ブリュッセルグリフォンの基本情報!歴史や性格・特徴について。心配なしつけやお手入れ方法もご紹介

ブリュッセルグリフォンは、潰れた顔に口元の長い毛が特徴的な犬です。 あまり一般的には知られていないブリュッセルグリフォンではありますが、ジャパンケネルクラブで毎年100頭を超える登録数を維持し続けている犬種です。 それではブリュッセルグリフォンは、どんな歴史を持ち、どんな性格をした犬なのか、今回はブリュッセルグリフォンについてまとめてみました。

ブリュッセルグリフォンの基本情報

ブリュッセルグリフォンは、ベルギーを原産とする犬種です。
赤茶色のワイヤーコートが特徴の小型犬ですが、イギリスなどでの一部団体では同じベルギー産で黒い被毛を持つ「ベルジアン・グリフォン」とスムースコートの「プチ・バラバンソン」を同一犬種として登録されている団体もあります。
国際畜犬連盟や日本では3種は別犬種として登録されています。

ブリュッセルグリフォンの歴史

ブリュッセルグリフォンの歴史
~ルーツ~

ブリュッセルグリフォンは、1800年以前のベルギー・ブリュッセルで「アーフェンピンシャー」や「グリフォン」と呼ばれる地犬を元に生まれた犬だと考えられています。
食物を荒らすネズミなどの害獣駆除を得意とし、明るく愛らしい様子から一般家庭だけでなく上流階級の家庭でも人気が広まっていきました。
1800年代後半になると、当時流行していた鼻ペチャの顔立ちになるよう隣国オランダで人気のあったパグと交配され、1880年後にはヨークシャーテリア、イングリッシュトイスパニエルと交配されて現在のような姿になったと考えられています。
害獣駆除の能力は衰えることになりましたがドッグショーに登場するになり、次第に貴族階級での人気を博すことになりました。

ブリュッセルグリフォンの歴史
~兄弟犬「プチ・ブラバンソン」と「ベルジアン・グリフォン」~

他犬種との交配をされたことによって、異なる特徴を持つ犬が生まれるようになりました。
パグとの交配によってスムースコートの個体が生まれるようになり、ヨークシャーテリアとの交配により黒い被毛をもつ個体が生まれるようになったのです。
同じ母犬を持ちながらも異なる特徴を持つ子犬は、赤茶色でワイヤーコートの個体を「ブリュッセル・グリフォン」、スムースコートの個体を「プチ・ブラバンソン」、黒い被毛を持つ個体を「ベルジアン・グリフォン」と区別して呼ぶようになり、原産国ベルギーではこの3種を別犬種として扱うようになりました。
ちなみに「グリフォン」とは、フランス語で“針金のような”を意味します。
国際畜犬連盟においても3種類を別犬種として扱っていますが、他国では3種類を同じ犬種として扱う国もあれば、スムースコートの「プチバラバンソン」と、ワイヤーコートを持つ2つの「グリフォン」を同一犬種として、2種類とする国などがあります。
日本では国際畜犬連盟の考え方に準じて3種類の犬種として扱っています。

ブリュッセルグリフォンの特徴

  • 体重5kgまでの小型犬
  • 長く豊富な顎髭と口髭
  • 硬いワイヤー状の中毛
  • 毛色はジンジャー

ブリュッセルグリフォンの特徴①
~大きさや身体的特徴~

ブリュッセルグリフォンは、体高18~20cm、体重3~5kgの小型犬です。
体長と体高がほぼ同じスクエア型の体型で、しっかりとした骨格を持っています。
体の割に大きめの頭部を持ち、マズルは潰れていて三角に垂れたボタン耳、顎髭や口髭が印象的です。
耳は断耳して立ち耳になっていることや断尾されていることもありましたが、近年では動物愛護の観点から断耳や断尾は行われてなくなってきています。

ブリュッセルグリフォンの特徴②
~毛質と毛色。被毛による分類~

ブリュッセルグリフォンは、全身を針金状の長毛に覆われているシングルコートです。
毛色は、ジンジャーとも呼ばれる赤みがかったブラウンです。

ブラックなどのダーク系の色味が強い場合は「ベルジアン・グリフォン」に分類され、スムース(短毛)の場合は「プチ・ブラバンソン」に分類されます。

ブリュッセルグリフォンの性格・気質

  • 被毛(種類)による性格の違いがある
  • 愛情深く活発
  • やんちゃないたずらっ子
  • 人懐こい

ブリュッセルグリフォンの性格・気質①
~明るくてイタズラ好き~

ブリュッセルグリフォンの性格は、明るく温厚です。
遊ぶことが大好きで、体全体を使って喜びを表現するとても活発な犬種です。
時には、遊びからいたずらにエスカレートしてやんちゃが過ぎることもあるでしょう。
基本的には人懐こく友好的なので、子どもや他のペットとも仲良くできます。

ブリュッセルグリフォンの性格・気質②
~吠え癖がつきやすい~

人のことが大好きで、人の表情や行動をよく観察しています。
理解力もありますが、自己主張が強く気まぐれな性格でもあるため、しつけは簡単ではありません。根気強く行うことが必要です。
強い警戒心を持っていますが、攻撃性を見せることは少ないです。
ただし、吠え癖がつきやすい傾向があります。体のサイズの割に大きな声を出すので、無駄吠えのしつけは欠かせないでしょう。
ちなみに、被毛のタイプによって性格に若干違いが見られるようです。

ブリュッセルグリフォンの飼い方・しつけ

ブリュッセルグリフォンの飼い方①
~暑さに弱い!?飼育で注意したいこと~

ブリュッセルグリフォンは、短頭犬種のため暑さに弱いです。
短頭犬種は、夏場の熱い空気を吸い込むと、肺に到達するまでにその熱を冷ましきれずに体温が上がりやすい傾向があります。
そのため熱中症になりやすく、激しい運動や夏の暑さに注意してあげましょう。
元々屋外での飼育には向いていない犬種なので、室内で飼育をしてエアコンで室温を調整してあげましょう。

また、自由に動き回ることを好む犬種ではありますが、暇があればイタズラをしてしまうので、ゲージにも慣れさせておくこと、充分な遊びと運動の時間を確保しておくようにしましょう。

ブリュッセルグリフォンの飼い方②
~散歩と運動~

ブリュッセルグリフォンは、明るく活発な犬ですが、運動量はそれほど多く必要ありません。
散歩は、20分程度を目安に1日1~2回連れて行ってあげましょう。
毎日の散歩に加えて、室内でも精神的に刺激のあるゲームなどをして一緒に遊んであげましょう。
他の犬と遊ぶことも好きなので、ドッグランで自由に遊ばせてあげると良いでしょう。
運動不足を感じると、ストレスからイタズラがエスカレートすることもあるので十分な運動とコミュニケーションをとってあげましょう。

ブリュッセルグリフォンのしつけ①
~しつけのコツ~

明るく陽気なブリュッセルグリフォンは、悪く言えば落ち着きがありません。
さらに気まぐれな性格でもあるので、しつけやすい犬種とは言えないでしょう。
それでも、理解力を持ち飼い主や人のことが大好きでもあるので、優しく根気強くしつけていくことでしっかり身に付きます。
警戒心が強い面があるため、子犬の社会化期には社会性を十分に身に付けさせておきましょう。
他の犬や見知らぬ人とも積極的にコミュニケーションを持たせておきましょう。

ブリュッセルグリフォンのしつけ②
~無駄吠え~

警戒心の強さから比較的無駄吠えが多い犬種です。
体が小さい割に大きな声で鳴くため、近所迷惑にもなりかねません。
犬の無駄吠えには、なぜ鳴いているのかを理解することが大切です。 例えばストレスが溜まっているから吠える場合には、しつけるのでなくストレス発散をさせてあげることが必要です。
その他の警戒吠えや要求吠えなどには、基本的に無視をして鳴き止んだ時に褒めてあげていく基本スタンスを守っていきましょう。
そうすることで、「吠える=無視される」⇒「静かにする=褒められる」と認識していくでしょう。

ブリュッセルグリフォンのお手入れ

ブリュッセルグリフォンのお手入れ①
~抜け毛は多い?日々のお手入れ方法~

ブリュッセルグリフォンはシングルコートのため、抜け毛は少ないです。
ただ、被毛が細く絡まりやすいので、できれば毎日、少なくても2~3日に1回を目安にブラッシングしてあげましょう。
スリッカーブラシやピンブラシを使ってブラシをかけてあげましょう。

また、食事や水を飲んだ後には口元の長い毛が汚れがちなので、こまめに拭いてあげましょう。

垂れ耳なので耳の中の通気性が悪く、外耳炎など耳の病気にもなりやすいです。
定期的な耳掃除も忘れずに行ってあげてください。

ブリュッセルグリフォンのお手入れ②
~トリミングは必要?~

ブリュッセルグリフォンはワイヤーコートの犬種です。
このワイヤー状の被毛を維持するためには「プラッキング」という被毛を抜くトリミングを行う必要があります。
プラッキングを怠ると、被毛は徐々に軟らかくなり毛色も薄く変わっていきます。
慣れた人であればご家庭でプラッキングを行うこともできますが、自信がない場合などにはプロに委ねて処理してもらいましょう。

ブリュッセルグリフォンの注意する病気

ブリュッセルグリフォンの平均寿命は10~15歳と言われています。
遺伝的にかかりやすい疾患は少ないですが、短頭犬種にかかりやすい呼吸器系疾患や眼疾患に注意する必要があります。

また、ブリュッセルグリフォンは難産であることも知られています。
元々妊娠しにくく、偽妊娠もよく起こるようです。
妊娠した場合でも、母体に対して子犬が大きいため、かなりの確率で帝王切開での分娩が必要となります。
そのため、繁殖には高度なブリーディング技術と経験が要するため、そのリスクをしっかりと把握して去勢や避妊などで予め対処しておくことも必要でしょう。

ブリュッセルグリフォン注意する病気①
~短頭種気道症候群~

短頭種がなりやすい気道の病気をまとめて「短頭種気道症候群」と呼びます。
いずれの病気も、いびきや呼吸困難、呼吸が荒い、咳、呼吸時に音がするなどの症状が見られます。
肥満を予防することで発症するリスクを軽減することができるため、食事と運動の管理をして肥満を予防していきましょう。

短頭種気道症候群 1.気管狭窄

気管の一部が細くなっている状態を気管狭窄と呼びます。

短頭種気道症候群 2.軟口蓋過長症

口腔内の天井部から後方にのびた柔らかい軟口蓋が通常よりも長いことで呼吸が妨げられておこる呼吸器系の疾患です。
通常の犬種と同じ長さだとしても、短頭種にとっては長すぎるため起こります。
先天性疾患であることがほとんどですが、症状は高齢になってから現れることもあります。
症状がひどい場合には外科的に切除する必要があります。

短頭種気道症候群 3.鼻腔狭窄

鼻の穴が狭いことにより、呼吸がしづらくなる苦しい病気で、先天性であることがほとんどです。
症状がひどい場合には、外科的に鼻の穴を広げる手術が必要になります。

ブリュッセルグリフォンの注意する病気②
~二重睫毛~

二重睫毛とは、先天的にまつ毛がまぶたの内側にも生えてしまっている状態です。
常にまつ毛が目に刺さっている状態になるので、角膜を傷つけ炎症を起こし、違和感や痛みを感じるため、目をこする、床や壁にこすりつけるなど症状が見られます。
内側に生えたまつ毛を抜く必要があるので、動物病院で処置してもらうようにしましょう。

ブリュッセルグリフォンの注意する病気③
~膝蓋骨脱臼~

膝蓋骨脱臼は小型犬に多い病気で、膝のお皿が外れる脱臼する病気です。 脚への負担が増えることで起こりやすくなります。
症状として、片脚をかばいながら歩いたり不自然な動きを見せるようになります。
治療法は症状によって異なりますが、重症の場合は外科手術が必要となります。

遊ぶことが大好きなブリュッセルグリフォンに運動制限をすることは難しいため、滑りやすいフローリングには絨毯や滑り止めマットを敷くなどして脚に負担のない生活環境を整えてあげましょう。

ブリュッセルグリフォンの子犬の販売価格

ブリュッセルグリフォンの子犬の販売価格は、だいたい20~40万円です。

難産なうえ、1度に生まれる頭数も1~3頭しか生まれない希少な犬種のため、犬種の中でも相場が高い傾向にあるようです。
また希少犬種なだけにペットショップで見かけることが少ないため、ブリーダーで探されることをおすすめします。

ブリュッセルグリフォンについて さいごに

少し生意気と感じるほどの明るさと陽気さを持ったブリュッセルグリフォンです。
希少な犬種ではありますが迎え入れれば、笑顔を提供してくれる大切な家族の一員となってくれるでしょう。