ミディアム・プードルの基本情報!歴史や性格・特徴について。心配なしつけやお手入れ方法もご紹介!

プードルは大きさによってスタンダード・ミディアム・ミニチュア・トイ・と4つのサイズに分類されています。その中でもミディアム・プードルは、登録数も少なくJKC(ジャパン・ケンネル・クラブ)に公認されたのは2003年になってからで、公認されていない国も多くあります。街ではあまり見かけることのないミディアム・プードルの歴史や特徴、飼い方からしつけまでミディアム・プードルのすべてをご紹介します。

ミディアム・プードルの基本情報

  • 原産国:フランス(中型犬)

  • 体高:38cm~45cm

  • 体長:体高とほぼ同じ

  • 体重:8kg~15kg

  • 被毛と毛色:巻き毛のシングルコート。ブラック・ホワイト・グレー・ブラウ・レッド等多種、同色の濃淡あり。きれいな一色毛が理想。

ミディアムプードルはトイプードルと特徴や性質に違いはある?

ミディアム・プードルはサイズ別に中型犬に分類されていますが、各サイズのプードルの特徴や性質との違いはありません。

小型のトイ・プードルに比べると性格がやや穏やかなところがあるようです。

どのサイズのプードルも、スタンダード・プードルをそのまま縮小し、サイズ別に分類したもので身体的なサイズの違いがあるだけです。

ミディアム・プードルと他のサイズのプードルとの訓練能力や知能などの違いは見られません。

近年はトイ・プードルやティーカップ・プードルなど、より小さなプードルに人気が集まり、ミディアム・プードルを見かけることが少なくなりました。

JKCでの2016年の登録頭数も183頭と希少犬種になっています。

ミディアム・プードルは、プードルの持つ知能や運動能力の高さはそのままに、可愛い愛玩犬というだけではないアクティブな魅力を持っています。

ミディアム・プードルは、犬とドックスポーツを楽しみたいけれど、大型犬を飼うのはちょっと・・という人にはぴったりな犬種です。

ミディアム・プードルの歴史

ミディアム・プードルはスタンダード・プードルが小型に改良されて生まれた犬種です。

ミディアム・プードル独自の歴史というものはありません。

スタンダード・プードルからミディアム・プードルやトイ・プードルに至るまでの歴史について調べてみました。

プードルの発祥の地はロシアか中央アジア北部だった!

プードルはフランスの国犬であり、原産地がフランスということになっていますが、古くからヨーロッパの各地にプードルだと思われる犬が存在していました。

プードルの調査研究が進み、発祥の地はロシアか、または中央アジア北部であることがわかりました。

長い年月をかけて各地の犬と交配を繰り返しながらヨーロッパに入り、ドイツからフランスにきた頃に現在のプードルの原型になったとわれています。

プードルは優秀な水猟犬

プードルの原種は、ヨーロッパ各地に生息していた「バーベット」というドイツ原産の水猟犬で、ドイツ語のpfudel(プーデル・パチャパチャと水音をたてる)からプードルと名付けられたといわれています。

16世紀までのプードルはスタンダード・プードルの大きさか、それ以上に大きなプードルに限られていました。

ドイツからフランスに入ったプードルも、カモ猟の水中回収犬として使われていました。

水に毛が濡れて重くなるのを防ぐために体や顔の毛を刈り、体温の低下から体を守るために心臓と足の毛を残す、あのプードル独特のカット「コンチネンタル・クリップ」はこの頃から始まったといわれています。

使役犬から愛玩犬へ・・ミディアム・プードルはこの頃に生まれた?

17世紀に入る頃には、小さく改良されたプードルが愛玩犬としてフランスの上流階級の貴婦人達の人気となりました。

この頃にはすべてのサイズのプードルが生まれていたといわれています。

知能や運動能力が高く訓練性に優れているプードルは、サーカスやトリュフ探索などにも使われ、その使役に沿って改良されていったと思われます。

しかし、スタンダードからトイ・プードルまで小型化された確かな経緯についてはわかっていません。

おそらくミディアム・プードルもこの頃には生まれていたのではないでしょうか。

プードルは、サイズが縮小され使役犬としてではなく愛玩犬として飼われるようになっても、プードルとしての優れた資質を失うことなく、遺伝病などのリスクも回避しながら存続してきました。

家庭犬として一番飼いやすい犬といわれているプードルは、今も根強い人気を持ち世界中で愛されています。

ミディアム・プードルの特徴

ミディアム・プードルの身体的特徴について

ミディアム・プードルは体高と体長がほぼ同じのスクエア型で、バランスのいい体型をしています。

元は水猟犬だったため、足は細く見えますが強い筋肉を持っています。

頭は小さくて丸く、マズルは真っ直ぐに長く伸びており、耳は飾毛が豊富な垂れ耳です。

プードルの独特なくるくるした巻き毛はカットによりさまざまな表情を見せてくれます。

ミディアム・プードルの被毛について

ミディアム・プードルの被毛はシングルコートで下毛がありません。

被毛はモコモコとして暖かそうにみえますが、保温のための下毛がないため寒さには弱いので冬季の温度管理には気をつけましょう。

換毛期がないため抜け毛は少ないのですが、巻き毛のため毛玉になりやすいので注意が必要です。

ミディアム・プードルの毛色について

プードルには多種多様な色があり、きれいな一色毛であることが良いとされています。同色内の濃淡もあります。カフェ・オレ色はブラウン色に含まれています。

年齢を経ると毛色が変化したり退色したりすることがあります。

中間色(レッド・ブラウン・アプリコット・クリーム等)だけではなく、ブラックやホワイトにも一部分違う色が生えてくることもあります。

毛色が変化する時期はそれぞれの犬によって違ってきますが、基本的にプードルは歳を重ねると変色するのだと認識しておくといいでしょう。

毛の種類

ホワイト:プードルの基本色。仔犬のときはクリーム色の場合があります。成犬になればカラーリングを楽しめます。

ブラック:プードルの基本色。光沢のないジェットブラックや、毛先が赤くみえるブラックなどもあります。上品でスマートな印象です。

ブラウン:プードルの基本色。あまりみかけない色ですが古くからある色です。目のふちや鼻がレバーのような色をしています。

アプリコット:淡いオレンジに近い色です。部分的に濃淡があります。カラーリングも楽しめる色です。

シルバー:仔犬の時はブラックですが、成犬に近づくほど鼻先や足先から色が薄くなりシルバーに変わってきます。

レッド:最近になって出てきた色ですが、テディベアカットで一躍人気の出た色です。赤に近いレッドからダークなレッドまでさまざまなレッドがあります。

海外では2色以上のパーティーカラーに人気が出てきています。公認はされませんので、繁殖しているブリーダーは多くありませんが、個性的なプードルを好む人が求めているようです。

ミディアム・プードルの性格・気質

プードルの持つ性格や気質以外に、ミディアム・プードルだけが持つ独特な性格や気質というようなものはありません。

全ての犬の特性として、小型犬になるほど神経質になる傾向がありますので、トイ・プードルに比べるとミディアム・プードルはやや穏やかだといえるかも知れません。

プードル(ミディアム・プードル)は家庭で一番飼いやすい犬

プードル(ミディアム・プードル)は飼い主や家族によくなつき、従順で忠実です。

しつけや訓練も覚えが早く、教えられたことをすぐに吸収します。

知らない人や他犬にも友好的で威嚇するようなこともありません。

無駄吠えも少なく愛玩犬として家庭で一番飼いやすい犬といわれています。

知能が高いプードル(ミディアム・プードル)は悪知恵も働く?

プードルはとても賢い犬で、全犬種の中でもボーダーコリーに次いで知能が高い犬だといわれています。

知能も運動能力も高い満点花マルなプードル(ミディアム・プードル)ですが、悪知恵も働きますから、主従関係がしっかりできていないと飼い主が振り回されることになります。

飼い主の指示や抑制が効かなくなると、飛びつきや噛み癖のある犬になりますので、しつけと愛情のオン・オフはしっかり切り替えましょう。

ミディアム・プードルの飼い方・しつけ

ミディアム・プードルに限らず、どのサイズのプードルも賢く従順です。

その反面甘やかすとわがままになりやすい犬種でもあります。

ミディアム・プードルのしつけの基本はしっかりとした信頼関係と主従関係を築くことです。

プードル(ミディアム・プードル)のしつけは生後5ヶ月で決まる!

仔犬が生後5ヶ月になるといろいろなことができるようになります。

日々の成長が楽しみな時期でもありますが、反面わがままが出てしつけにくい時期でもあります。

反抗期のわがまま

生後5ヶ月になるとホルモンのバランスの変化が強くなり反抗期が始まります。

言う事を聞かなくなったり、今まで出来ていた事をしなくなったりします。

反抗期のわがままには、飼い主の毅然とした態度と「完全無視」が一番の有効策です。

◆権勢本能の芽生え◆

犬は権勢本能と服従本能の両方を持っていますが、生後5ヶ月頃に権勢本能が芽生えてきます。

この頃に飼い主がリーダーであるという主従関係をしっかり理解させる必要があります。

この時期に権勢本能を刺激して育ててしまうと問題行動を起こすようになります。

ミディアム・プードルの適切な運動量は?

元々狩猟犬として働いていた犬種なので、体力もあり優れた運動能力の持ち主です。

運動不足はストレスにつながり、いたずらや無駄吠えの原因になります。

毎日1時間程度を目安に無理のない運動をさせてやりましょう。

水遊びや泳ぐことも大好きですから、夏には時々泳ぎに連れて行ってあげましょう。

関節が弱く関節炎や骨折の多い犬種ですから過激な運動は避けるようにしましょう。

ミディアム・プードルのお手入れ

被毛のトリミングとブラッシングについて

ミディアム・プードルの被毛は密集した細いシングルコートの巻き毛です。

ふわふわの巻き毛を保つためには、毎日のブラッシングは欠かせません。

ブラッシングを怠るとすぐに絡まりフェルト状の毛玉になります。

毛玉は皮膚炎の原因になったりしますのでブラッシングは欠かさないようにしましょう。

プードルは被毛の伸びが速いので、テディカットやコンチネンタル・カットなどを綺麗なまま保つためには月1回の定期的なトリミングが必要です。

トリミングで全体を短くカットしておくと毎日がお手入れが楽になります。

ミディアム・プードルの臭いや歯磨きについて

ミディアム・プードルは体臭も少なく毛も抜けづらいので、アレルギーのある人でも飼いやすい犬種です。

垂れ耳で耳の中にも毛が生えているため、通気性が悪くすぐに蒸れて匂います。

細菌が繁殖すると外耳炎になりますので、週に1回は耳掃除をしてやりましょう。

歯磨きは仔犬の頃から口を触らせるようにマズルトレーニングから始めましょう。

無理やり歯磨きをしたりせず、根気よく慣らしていくことが大切です。

ミディアム・プードルの注意する病気

プードルはサイズに関わらず、アジソン病クッシング症候群など副腎に関わる内分泌系の疾患を多く発症します。

アジソン病元気がなくなって弱ってきます

クッシング症候群多飲多尿になり、脱毛、肥満などの症状がみられます。

クッシング症候の診断には特別な血液検査が必要です。少しでも気になる症状があれば獣医師の診察を受けましょう。

また、プードルのサイズに関わらず、骨折の多い犬種です。

運動能力の高さに過信せず、高いところからの飛び降りや、アジリティなどに注意しましょう。

関節炎も起こしやすい犬種でもありますので、体重の負荷がかからないように無理な運動は避けるようにしましょう。

ミディアム・プードルについて 最後に・・・

ミディアム・プードルも他のサイズのプードルも大きさの違いはあっても、特質や性格など基本的に持っているものは何も変わりません。

荷役犬や水猟犬であったころはスタンダード・プードルの大型犬が重宝されていました。

サーカスやトリュフ狩りに使われていたときは、中型犬のミディアム・プードルやミニチュア・プードルが活躍し、愛玩犬となってからは小型犬のトイ・プードルが人気者となりました。

その時々の時代や背景によって大きさを変えられてきたプードルですが、愛らしい姿と頭の良さや飼いやすさは全犬種の中でNO.1だと言われています。

トイ・プードルの人気に押され気味のミディアム・プードルですが、希少犬種だけに一度はミディアム・プードルを飼ってみたいと思われているプードル愛好家もおられるのではないでしょうか。

これからもっとミディアム・プードルを愛する飼い主さんが増えるといいですね。