シャンプーの嫌いな犬を、シャンプー好きにさせるちょっとしたコツと、頻度や洗い方について


犬のシャンプーとは?

犬は人間と違い、毎日シャワーを浴びて体を洗うことはしませんし、必要ありません。

ただ全く洗う必要がないということではありません。

定期的に体を綺麗にすることで、皮膚や被毛を健康に保つことができます。

そして体を洗うときには、ただ水ですすぐだけでは犬の脂汚れや臭いは綺麗になりません。

そこで必要になるのが犬用シャンプーになります。

犬のためにできたシャンプーですので、犬の皮脂汚れや独特の臭いを取り除く成分が含まれています。

また犬のシャンプーにはいくつか種類があるのでご紹介いたします。

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犬のシャンプーには4種類

最近では犬のシャンプーも様々あり、愛犬の皮膚や被毛の状態に合わせて選べるようになりました。

色々ある犬用のシャンプーですが、大きく分けると4種類になります。

たくさんありすぎて、シャンプージプシーになってしまっている飼い主さんも少なくないはず。

それぞれの特徴をご紹介していきますので、ぜひシャンプー選びの参考になさってください!

マッサージ

1.お手頃シャンプー

比較的安価で、ホームセンターなどどこにでも手に入る犬用シャンプーになります。

成分を確認するとわかるのですが、お手頃なシャンプーの場合、だいたいが界面活性剤でできているシャンプーがほとんどになります。

そして、天然の香料ではない場合が多いでしょう。

決してそれ自体、悪いものではありませんが、洗浄力が大変強い傾向があります。

そのため愛犬の皮膚が弱かったり、アレルギー体質だったりする場合、そういったシャンプーで洗うことで、皮膚の保護成分まで洗い流してしまい、また、強い香料でアレルギー反応を起こすこともあります。

2.こだわりシャンプー

ドッグサロンやペット用品専門のお店で売られているシャンプーで、価格帯はホームセンターなどで見かけるものと比べると、ぐっと高価になります。

特徴は成分にあり、

  • 洗浄成分が犬の皮膚に優しい
  • 被毛を艶やかに仕上げる成分が含まれている
  • 犬に優しい香料を使用
  • 肌タイプによって選べる

などがあります。

犬のシャンプーは毎日ではなく、それほど量も使いません。

だからこそ、犬に負担なく洗浄し、フワフワ・キラキラに仕上げたいと思う飼い主さんは、こういったこだわりのシャンプーを選ぶようです。

3.自然派・無添加(オーガニック)シャンプー

完全に石油系の界面活性剤を使っていないシャンプーや、完全に成分の全てがオーガニック由来のものなどのシャンプーがあります。

洗浄成分から香りに至るまで、自然派にこだわったシャンプーになるので、基本的に犬には大変優しいシャンプーといえます。

ただし注意したいことが1つあります。

自然派シャンプーの場合、ハーブなどの植物を使っていることが多く、アレルギー体質の犬などは、そういうハーブにアレルギー反応を示すことがあります。

そのため自然派=安心ではなく、シャンプー後に皮膚を痒がらないかなど観察することが必要になります。

4.薬用シャンプー

皮膚に問題を抱えている犬用のシャンプーが薬用シャンプーです。

皮膚トラブルは、軽いものから深刻なものまで、

  • 乾燥からくるフケ
  • 体質による脂性
  • アトピー性皮膚炎
  • 膿皮症

など様々あります。

そして、それらの症状に合わせて使える薬用シャンプーがあり、ペットショップやドッグサロンで扱っているものから、動物病院で取り扱っているものまであります。

皮膚トラブルの場合、問題が長引くと完治するのに時間がかかることがあるので、獣医さんに相談した上で、適切なシャンプーを使うことをおすすめします。

マッサージ

犬のシャンプーの頻度やお湯の温度と手順

犬のシャンプーの頻度はどれくらいがベスト?

犬にシャンプーで気になるのが、どれくらいの頻度でシャンプーしてあげるのがベストなのか?ということがあります。

犬のシャンプーの頻度は、その犬の皮膚の状態と、季節によって変える必要があります。

飼っているが長毛種の場合、被毛は短毛種に比べ汚れやすいので、シャンプーする回数は増えるでしょう。

逆に、短毛種の場合、毎回シャンプーをしなくても、濡れたタオルで拭くことでキレイにケアができます。

犬の皮膚状態別・シャンプーの頻度

  • 健康な皮膚状態の犬…3〜4週間に1回のシャンプー
  • 皮膚トラブルがある犬…1〜2週間に1回のシャンプー(獣医さん指導のもと、回数に変動あり)

季節による犬のシャンプー頻度

春…花粉症などアレルギー持ちの犬であれば、シャンプーの頻度を増やし、被毛に付着している花粉を、洗い流してあげるようにします。

ただし、あまりに頻繁なシャンプーも皮膚への負担になるので、お湯だけのシャワーで対応することも可能です。

夏…犬は人間ほど汗はかきませんが、ゼロではありません。

また、日本の夏は高温多湿なので、犬の被毛の中は熱で蒸れやすく、皮膚疾患になりやすいです。

そのため、犬の皮膚状態を見ながら、夏場はシャンプーの頻度を増やすようにおすすめします。

また、いつもより少し冷たいお湯で洗うことで、熱くなった犬の体をクールダウンさせることもできますね。

秋〜冬…秋から冬は、気温が下がり、乾燥時期に入ります。

シャンプーを頻繁にすることで、皮膚が乾燥してしまわないように注意が必要です。

この時期のシャンプーは、シャンプーと一緒にコンディショナーなど、乾燥予防することをおすすめします。

アロマオイルを薄めて被毛に馴染ませると、ドライヤーをかけた時などの静電気予防にもなります。

犬のシャンプー。
適温は何度?

犬の皮膚は、人の皮膚の5分の1の薄さです。

そのため、人の感覚で適温でも、犬にとっては熱すぎるのです。

  • 犬のシャンプー温度…35.0〜38.0度 人が触れて、もう少し温かくても?と思う温度が適温

犬を水でシャンプーするときの注意

水を使っての犬のシャンプーは、汚れが取れにくく、シャンプーも流れにくいので注意が必要です。

真夏などは、水道の水温も上がっているのでOKとしても、それ以外の季節で犬を水シャンプーするのはおすすめしません。

犬のシャンプー手順。
正しいシャンプーの仕方

犬のシャンプーを正しくすることで、自己流でしていたシャンプーと違い、愛犬の被毛が一段と艶やかになり、犬の臭いもきちんと取れるだけじゃなく、臭いが付きにくくなります。

それでは、正しいシャンプーの手順を紹介します。

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1. 犬の被毛をブラッシング

犬のシャンプー前にしっかりブラッシングをし、毛玉がないようにします。

2. 犬の被毛をしっかり濡らして優しく泡だて

 犬の体全体を濡らします。
表面だけではなく、被毛の中までちゃんと濡れるように、しっかり濡らします。

洗面器に犬のシャンプーを必要量入れ、お湯を少し足して泡立てます
(スポンジを使うと簡単に泡立ちます)

泡を、犬の背中、しっぽ、お尻、お腹、手足、顔の順に乗せ、爪を立てず、指の腹で優しくマッサージするように洗っていきます。

犬の脇、足の内股、犬の指の間、肛門周りなどは汚れやすいので、念入りに洗います。

顔を洗う際は、シャンプーが目や鼻に入らないように、細心の注意が必要です。

目やにがあるときには、スポンジなどを使い、お湯でふやかしながら、優しく取り除くようにします。

3. 犬のシャンプーのすすぎ

すすぎは顔から始め、全身をすすぎます。
顔をすすぐ時は、デリケートな部分なので、シャワーでジャーっと流すのではなく、スポンジや小さなタオルなどを使って、優しく洗い流していきます。

4. 犬のシャンプー後の乾かし方

すすぎが終わったら、タオルドライしていきます。

その際にまず、犬自身にブルブルと全身を振り、水分を飛ばしてもらうために、耳に息を吹きかけるなどして、ブルブルしてもらいます。

ドライヤーの時間を短縮するために、タオルドライは念入りにし、7〜8割タオルで乾かすようにします。

(ゴシゴシ被毛同士をこすらず、タオルを押し付けるように乾かすのがポイント)

忘れずに、耳の中の水分も拭き取ります。

ドライヤーで乾かす基本は、しっかり被毛の中から乾かすことです。

表面だけの乾燥は臭いのもとになる他、毛玉にもなってしまいます。
また、ドライヤーの温度にも気をつけます。

同じ箇所に、ドライヤーの風を当て続けると、犬の皮膚は火傷をしてしまいます。

ドライヤーは近づけ過ぎず、また、同じ箇所に留まらず、満遍なく風を送ります。

ポイント:ドライヤーをかけながら、必ずブラッシングをします。

そうすることで、長毛種は特に、被毛の中からきちんと乾燥し、またふわふわの毛並みになります。

両方同時に使えない場合は、ドライヤー、止めて、ブラッシングと、交互に繰り返していきます。

犬の顔はどうやってシャンプーする?

体全体は、どうにかこうにか洗ってあげることはできますよね。

よく聞く問題は、「顔の洗い方」になります。

シャンプーが目に入らないように上手に洗わなければなりません。

犬は犬で、どうにか洗われないように、あの手この手で逃げようとします。

でも、顔は念入りに洗わないといけない場所でもあります。

クンクンいろんなものの匂いを嗅いだり、ご飯をパクパク食べた口周りなど、顔は1番汚れやすいパーツです。

きっちり洗いたいけど、シャンプーでゴシゴシ、シャワーでジャーっと流すというやり方はNGになります。

目にシャンプー液が入ってしまうと、炎症を起こす原因にもなりますし、何よりも、犬が怖がって、シャンプー嫌いに拍車がかかってしまいます。

犬の顔を洗うポイント

  1. スポンジや小さめのタオルにシャンプーの泡をつけます。
  2. 顔の面積の広い部分(頭→頰→マズル)の順に優しく洗います。
  3. 最後に、目の周りを洗います。(スポンジやタオルの角を使い、優しくシャンプーが目に入らないように静かに撫でるように洗います)
  4. 顔のシャンプーを流すときはシャワーを使わず、同じようにスポンジかタオルで、何回にも分けてシャンプーを拭き取るように優しく洗い流します。

シャンプーの嫌いな犬はこうやろう・解決方法

犬が何に怯えているかを観察することから始めます。

犬がとにかく水を怖がっている場合

水が怖くないと教えるために、バスタブに数cmのお湯をはり、一緒に遊ぶことから始めます。

大好きなおもちゃと遊ばせたり、おやつをあげたりして、水が楽しいものと覚えさせます。

犬がシャワーの音を怖がる場合

犬がシャワーの音を怖がる場合は、シャワーの音が大きくならないように、弱い勢いの水量にして、犬の体からシャワーヘッドを離さず、皮膚に付けてシャワーをしてみます。

音が随分しなくなるのがわかります。

それでも怖がる場合、少し手間ですが、シャワーを使わず、スポンジで体を洗うという方法もあります。

犬がシャンプー剤を嫌がる

犬がシャンプー剤を嫌がる場合は、シャンプーの見直しをしてみます。

シャンプーは、匂いがきついものではないですか?

また、シャンプーで顔を洗う時、目や鼻に入るなんてことになっていませんか?

シャンプーの匂いが強いなら、少し自然派のものに替えて、試してみます。

顔を洗う時は、シャンプー剤が目や鼻に入れば痛いので、犬は嫌がるようになります。

顔を洗う時は、多めの水で溶いたシャンプーで、スポンジを使いながら、丁寧に洗うことが犬に嫌がられないポイントになります。

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シャンプー嫌いの犬にしないために

犬がシャンプー嫌いになるかどうかは、子犬の時のシャンプーの経験が、大きく左右します。

犬に慣れていない飼い主さんが、慣れない手つきでおどおどしてシャンプーをし、間違って、大きな音を立ててしまったり、シャンプーを目に入れてしまったり。

そういう苦い思いをすると、犬はトラウマになってしまい、シャンプーが大嫌いになってしまいます。

もし、飼い主さん自身がシャンプーに慣れていないのであれば、犬がトラウマになる前に、シャンプーに慣れさせるため、シャンプーだけドッグサロンで、プロのトリマーさんにやってもらい、シャンプーが怖くないものと学習させることも対策です。

犬はデリケートなので、飼い主さんの緊張は、犬にも必ず伝わり、犬の緊張してしまいます。

リラックスして、犬と楽しみながらシャンプーできるようにしましょう。

人間用のシャンプーを使ってもいい?

犬の皮膚は非常に薄くデリケートです。

そのため、人間用の、特に一般向けに売られている、比較的安価なシャンプーは、犬には強過ぎて使えません。

ただし。

最近では、人間用のシャンプーもたくさん種類があり、しかも、人間用のシャンプーは、犬のシャンプーと違い、成分表示がはっきりしています。

そのため、成分をきちんとみた上で、添加物や化学成分が含まれていないような、良質なシャンプーであれば、犬が使える場合もあります。

間違いなく安全だと思えるシャンプーがあった場合、それが愛犬に合うかどうか、まずはかなり薄めて使ってみて、様子を見て継続するか決めるようにしましょう。

この記事のまとめ

シャンプー嫌いな犬
  • 犬のシャンプーは皮膚と被毛を綺麗に健康に保つための洗浄剤
  • 犬のシャンプーの種類:「お手頃シャンプー」「こだわりシャンプー」「自然派・無添加(オーガニック)シャンプー」「薬用シャンプー」
  • 犬のシャンプーの頻度:皮膚の状態と季節により変動。通常は3〜4週間に1回
  • 犬のシャンプーの適温:35〜38度
  • 犬のシャンプーの手順:①ブラッシング②犬の被毛を濡らし、事前に作ったシャンプー液の泡でマッサージ③すすぎは顔〜全身の順番で④タオつドライは念入りに。7〜8割タオルで乾かすように。ドライヤーとブラッシングは必須
  • シャンプー嫌いな犬対策:①水の中で遊ばせる②シャワーを皮膚につけて音がしないようにする。またはスポンジを使う③シャンプーを低刺激のものに変えてみる
  • シャンプー嫌いにしないために:ドッグサロンでプロに任せ、シャンプーに慣れさせる
  • 人間用のシャンプーは基本的に使用NG。場合により良七なシャンプーならOKなことも

シャンプー嫌いな犬を、シャンプー好きにさせるちょっとしたコツと、頻度や洗い方について〜さいごに

もともと水を怖がらない犬、何をしても水を怖がる犬。

様々なケースがありますよね。

シャンプー嫌いを大好きにするのはなかなか至難の業ですが、せめて少しでもストレスを与えず、ささっと洗ってあげたいものです。

何度も犬を洗っているうちに、愛犬の動きのクセなどもわかってきます。

そんな犬の行動の先を読み、上手に私たちが立ち回り、素早く洗ってあげるということも大事なことなのかもしれません。

回数を重ねるごとに、飼い主の私たちも慣れてきますし、愛犬もシャンプーに慣れ(諦め?)てくれることでしょう。