グレートデンの基本情報!歴史や性格・特徴について。心配なしつけやお手入れ方法もご紹介

グレートデンの基本情報

グレートデンの原産国はドイツで、巨大な体と温厚な性格から各国で家庭犬として知られています。

その堂々とした立ち姿は、「犬の中のアポロン神(ギリシャ神話の神)」のようだとも言われています。

グレートデンを飼育できるほどの住宅環境に余裕のあるアメリカでは、原産国ドイツに劣らないほどの頭数が飼育されている人気の高い犬種です。

グレートデンの歴史

グレートデンの歴史
~ルーツ~

グレートデンの起源は明確になっていませんが、古代エジブト、古代ギリシア、古代ローマからグレートデンの原種が存在していたと考えられています。

そしてその原種からマスティフやアイリッシュウルフハウンドなどが交配されて、400年以上かけて現在の姿になったと言われています。

グレートデンの祖先犬は、ドイツで軍用犬や狩猟犬として活躍していました。
特に、単独でイノシシを狩る強さと勇敢さを持った猟犬として知られていました。

そしてグレートデンの強くて優美な姿が注目されるようになり、上流階級ではステータスとして飼育されるようになります。

アメリカには19世紀後半に持ち込まれ、日本には明治初期に持ち込まれることになり、闘犬として有名な土佐犬の作出に利用されたという記録もあります。

グレートデンの歴史
~名前の由来~

グレートデンは、原産国ドイツでは「ドイツのマスティフ(大きく強い犬)」を意味する「ドイッチェ・ドッゲ」と呼ばれています。

他にも「ジャーマン・マスティフ」と呼ばれていることもあります。

日本で知られている「グレートデン」という名前は、古いフランス語を英語で直訳したもので「大きなデンマークの犬」という意味があり、これはグレートデンの原産国がデンマークだと信じていた人が多かったためだと言われています。

現在では、日本やアメリカでは「グレートデン」と呼ばれ、ドイツでは「ドイッチェ ドッゲ」と呼ばれる複数の名前を持つ犬種です。

グレートデンの特徴

  • 世界一背の高い超大型犬
  • 筋肉質で力強く優美な外貌
  • 本来は垂れ耳、断耳されている場合は立ち耳
  • 毛色で認められているのは6色だが、それ以外も存在する

グレートデンの特徴
~大きさや身体的特徴~

グレートデンは、体高76~100cm、体重45~90kgの超大型犬です。

体長と体高がほとんど同じでバランスの良い体躯は筋肉質で、巨大で力強い姿の中にも上品さが兼ね揃えられています。

グレートデンが大きな歩幅でゆっくりと歩く姿は高貴ささえ感じることができます。

グレートデンの耳は、アメリカでは断耳されることが一般的で尖った立ち耳になっていますが、本来は垂れ耳をしています。

グレートデンの特徴
~毛質や毛色~

グレートデンの被毛は、滑らかで光沢のある短い毛質をしています。

シングルコートではありますが、毛の短いスムースコートのため抜け毛のサイクルが早い上、体の大きさからも抜け毛は少ないとは言えないでしょう。

グレートデンの毛色は、フォーン、ブリンドル、ブラック、ブルー、ハールクイン、マントの6色が認められています。

他にもホワイト、フォーンクイン、マールなどのその他の被毛もあり、これらの色は希少色として扱われていることがあります。

グレートデンの性格・気質

  • 「優しい巨人」と呼ばれる
  • 他の犬や動物、小さな子どもにも友好的
  • 飼い主に従順で献身的
  • しつけやすい

グレートデンの性格・気質
~見た目とは裏腹の甘えん坊で優しい犬~

体が大きく怖いイメージがつきやすいグレートデンですが、実はとても穏やかで優しい性格を持った犬種で、「優しい巨人」とも呼ばれるほどです。

友好的な性格も持っているため、他の犬や動物とも仲良くできるでしょう。

知らない人に対しては控えめになりますが、攻撃性を見せるようなことはなく、小さなお子さんに対しても忍耐強く接することができます。

グレートデンは甘えん坊で飼い主と一緒にいることを好む犬種のため、長時間のお留守番には向いておらず、繊細な性格も持ち合わせているのでストレスには注意してあげましょう。

グレートデンの性格・気質
~しつけやすく飼いやすい犬種~

グレートデンは、飼い主に従順で賢く、聞き分けも良いのでしつけのしやすい犬種です。

子犬のうちは、やんちゃで遊び方もパワフルです。
体も大きく子犬ながらも力はありますので、しつけやトレーニングは子犬のうちから始めていきましょう。

グレートデンは超大型犬ではありますが、性格の良さやしつけやすさから考えると飼いやすい犬種だと言えるでしょう。

グレートデンの飼い方・しつけ

グレートデンの飼い方①
~十分な飼育スペースを確保する~

グレートデンを飼育するためには、十分な飼育スペースを確保することが必要です。

大きな体から屋外で飼う犬だと思われがちですが、常に人といる事を好む犬種です。

一緒に過ごせる室内での飼育をおすすめします。

さらに、室内だけでは運動不足になりがちですので、庭などの運動スペースと室内を自由に行き来できるような環境が望ましいでしょう。

グレートデンの飼い方②
~食費や飼育費用は小型犬の比にならない~

グレートデンは生後1カ月でも体重が8kg前後もあり、成犬になると成人男性に匹敵する体重がある超大型犬です。

その分毎日の食事量も必要で、食費も小型犬と同じというわけにはいきません。

ドライフードやウェットタイプなどのドッグフードの他にも、場合によっては手作りフードやサプリメントなども与える必要があるため、餌代だけでも相当な金額が必要となります。

また、予防医療費も超大型犬分の料金が必要となり、体が強くはない犬種のため予期せぬ病気になると治療費も莫大な料金が必要になるということもあるでしょう。

グレートデンを迎え前に、最後の時まで充分な愛情と費用がかけられるかを検討することも大切です。

グレートデンの飼い方③
~運動量は多め、それでも激しい運動には注意~

グレートデンはかつてはイノシシと闘えるほどの体力もある犬種なので、毎日の運動が大切です。

散歩では1日2回、朝夕それぞれ1時間程度の散歩を行いましょう。

体重が重いため骨や関節への負担を考慮して、成長期での無理な運動は避けましょう。
成犬になった後でも、心筋へ負担がかからないように注意する必要があります。

ゆっくり歩いて散歩させたり、時には広いスペースで自由に走らせてあげると良いでしょう。

グレートデンのしつけ①
~いつでもコントロールできるように~

グレートデンは賢くしつけやすい犬種ではありますが、巨体であるグレートデンをどんな時でもコントロールできるよう子犬のころからしつけておく必要があります。

散歩ではリーダーウォークができるように、いつでも飼い主に注目できるようアイコンタクトのトレーニングをしておきましょう。

◆アイコンタクト

  • ステップ1:名前を呼んで反応できるようにする。
    おやつやおもちゃなどのご褒美も使って「名前を呼ばれる=いいことがある」と思わせていきましょう。
  • ステップ2:名前を呼ばれたら飼い主の目を見つめることができるようにする。
  • ステップ3:そっぽを向いている時に名前を呼ばれても、目を合わすことができるようにする。
  • ステップ4:おやつなど、より魅力的なものに気を取らせておいて、名前を呼んだら飼い主の目を見つめることができるようにする。
  • ステップ5:外出先などいろいろな場所でアイコンタクトできるようにする。
  • ステップ6:ご褒美の回数を減らしていき、最終的には褒める事だけにしていく。

◆リーダーウォーク

  • ステップ1:まずは「ツケ」の練習。
    おやつを左手に持ち左側へ誘導しながら「ツケ」と指示を出す。
    この時、犬と飼い主が同じ方向を向いた状態にするためには、おやつを持った手を反時計回りに回して正面を向かせるように。
    正しい向きで左側に付くことができたら、ご褒美を与えて褒めてあげる。
  • ステップ2:「ツケ」が出来るようになれば「リーダーウォーク」の練習にうつる。
    室内で首輪とリードをつけて「ツケ」をさせる。
  • ステップ3:リードは腕を降ろした状態で少し余裕がある程度の長さで持ち、一緒に歩かせる。
  • ステップ4:犬がリードを引いた瞬間に方向転換をして歩く。
    これで犬はびっくりしたり不快に感じていきます。
    方向転換して犬が左側に付いてくればご褒美をあげる。

    こうすることで「引っ張る=不快=左側に付く=ご褒美」と覚えていくようにします。

  • ステップ5:新しい場所や実際の散歩でツケの状態でついて来られるようにする。
    歩く速度やジグザグに歩いたり、実際の散歩で練習する。
  • ステップ6:リーダーウォークができるようになれば、ご褒美を与える回数を減らしていき、最終的にご褒美なしでもできるようにする。

グレートデンのお手入れ

グレートデンの被毛は短いため、お手入れはとても簡単ですが、体が大きいので時間をかけて丁寧にしてあげましょう。

週1~2回のブラッシングと、体の汚れが気になった時には固く絞った濡れタオルで拭いてあげると良いでしょう。

シャンプーは1カ月に1回が目安です。

歯磨きはできるだけ毎日してあげましょう。

それが難しい場合には、少なくても2~3日に1回はしてあげましょう。

グレートデンの注意する病気

グレートデンの注意する病気①
~胃捻転~

胃がねじれる病気のことで、大型犬に好発しやすく特にグレートデンは、胃を固定する組織が弱いと推測されており、他犬種よりも高い確率で発症することがあるようです。

胃がねじれることで周囲の血管や消化機能に影響を与え、胃の中でガスを発生させながら胃が膨らみ周囲の臓器まで圧迫します。
ショックを起こすと、最悪の場合発症から2~3時間で死に至ることもあります。

加齢や早食い早飲み、食後すぐの運動などによって発症しやすくなると言われていて、食後から数時間経った夜中~明け方に発症することが多い傾向にあるようです。

腹部が膨らんで見える、嘔吐やゲップ、吐こうとするが吐けない、水を大量に飲む、食欲不振などの症状が見られたら、例え夜間であっても早急に動物病院に連れていきましょう。

グレートデンを飼う前に、夜間対応している動物病院をリサーチしておくこと、食後は興奮させないよう訓練しておくことも大切です。

グレートデンの注意する病気②
~拡張性心筋症~

何らかの原因で心臓の筋肉の動きが悪くなり、心臓が大きくなる病気のことです。

原因は分かっていませんが、加齢に伴い発症率が高まると言われてます。

初期症状では失神が見られることがありますが、ほとんどは目立った症状がなく、進行するにつれて、腹水や咳、呼吸困難などが見られるようになります。
不整脈を起こした場合には、最悪の場合突然死することがあります。

内科療法で対処していきますが、治療は継続的に行っていく必要があります。

早期発見早期治療が大切です。
異変にすぐ気づくことができるよう日頃から観察しておきましょう。

グレートデンの寿命

超大型犬の平均寿命は7~10歳と言われているのに対し、グレートデンの平均寿命は6~8歳と、同じ超大型犬に比べても短めであることが分かります。

グレートデンが短命であることの詳しい理由は分かっていませんが、グレートデンは内臓が弱く、他犬種よりも内臓に負担がかかりやすく老化が早いと言われています。

もちろん寿命にも個体差はありますが、超大型犬の場合10歳で長寿と言われるほどです。
少しでも健康で長く生きてもらうためには、病気の予防が大切です。

食事や運動の管理を行い、予防と定期的な健診を受け、病気の早期発見早期治療に努めましょう。

グレートデンについて のさいごに

グレートデンは、性格の良さやしつけやすさから考えるととても飼いやすい犬種ではありますが、飼育にかかる費用や医療費用など経済面ではゆとりが必要です。

飼う前には十分に検討する必要があります。
グレートデンを飼うと、外貌だけでなく性格でも圧倒的な存在感を持っている犬種なので、素晴らしい家族の一員になってくれることは間違いないでしょう。