チャイニーズクレステッドドッグの基本情報!歴史や性格・特徴について。心配なしつけやお手入れ方法もご紹介

世界で700~800もあると言われる犬の種類には、独特な外貌を持つ犬種が存在します。 そんな中、体に被毛がない犬「チャイニーズクレステッドドッグ」をご存知でしょうか。 案外、「見たことがある」「聞いたことがある」という人は多いかもしれませんね。 今回は、チャイニーズクレステッドドッグの歴史や性格、飼い方などについてまとめてみました。

チャイニーズクレステッドドッグの基本情報

チャイニーズクレステッドドッグの起源については不明な点が多く、原産国はアフリカで、中国で発展した犬だと言われています。
古くから王族や貴族などの愛玩犬として愛されてきました。
中国では、伝説上の「麒麟」に似ていることから「麒麟狗(チィリンコウ)」という別名も持っています。
現在では、毛のないヘアレス犬種の中で最も高い人気を持ち、日本では「チャイクレ」の愛称で親しまれています。

チャイニーズクレステッドドッグの歴史

チャイニーズクレステッドドッグの歴史
~ルーツ~

チャイニーズクレステッドドッグの起源は様々な説が存在していますが、近年のDNA検査でアフリカを原産とする「アフリカンサンドドッグ」が祖先犬だという説が有力視されています。
アフリカンサンドドッグがアフリカから各国へ広がった13世紀頃、中国へ渡ったものが他の犬と交雑されてチャイニーズクレステッドドッグの基礎になったと言われています。
希少な犬として王族や貴族へ献上され、中国の愛玩犬と交配され現在の姿に近い容姿になりました。
その独特的な姿が評価され、15世紀ごろになると世界に広がっていくことになります。
そして、中国の男性の髪型である辮髪(クレスト)に例えて「チャイニーズクレステッドドッグ」と呼ばれるようになりました。

チャイニーズクレステッドドッグの歴史
~絶滅からの復活~

中国だけでなく海外でも安定した人気を得るようになっていましたが、第二次世界大戦で絶滅の危機を迎えることになります。
中国政府が国内で飼育されている飼い犬を全て撲殺するという残酷な命令が出たためです。
多くの犬種とともにチャイニーズクレステッドドッグも中国で絶滅してしまいました。
しかし戦後、他の国に渡っていた個体やイギリスの植民地であった香港などで飼育されていた個体を取り寄せて、復活させることができました。

チャイニーズクレステッドドッグの特徴

  • 体重5.4kg以下の小型犬
  • ヘアレスタイプとパウダーパフタイプの2種類がある
  • 種類によって異なる印象を持つ
  • 大きな立ち耳には飾り毛が豊富。パウダーパフは垂れ耳もいる

チャイニーズクレステッドドッグの特徴①
~大きさや身体的特徴~

チャイニーズクレステッドドッグは、体高23cm前後、体重2.3~5.4kgの小型犬です。
一般的にヘアレス犬種として知られていますが、チャイニーズクレステッドドッグには、ヘアレスタイプとパウダーパフタイプの2つの種類が存在します。
2つの種類で全く違う印象を受けますが、いずれの種類も体のサイズに変わりはなく、すらりとした体型に細く長い脚をしています。

チャイニーズクレステッドドッグの特徴②
~ヘアレスタイプ・パウダーパフタイプそれぞれの特徴~

◆ヘアレスタイプ

  • 頭部や足先、尻尾など局所的に毛が生えている。
  • 露出した肌は胴色で、個体によってピンクの斑がある。
  • 通常犬は皮膚に汗腺を持っていないが、ヘアレスタイプは皮膚に汗腺を持っている。
  • 通常の犬よりも歯が小さく数が少ない
  • 大きな立ち耳

◆パウダーパフタイプ

  • 全身に絹のようにしなやかで細いロングコートを持つ。
  • 毛色には様々あるが、ホワイト一色かホワイト地にグレーや薄いクリームなどの色がかかっていることが多い。
  • 大きな立ち耳、もしくは垂れ耳の両タイプがある。

チャイニーズクレステッドドッグの性格・気質

  • 明るく優しい犬
  • 内向的で臆病だが攻撃性はほとんど見せない
  • 協調性があり生活に馴染みやすい
  • 他のペットや子どもとも上手に付き合う

チャイニーズクレステッドドッグの性格・気質①
~飼いやすい性格の持ち主~

チャイニーズクレステッドドッグは、基本的に明るく家族に対して愛情深い性格をしています。
献身的で優しい性格の愛玩犬として最適の性格だとも言えるでしょう。
協調性もあるので、他のペットや小さな子ども、お年寄りとも上手に付き合うことができるでしょう。

チャイニーズクレステッドドッグの性格・気質②
~極度なシャイ犬~

内向的で警戒心が強い一面を持っていますが、攻撃性を見せることはなく臆病で内にこもるようなシャイな性格をしています。
マイペースでもあるため、しつけは少し苦労することがあるかもしれませんが、飼い主の喜ばせることが好きなので、根気強く上手にしつけていくことで期待に応えてくれるでしょう。

チャイニーズクレステッドドッグの飼い方・しつけ

チャイニーズクレステッドドッグの飼い方①
~飼育POINT~

チャイニーズクレステッドドッグは、寒さに弱い犬種です。
飼い主と一緒に過ごすことを好む小型犬でもあるので、屋外ではなく室内で飼育しましょう。
この犬種は跳躍力に優れていて、室内にハウスを設ける際には飛び越えられないよう、屋根のあるゲージや高さのあるサークルを準備するようにしましょう。
また、手足の骨が細いため骨折や脱臼をしやすい犬種です。
滑りやすいフローリングには絨毯や滑り止めマットを敷き、段差にはスロープを設置するなど、脚への負担を減らした環境を整えてあげましょう。

ヘアレスタイプは、肌が露出しているので夏の紫外線防止や冬の寒さ防止のため、季節に応じた服を着せてあげるようにしましょう。

チャイニーズクレステッドドッグの飼い方②
~運動~

遊ぶことや走ることが大好きなチャイニーズクレステッドドッグですが、運動量はさほど必要ありません。
室内で走り回るだけでも十分ですが、社会性を身に付けさせるためにも1日20分程度の散歩に連れて行ってあげましょう。
寒さには非常に弱いため、室内だけでも構いません。
それでも外に連れ出す際には、服を着せて暖かくしてあげましょう。
抱っこして散歩する程度でも良いでしょう。

チャイニーズクレステッドドッグのしつけ①
~しつけのコツ~

チャイニーズクレステッドドッグのしつけは、マイペースな性格を持っているため簡単ではないですが、人の生活に馴染みやすくもあるので、根気強くしつけていけばきちんと身に付きます。
感受性が強い面もあるので、厳しく叱りつけたりするのではなく、褒めながらしつけていきましょう。
飼い主を喜ばせることが好きな性格でもあるので、遊びの中でしつけたり、飼い主が嬉しそうに褒めてあげることでどんどん覚えていってくれるでしょう。

チャイニーズクレステッドドッグのしつけ②
~社会性を身に付けさせること~

警戒心が強く内気な性格を持っているので、見知らぬ人に対して吠えたり何かに極端に怯えるようなことがあります。
子犬の頃から他の犬と接させることで、内向的な性格を改善することができます。
家族以外の人とたくさん合わせることで友好的な性格にすることもできます。

チャイニーズクレステッドドッグのお手入れ

チャイニーズクレステッドドッグのお手入れは、ヘアレスタイプ・パウダーパフタイプのそれぞれのお手入れが必要です。

チャイニーズクレステッドドッグのお手入れ①
~ヘアレスタイプのお手入れ~

ヘアレスタイプは、肌が露出されているため乾燥や紫外線に注意する必要があります。
加湿器や保湿クリームで乾燥に注意して、日焼け止めクリームで紫外線から守ってあげましょう。

犬には本来無い汗腺を持っているため、その分皮脂が出やすい特徴があります。
月1~2回の頻度でシャンプーしてあげましょう。
局所的に生えている被毛は、ほとんど手入れが必要ありませんが、気になる場合はコームで梳かしてあげると良いでしょう。

また、他犬種と比べても歯が小さく数が少ない特徴を持ち、歯のエナメル質が少なくもあるので、歯磨きをしっかりして口の健康を守ってあげましょう。

チャイニーズクレステッドドッグのお手入れ②
~パウダーパフタイプのお手入れ~

ヘアレスタイプと異なり、全身に被毛を持っています。
シングルコートのため抜け毛は少ないですが、柔らかく細い毛質は絡まりやすいため、できれば毎日、少なくても2~3日に1回の頻度でブラッシングしてあげましょう。
トリミング犬種でもあるので、月1回を目安に全身ケアをしてあげましょう。

チャイニーズクレステッドドッグの注意する病気

チャイニーズクレステッドドッグの注意する病気①
~皮膚疾患~

ヘアレスタイプは皮膚がデリケートなため、皮膚疾患に注意しましょう。
特に、アレルギー性皮膚炎や接触性皮膚炎にかかりやすい傾向があります。
アレルギー性皮膚炎は、ハウスダストなどの環境や食べ物が原因となります。
接触性皮膚炎は、皮膚に刺激のある物質に触れることで発症します。特に羊毛にアレルギー反応を起こすことがあるようです。
いずれも痒みを伴い、しきりに掻きたがる、赤み、発疹、脱毛などの症状が見られます。
アレルギーとの接触を避けて、皮膚を清潔に保って予防していきましょう。

チャイニーズクレステッドドッグの注意する病気②
~レッグ・ペルテス病~

はっきりとした原因は不明ですが遺伝が関連していると考えられている病気で、太ももの骨と骨盤を繋いでいる大腿骨頭への血行が阻害され、大腿骨が壊死してしまう病気です。
脚を引きずる、脚に力が入らない、食欲の低下、脚に触られるのを嫌がるなどの症状が見られます。
症状が軽い場合は、運動制限や投薬治療を行いますが一時的に症状を抑えるのみの対処療法になり、最終的には外科手術によって、壊死した大腿骨頭を切除する必要があります。
予防ができない病気のため、症状が見られたらすぐに動物病院で診察を受けましょう。

チャイニーズクレステッドドッグの注意する病気③
~骨・関節の病気~

チャイニーズクレステッドドッグはジャンプ力もあり走ったり遊ぶことが大好きな犬種ですが、脚の骨が細いため骨や関節に負担がかかりがちです。
肘・股関節形成不全や、骨折、脱臼などに注意しましょう。
いずれも痛みを伴い、脚を引きずるなど不自然な歩き方が見られます。
普段から脚に負担がかからないよう環境を整え、高い所への上り下りをさせないよう注意して予防していきましょう。

チャイニーズクレステッドドッグの子犬の販売価格

チャイニーズクレステッドドッグの子犬の販売価格

チャイニーズクレステッドドッグの子犬の販売価格は、だいたい15~20万円程度です。
ヘアレスタイプとパウダーパフタイプの種類による価格差はあまりないようです。

ペットショップでも取り扱われていることもたまにあるようですが、それでもまだ数が多くないためブリーダーで探される方が見つけやすいかもしれません。

チャイニーズクレステッドドッグの繁殖方法

チャイニーズクレステッドドッグのヘアレスタイプの繁殖は、交配の際に必ずパウダーパフタイプと交配させる必要があります。
ヘアレスタイプは、遺伝的に他犬種よりも歯が少ないなどの問題があり、ヘアレスタイプ同士を交配させると流産や早産の危険性が高まると言われています。
そのため、パウダーパフタイプの犬と掛け合わせることで犬質の安定を行う必要があります。
一方で、パウダーパフタイプ同士を交配させることには問題がなく、遺伝的な問題も起こりません。

チャイニーズクレステッドドッグについて さいごに

一般的にはまだ馴染みのないチャイニーズクレステッドドッグではありますが、性格面や飼いやすさからもペットとして最適な犬種です。
ヘアレスタイプは、アレルギーを持つ人でも比較的飼いやすい犬種だと言えるでしょう。
見た目のインパクトだけではない不思議な魅力を持っていますよ。