バーニーズマウンテンドッグの基本情報!歴史や性格・特徴について。心配なしつけやお手入れ方法もご紹介

大型犬の中でも人気の高いバーニーズマウンテンドッグ。 大型犬のかっこいいイメージと同時に、大きなぬいぐるみのような可愛い印象を持つ犬種です。 今回は飼いやすさでも定評のあるバーニーズマウンテンドッグの歴史や性格、飼い方などについて紹介します。

バーニーズマウンテンドッグの基本情報

バーニーズマウンテンドッグはスイス原産のマウンテンドッグの1種です。
古くから牧畜や護衛などの作業犬として活躍してきました。
現在も作業犬として活躍し、家庭犬としてもヨーロッパを含めた各国で人気があり、特に欧米では常に人気上位をキープしています。

バーニーズマウンテンドッグの歴史

バーニーズマウンテンドッグの歴史
~ルーツ~

バーニーズマウンテンドッグの歴史は大変古く、およそ2000年前スイスの土着犬と古代ローマ軍が軍用犬としてスイスに持ち込んだマスティフ系の大型犬との交雑であると考えられています。
主に山岳地帯の農家などで番犬として牛などの家畜を保護したり、牧畜犬として活躍したり、ミルクや農産物などの荷物を引く仕事までこなしてきました。
原産地と言われる地名がスイスのベルン州であったことから、スイスでは「ベルンの山犬」を意味する「ベルナー・ゼネンフント」と呼ばれていますが、当時はこの地方にあった旅館の名称から「デュールベッヘラー」と呼ばれていました。
現在では、「ベルナー・ゼネンフント」が英訳された「バーニーズマウンテンドッグ」と呼ばれています。

バーニーズマウンテンドッグの歴史
~絶滅の危機を乗り越えて~

荷物を引く仕事ぶりと温厚な性格から人気を集めたバーニーズマウンテンドッグではありますが、自動車の発明によって活躍の場が少なくなり、第一世界大戦の頃には絶滅の危機へと追いやられてしまいます。
そこで1892年、スイスの愛犬家たちによって純粋なバーニーズマウンテンドッグが保護され繁殖に注力されていくことになります。
1907年後になると、スイスの繁殖家が「スイス・デュールバッハ・クラブ」を設立し、本格的な繁殖が始まり、絶滅の危機を乗り越えてきました。
現在でも番犬や牧畜犬などの作業犬として、大型の家庭犬の代表として人気を集めています。

バーニーズマウンテンドッグの特徴

  • 力ある大型犬
  • 俊敏な動きを見せる
  • 艶のある美しい被毛
  • 毛色はブラック&タン&ホワイトのトライカラーのみ

バーニーズマウンテンドッグの特徴
~優しい顔をした大型犬~

バーニーズマウンテンドッグは、体高58~67cm、体重32~54kgの大型犬に分類されます。
がっしりとした頑丈な体型で、重たい荷物を引く仕事も難なくこなす筋肉質な体付きをしていますが俊敏に動き回ることもできます。
尻尾も大きくふさふさしているため、実際よりも大きい印象を与えます。
目の色は濃い茶色で優しい顔立ちをしていて、飾り毛のある垂れ耳をしています。

バーニーズマウンテンドッグの特徴
~毛質と毛色~

バーニーズマウンテンドッグの被毛は、長毛のダブルコートです。
オーバーコートはウェーブがかった毛質で、アンダーコートは柔らかい毛が密生しています。
毛色はブラック&タン&ホワイトのトライカラーのみで、艶のある鮮やかで美しい毛色をしています。
目の上や頬などにみられる赤褐色「リッチタン・マーキング」が特徴的です。

バーニーズマウンテンドッグの性格・気質

  • 優しく穏やか
  • 2歳になるまで子犬のまま
  • 知らない人には一定の距離を置く
  • しつけやすい

バーニーズマウンテンドッグの性格・気質①
~優しく温和な犬~

バーニーズマウンテンドッグは温和で優しく、穏やかな性格の持ち主です。
子犬のころは、陽気でやんちゃな性格をして成長するにつれて落ち着いた性格になっていきます。ただし、バーニーズマウンテンドッグは体の成長に相反して、精神年齢の成長が遅く2歳頃になるまではやんちゃぶりを見せてくれるでしょう。
飼い主に対して愛情深く従順さも持ち合わせていて、小さなお子さんの遊び相手にもなってくれる忍耐力も持ち合わせています。
飼い主とのスキンシップを好む甘えん坊で、寂しがり屋でもあります。

バーニーズマウンテンドッグの性格・気質②
~実は人見知りな性格~

元は番犬なので警戒心がやや強いため、知らない人には懐きにくく一定の距離を置きますが、飼い主と親しい人とは仲良くすることができます。
一般的に攻撃性はないと言われていますが、大型犬のため子犬のうちからしつけていくことが大切です。
賢く飼い主に忠実な性格をしているのでしつけは入りやすく、さらに飼い主の指示なしでも自分で行動できる判断力を持ち合わせています。

バーニーズマウンテンドッグの飼い方・しつけ

バーニーズマウンテンドッグの飼い方①
~向いているのは室内飼い?外飼い?~

バーニーズマウンテンドッグは、飼い主とひと時も離れず過ごしていたい性格を持っています。
また、豊富な毛を持つバーニーズマウンテンドッグは暑さにとても弱いため、外飼いではなく屋内での飼育に向いています。
夏の暑さは室内でも熱中症になってしまうこともあるため、温度管理には注意が必要です。
バーニーズマウンテンドッグの快適温度23~25℃前後を保ってあげましょう。

室内で飼育する場合、体重が重いためフローリングで足腰へ負担がかかってしまいます。
絨毯を敷き詰める、ペット用滑り止めマットを敷くなどしてあげましょう。

バーニーズマウンテンドッグの飼い方②
~留守番はできる?~

とても甘えん坊で寂しがり屋なバーニーズマウンテンドッグですが、留守番をすることは可能です。
それでもやはり、性格面から長時間の留守番が毎日続くような家庭には向いていません。
上手に留守番をさせるためには、普段からケージやサークル内で一人でも安心して過ごせるようにトレーニングしておきましょう。
トレーニングしておくことによって、飼い主に依存し過ぎることやしつけの面でも影響を与え、より良い関係を築くことができますよ。

バーニーズマウンテンドッグの飼い方③
~運動量はどれくらい必要?~

バーニーズマウンテンドッグは見た目通り、有り余る体力を持っています。
特に子犬時代は活発なので、圧倒されることもあるほどです。
また、肥満になりやすい体質を持っているので食事と運動の管理をして太らないように注意しましょう。

散歩は1日2回、朝夕1時間は確保してあげましょう。
厳寒な山岳地帯にいた犬種のため寒さには強いですが、夏の散歩には気を付けて、できるだけ涼しい時間帯を選んで散歩させてあげましょう。

バーニーズマウンテンドッグのしつけ①
~普段の生活の中でしつけていく~

大型犬で重い荷物を引く力も持つ犬種のため、主従関係を築いた上でのしつけは欠かせません。
基本的には賢く素直な犬種なので、しつけは入りやすいでしょう。
一方で、感受性豊かで繊細な面があるため、叱られることで傷付きやすい性格をしています。
バーニーズマウンテンドッグのしつけは、たくさんコミュニケーションを取って褒めながらしつけていくことで、良い関係性を築いていくことができます。
しつけは子犬のころから始めて、普段の生活や遊びの中で取り組んでいきましょう。基本的コマンドなどはどんどん吸収してくれるでしょう。
また、家族以外の人や犬、他の動物などにも慣れさせて社会性を身に付けさせておくことも必要です。

バーニーズマウンテンドッグのお手入れ

バーニーズマウンテンドッグのお手入れ①
~ブラッシング~

バーニーズマウンテンドッグの特徴的な美しい艶を保つためにもブラッシングは、毎日してあげると良いでしょう。
少なくても週3~4回を目安にしましょう。
ダブルコートの犬種のため、換毛期には抜け毛がとても多くなります。
この時期には毎日ブラッシングをして、抜け毛や死毛を取り除いてあげましょう。
スリッカーブラシやコームを使って抜け毛を取り除き、ピンブラシで皮膚のマッサージを兼ねて手入れをしてあげると良いでしょう。

長毛種のため、足元などは汚れやすくよだれで口元も汚れやすいので、こまめに拭き取ってあげましょう。

バーニーズマウンテンドッグのお手入れ②
~耳掃除~

垂れ耳によって耳の中の通気性が悪く汚れが溜まりやすく、細菌感染や外耳炎などを起こしやすい環境になります。
できれば毎日、耳の中を覗いて汚れをチェックしてみましょう。汚れている場合にはタオルなどで優しく拭き取ってあげてください。
また、定期的にイヤークリーナーを使った耳掃除を行いましょう。

◆耳掃除のやり方

  • 耳の中にイヤークリーナーを垂らす。
  • 耳の根元のコリコリとした部分を親指と人差し指で軽く揉んで「クチュクチュ」音を立てながら2~3分マッサージする。
  • 手を離して、犬に体をブルブルさせることで、汚れと一緒に耳の中のクリーナーが出てきます。
    自分でブルブルしない場合には耳に息を吹きかけるとブルブルしてくれるでしょう。
  • 残りの汚れと耳の中に残っているイヤークリーナーをコットンで拭き取ってあげる。

バーニーズマウンテンドッグの注意する病気

バーニーズマウンテンドッグの注意する病気①
~股関節形成不全~

股関節形成不全は先天的な病気で、股や肘の関節が異常に変形している状態のことです。遺伝が関与しているとも言われています。
成長期の急激な体重の増加と活発に動くことで骨と筋肉のバランスが崩れ、生後6カ月頃から徐々に異常が見られるようになり、不自然な歩き方をする症状が見られます。
軽症であれば安静に過ごすことで関節が正常に成長するのを待ちますが、重症の場合には外科手術が必要となります。
親犬に股関節の異常が見られないかを確認することも大切ですが、子犬の頃から食事と運動のバランスをしっかり管理して、異常にすぐ気付けるよう日々観察していきましょう。

バーニーズマウンテンドッグの注意する病気②
~血管肉腫~

血管肉腫とは血管を構成している細胞が腫瘍になることです。悪性度が高く増殖や転移が早い傾向があります。
はっきりとした原因は分かっていませんが、何らかの遺伝的欠陥が影響しているとも言われています。
特に脾臓の血管肉腫の発症率が高く、転移性が高いため肝臓や肺にまで転移することもあります。
嘔吐や下痢、腹痛といった症状が見られ、さらに肉腫が大型化することがあり破裂してしまうと意識を失って倒れたり、最悪の場合死に至ります。
血管肉腫は根治させることができない病気のため、早期発見早期治療が大切です。

バーニーズマウンテンドッグの注意する病気③
~胃捻転~

大型犬に発症しやい胃がねじれてしまう病気のことです。
胃がねじれることで周囲の血管や消化機能に影響を与え、胃の中でガスを発生させながら胃が膨らみ周囲の臓器まで圧迫し、ショックを起こすと最悪死に至る病気です。
加齢や早食い早飲み、食後すぐの運動などによって発症しやすくなると言われています。
食後から数時間経った夜中~明け方に発症することが多い傾向にあり、腹部が膨らんで見える、嘔吐やゲップ、吐こうとするが吐けない、水を大量に飲む、食欲不振などの症状が見られたら、すぐに応急処置が必要です。
例え夜間であってもすぐに動物病院に連れて行きましょう。

バーニーズマウンテンドッグを飼う前に、夜間対応の病院を探しておくことをおすすめします。

バーニーズマウンテンドッグの子犬の価格

バーニーズマウンテンドッグの子犬は、ペットショップやブリーダーから迎え入れることが一般的で、販売価格はだいたい15~25万円です。
親犬がドッグショーのチャンピオン犬であれば、これよりも大幅に高くなることもあります。

子犬を選ぶ際には、子犬の健康状態の確認はもちろん、バーニーズマウンテンドッグは遺伝性疾患を持っていることがあるため、親犬の健康状態も確認しておくようにしましょう。

バーニーズマウンテンドッグのさいごに

バーニーズマウンテンドッグは、愛情を注げば倍の愛情で返してくれるような犬種です。
大型犬で遺伝的疾患も多く、迎え入れる前に経済面でもしっかり検討する必要がある犬種ですが、迎えることができたら特別な存在になってくれるでしょう。