23℃ほどが適温と言われています。

また、湿度も50~60%にしておくと、より快適に過ごしやすくなります。

犬も暖房で乾燥気味の室内にいると、皮膚がカサカサになってくることがあるので気をつけましょう。

さらに室内だけでなく、散歩時も防寒対策が必要です。

散歩は冬用の服を着せ、比較的気温が高い日中に連れて行くようにしましょう。

体が冷えると免疫力が低下し、体調を崩しやすくなるため、注意が必要です。

ワイマラナー,大型犬

ワイマラナーのしつけ

犬が人間社会の中で安全に暮らしていくには、子犬の時期からの正しいしつけが欠かせません。

ワイマラナーのしつけはどのようなことを行う必要があるのでしょうか。

ワイマラナーのトイレのしつけ

トイレを置く場所は、以下のようなところが適しています。

  • 人の出入りが少ない落ち着いた場所
  • フローリングの上

ドア付近などの人の出入りが多いところだと、落ち着いて排泄できません。

そのせいでトイレに行くのを我慢してしまうようなこともあります。

また、トイレはできればフローリングの部屋に設置したほうがよいでしょう。

犬は足元が柔らかい場所で排泄する習性があります。

そのため、絨毯などのフカフカした上にトイレを置くと、トイレとの区別がつきにくくなってしまい、粗相してしまうことも少なくありません。

トイレを覚えるまでは、以下の排泄するタイミングを見計らってトイレに連れて行きましょう。

  • 食後のあと
  • 水を飲んだあと
  • 遊んで体を動かしたあと
  • その場をクルクルと回っているとき
  • 床のにおいを嗅いでいるとき

そして、トイレで排泄できたら褒めてあげましょう。

これを繰り返していくとトイレの場所を覚えていきます。

ワイマラナーと主従関係を築く

ワイマラナーと良い関係でいるためには、子犬の時期から主従関係を築いておきましょう。

これをしておかないと、飼い主を自分より下だと思い、好き勝手に行動するようになってしまいます。

ワイマラナーは「自分のほうが上で、偉い存在だ」と勘違いすると、相手に対して攻撃的になり、噛みついてしまうことがあります。

噛む力が強く、大けがを負わせる恐れもあり非常に危険です。

ワイマラナーと良好な主従関係を築くには、よい行いをしたときはしっかりと褒め、やってはいけないことをしたら、その場で叱るようにしましょう。

メリハリをつけてしつけるのが大きなポイントです。

曖昧な態度や一貫性のないしつけをしていると、ワイマラナーはそれを察知し、自分がリーダーになろうとしてしまいます。

飼い主が常にリーダーシップをとり、堂々とした態度で接するようにしましょう。

ケージやサークルで過ごす習慣をつける

ケージやサークルを用意し、その中で過ごすことにも慣れさせるようにしましょう。

犬は休むとき、狭い場所のほうが落ち着く傾向にあります。

そのため、ケージやサークルで過ごす習慣をつけておくと、留守番をさせなくてはならないときに、その中で犬が落ち着いて飼い主を待っていられます。

最初はケージやサークルの中に入りたがらないことも少なくありません。

そんなときはおやつを活用するとよいでしょう。

飼い主の言う通りに中に入れたら、おやつをあげます。

そうすることで、「サークルの中に入ればいいことがある」と認識し、少しずつ慣れていきます。

また、お気に入りのおもちゃや、好みそうな素材のベッドやクッションを置いてあげるのもおすすめです。

成犬になってから慣れさせるのは大変ですので、子犬の頃から行うようにしましょう。

ワイマラナーのお手入れ

お手入れにどれだけ手間がかかるのかは、犬を飼う上で重要なポイントのひとつです。

ワイマラナーに必要なお手入れをみていきましょう。

ワイマラナーのブラッシングの頻度

ワイマラナーは抜け毛が少ないので、頻繁にブラッシングをする必要はありません。

しかしブラッシングにはマッサージの役割もあるので、ピンブラシを使用して、ときどき行うとよいでしょう。

血行がよくなり、皮膚の健康維持に役立ちます。

ワイマラナーの耳掃除

耳掃除は忘れがちですが、7~10日に一度は耳の中をチェックし、汚れていたら掃除するようにしましょう。

ワイマラナーのように垂れ耳の場合は、耳の中が蒸れやすく、夏場はとくに汚れがたまりやすくなります。

耳掃除は以下の手順で行いましょう。

  • 耳の中にイヤークリーナーを入れる
  • 耳の根本を揉む
  • イヤークリーナーをガーゼで拭き取る
  • 耳たぶの裏側についた汚れも拭き取る

耳掃除の際、綿棒は使わないようにしてください。耳を傷つけてしまう恐れがあります。

ワイマラナーの爪切り

爪が伸びていたら、カットしてあげましょう。

犬の爪には血管と神経が通っているため、カットする際は、根本のほうは残して、少しずつ行ってください。

また、カットして断面が尖っている部分も切って整えてあげると、どこかに引っかかるようなこともなく安心です。

爪が長いと肉球を傷つける恐れがあります。

とくにワイマラナーは活発で走りまわることを好むため、気をつけてあげましょう。

ワイマラナーの注意する病気

ワイマラナーは胃捻転になりやすい傾向にあります。

胃捻転とはその名の通り、胃が捻じれてしまう病気です。

胃がそのような状態になってしまうと、血液が流れなくなってしまい、ガスがたまって内臓を圧迫してしまいます。

重篤な場合は死亡率が40~50%にも及ぶため、早期の手当てがなによりも重要です。

胃捻転は食後に運動するとなりやすいと言われています。

その理由は、胃の中に食べ物がたまった状態で運動すると、胃の中の重さのせいで胃が捻じれやすくなるからです。

それを防ぐには、散歩は食事の前にする、もしくは食後でも時間が経ってから行くようにしましょう。

もし、吐きたくても吐けないような様子が見られるときは、胃捻転の疑いがあります。

すぐに動物病院に連れて行ってください。

ワイマラナーについて さいごに

ワイマラナーについてご紹介してきました。

飼い主に忠実なワイマラナーは、犬を飼うことに慣れている方には、おすすめの犬種です。

また、お手入れの手間があまりかからないのは、有り難い点と言えるでしょう。

大型犬を飼ってみたい方は、ぜひワイマラナーも検討してみてください。