ラブラドールレトリバーの基本情報!歴史や性格・特徴について。心配なしつけやお手入れ方法もご紹介

ラブラドールレトリバーと言えば、知らない人はいない犬種ですよね。 日本だけでなく世界的にも人気の高い犬種です。 そのため、飼いやすい犬種というイメージが強いラブラドールレトリバーですが、実際のところはどうなのでしょうか。 今回は、ラブラドールレトリバーの特徴や飼い方などについてまとめてみました。

ラブラドールレトリバーの基本情報

ラブラドールレトリバーは、カナダ生まれのイギリスで発展した犬種です。
別名では「king of water fowl(水鳥回収の王)」と呼ばれ、水辺で捕獲した獲物の回収作業に優れていて水猟犬として活躍していました。
現在では、盲導犬や警察犬などの使役犬として活躍しているほかに、多くの家庭で愛玩犬として飼育されている大変人気の高い犬種です。

ラブラドールレトリバーの歴史

ラブラドールレトリバーの歴史
~ルーツ~

ラブラドールレトリバーの祖先犬は、カナダの東海岸に位置するニューファンドランド・ラブラドール州にあるニューファンドランド島が原産とする犬種です。
16世紀にニューファンドランド島に入植した人が連れていた「セントジョンズレトリバー」が祖先犬だと言われています。

1820年頃、カナダを訪れていたイギリス貴族が猟師と共に働くセントジョンズレトリバーの姿を見て、イギリスで水鳥猟の猟犬とするためイギリスに持ち込みました。
そしてイギリス国内で選択交配が進められ、19世紀末頃に現在のラブラドールレトリバーに近い犬種が生まれることになります。
その後1903年に、イギリスケンネルクラブに「ラブラドールレトリバー」として登録され、それから14年後の1917年には、アメリカでも認定されることになります。

ラブラドールレトリバーの歴史
~毛色のバリエーションが生まれるまで~

当初のラブラドールレトリバーには、ブラックの毛色が主流でした。
これは、ラブラドールレトリバーの祖先犬セントジョンズウォータードッグの毛色がブラックであったためです。
現在のラブラドールレトリバーの毛色にはブラックの他に、イエローやチョコレートがありますが、記録に残る最初のイエローのラブラドールレトリバーは1899年、チョコレートは1892年に生まれたと記録にあり、いずれも比較的新しい毛色であることが分かります。
実際には、それ以前にもブラック以外の毛色は生まれていたと考えられていますが、当時はブラックを理想としていたため、選択繁殖によって除外されてきました。
ケンネルクラブにブラック以外の毛色が正式に認められたのは、犬種が認定されてから30年以上もの年月が経ってからでした。

ラブラドールレトリバーの特徴

  • 大型犬(海外では中型犬に分類されていることも多い)
  • ラブラドールレトリバーには2種類ある
  • 筋肉質で運動能力が高い
  • 毛色はブラック・イエロー・チョコレートの3種類

ラブラドールレトリバーの特徴
~大きさと身体的特徴~

ラブラドールレトリバーは、体高54~62cm体重25~36kgの大型犬に分類されます。
いずれも体高よりも体調がやや長く、骨太で筋肉質な体付きで高い運動能力も持ち合わせています。
足には水かきがついていて、泳ぎを得意とする個体が多いのも特徴の1つです。

ラブラドールレトリバーの特徴
~種類~

ラブラドールレトリバーは犬種としては区分されていませんが、イングリッシュタイプとアメリカンタイプの2つのタイプがあります。

  • イングリッシュタイプ:全体的に太くがっしりとした体型をしていてドッグショーに求められる美しさが追及されたショータイプとも呼ばれています。
  • アメリカンタイプ:足が長く全体的にすらっとしている印象を受け、運動能力や作業能力に優れている「フィールドタイプ」とも呼ばれています。

中には、どちらにも偏らない見た目と運動能力を兼ねそろえたバランスの良いラブラドールレトリバーもいるようです。

ラブラドールレトリバーの特徴
~被毛と毛色~

ラブラドールレトリバーの被毛は、短い直毛で撥水性のあるオーバーコートと柔らかい綿毛が密生したアンダーコートの二重構造になったダブルコートの犬種です。

ラブラドールレトリバーの毛色には、ブラック、イエロー、チョコレートの3色に大きく分けられます。
イエローは、ホワイトに近いクリームや赤っぽいレッドフォックと呼ばれる毛色もあります。
ブラックやチョコレートには、胸に白の斑が入ることもあります。

ラブラドールレトリバーの性格・気質

  • 優しく穏やかな犬種
  • 初心者や小さなお子さんがいらっしゃる家庭向き
  • 実はやんちゃで遊び好き
  • 能力が高い

ラブラドールレトリバーの性格・気質
~性格の良い犬種~

ラブラドールレトリバーは、穏やかで愛情深い犬種です。
誰にでも友好的で、無駄吠えも少なく攻撃性な性格も少ないことから、高齢者や小さなお子さんがいらっしゃるご家庭にも向いています。他の犬や動物に対しても攻撃性を見せることが少ない犬種です。
盲導犬など落ち着いた性格を持っているイメージが強いラブラドールレトリバーではありますが、明るく遊びが好きな陽気な一面を持っていることもあります。

ラブラドールレトリバーの性格・気質
~幅広い能力の持ち主~

ラブラドールレトリバーは高い作業能力と従順さを持った犬種です。
昔から猟犬として活躍していたことや、盲導犬、介助犬、薬物探知犬、警察犬、軍用犬、がん探知犬としてなど、世界中で幅広く活躍している犬種です。
聡明で状況を判断する能力にも優れているため、しつけは難しくないでしょう。

ラブラドールレトリバーの飼い方・しつけ

ラブラドールレトリバーの飼い方①
~飼育環境~

ラブラドールレトリバーは、暑さや寒さにも比較的強いと言われていて屋外で飼育することも可能ですが、ダブルコートの犬種のため暑さはやはり苦手です。
また、人と過ごすことを好む犬種のため、屋内での飼育をおすすめします。

ラブラドールレトリバーを屋内で飼育する場合には、大型犬は体重がある分関節へ負担がかかりやすくなります。
フローリングで滑らないよう絨毯を敷いたり、滑り止めマットを使って関節への負担を軽減してあげましょう。

ラブラドールレトリバーの子犬期は好奇心旺盛で活発な性格をしているため、家具やコード類などにイタズラをすることも考えられます。誤飲の原因にもなるため危険です。
噛まれたくないものは子犬に届かない場所に置く、カバーをつけるなど工夫しておきましょう。

ラブラドールレトリバーの飼い方②
~運動~

ラブラドールレトリバーの飼い方で重要なことに、運動があります。
ラブラドールレトリバーは、運動量も豊富にあり太りやすい犬種でもあるため、しっかりと運動させることで肥満を予防していきましょう。
毎日の散歩は、1日2回30~1時間の散歩に連れて行ってあげましょう
休日には、ドッグランや公園などでボールやフリスビーを使ったゲームなどで運動させてあげましょう。夏場であれば、川や海で泳がせてあげるのも良いでしょう。
運動はストレスを解消することもでき、ラブラドールレトリバーと飼い主の信頼関係を深める時間にしていきましょう。

ラブラドールレトリバーのしつけ①
~子犬のうちから始めるしつけ~

ラブラドールレトリバーのしつけは、それほど難しくありません。
それでも中には、しつけを怠り誤った飼い方をすることで攻撃性を持つラブラドールレトリバーになってしまうこともあります。
ラブラドールレトリバーの生まれ持った良い気質を引き出せるのは飼い主次第だという事を念頭に置いておきましょう。
子犬のうちから信頼関係と主従関係を築きながらしっかりとしつけていくことが大切です。

ラブラドールレトリバーのしつけ②
~飛びつき癖へのしつけ方~

ラブラドールレトリバーは人に懐きやすいため、飛びつき癖がついてしまうことがあるようです。
相手が子どもだった場合は危険な行為にもなり得るため直していかなければなりません。
飛びつき癖がついてしまう原因には、実は飼い主の対応が誤っていることが多いようです。
飛びつかれることで可愛いと撫でていませんか?
そうすることで「飛びつく=撫でてくれる=飛びついてもいい」と覚えてしまっているのです。
飛びつき癖を直す前に、まず飼い主の対応を見直しておきましょう。

◆飛びつき癖のしつけ方法①

  • 飛びつく素振りを見せたら「お座り」の指示を出す。
  • 「お座り」が出来たら「待て」の指示を出し30秒程度無視をする。
  • ラブラドールレトリバーが落ち着けば「待て」の指示を解き、ご褒美などを使って褒めてあげる。
  • ※飛びつき癖が治まってくれば、ご褒美を与える回数を減らしていき、最終的にはご褒美なしでもできるようにしていきましょう。

◆飛びつき癖のしつけ方法②

  • お座りができない子には、天罰(驚かせる方法)でしつけていきます。
  • 飛びつきそうになった時に、布を顔に被せて視界を遮る視覚的な天罰を与えます。
  • 犬がびっくりして動きが止まる時に、「待て」の指示を出します。
  • 何度も繰り返していくことで、「飛びつき=待ての指示が出る」と覚えていきます。
  • ※飛びつき癖がこのまま収まることもありますが、ある程度効果が見られたら方法①のやり方も試してみると良いでしょう。

ラブラドールレトリバーのお手入れ

ラブラドールレトリバーのお手入れ①
~ブラッシング~

ラブラドールレトリバーはダブルコートの犬種のため、通常でも抜け毛がありさらに換毛期にはたくさんの被毛が抜け落ちます。
ブラッシングは、抜けた死毛やノミダニなどの寄生虫、フケやゴミを取り除くことができ、被毛を清潔に保つためには必要不可欠です。
通常期では週3~4回、換毛期にはできれば毎日ブラッシングしてあげましょう。
ゴムブラシやスリッカーブラシを使って抜け毛を取り除き、コームで毛並みを整えてあげましょう。
さらに毛艶を出したい場合には、獣毛ブラシで仕上げると良いです。

ラブラドールレトリバーのお手入れ②
~グルーミング~

ラブラドールレトリバーはトリミングを行う必要がない犬種ですが、定期的なシャンプーに合わせて、耳掃除や爪切り、肛門腺絞りなど全身のケアをしっかりとしてあげましょう。
シャンプーの頻度は、月1回を目安にしましょう。
体が汚れがちな散歩から帰ったあとに、体を濡れタオルで拭いてあげることで、ある程度清潔な状態を保つことができます。

ラブラドールレトリバーの注意する病気

ラブラドールレトリバーの注意する病気①
~股関節形成不全・肘関節形成不全~

股関節形成不全または肘関節形成不全は先天的な病気で、股や肘の関節が異常に変形している状態のことです。遺伝が関与しているとも言われています。
成長期の急激な体重の増加と活発に動くことで、骨と筋肉のバランスが崩れ、生後6カ月頃から徐々に異常が見られるようになります。
いずれも不自然な歩き方をする症状が見られます。
軽症であれば安静に過ごすことで関節が正常に成長するのを待ちますが、重症の場合には外科手術が必要となります。

親犬に股または肘関節の異常が見られないかを確認することも大切ですが、子犬の頃から食事と運動のバランスをしっかり管理して、異常に気付けるよう日々観察していきましょう。

ラブラドールレトリバーの注意する病気②
~胃捻転~

ラブラドールレトリバーに限らず、大型犬に発症しやすい、胃がねじれてしまう病気です。
胃がねじれることで周囲の血管や消化機能に影響を与え、胃の中でガスを発生させながら胃が膨らみ周囲の臓器まで圧迫します。ショックを起こすと、最悪の場合死に至ります。

原因は詳しく分かっていませんが、加齢や早食い早飲み、食後すぐの運動などによって発症しやすくなると言われています。
食後から数時間経った夜中~明け方に発症することが多い傾向にあるようです。
腹部が膨らんで見える、嘔吐やゲップ、吐こうとするが吐けない、水を大量に飲む、食欲不振などの症状が見られたら、例え夜間であってもすぐに動物病院に連れて行きましょう。

ラブラドールレトリバーの寿命と長生きさせるためにできること

ラブラドールレトリバーの平均寿命は、10~14年と言われています。
それでも中には、平均寿命を超えて長生きすることもあり、日本では19歳、イギリスでは27歳という長寿の記録があります。

犬の寿命には、生活環境が大きく影響を与えることが分かっています。
ラブラドールに長生きしてもらうためには、質の良い食事と適正な運動量、病気の予防と早期発見早期治療が大切です。 日頃から生活や体調をしっかりと管理して健康に長生きできるよう努めてあげましょう。

ラブラドールレトリバーについて のさいごに

ラブラドールレトリバーは、性格の良さやしつけのしやすさから考えても飼いやすい犬種と言えるでしょう。
それでも飼いやすい犬種にするためには、飼い主の正しい知識と育て方が必要です。
そうすることで、ラブラドールレトリバーは人生最良のパートナーとなってくれるでしょう。