フレンチブルドッグを皮膚病から守るノミ・ダニ対策

犬の室内飼いが一般的になった昨今、犬の生活環境は安定した反面、ノミやダニの脅威には一年を通して注意しておくことが必要です。ノミやダニが原因の皮膚病は、予防と早期発見が大切です。フレンチブルドッグの皮膚病とノミ・ダニ対策について知っておきましょう。

フレンチブルドッグのノミアレルギー性皮膚炎

アレルギー体質の犬がノミに噛まれて起こる皮膚炎です。背中やしっぽの付け根に赤い発疹や脱毛がみられます。痒みを伴うので、犬が掻くことで出血したり炎症がひどくなったりします。

治療と対策

ノミ駆虫薬でノミを駆除し、塗り薬や投薬で治療していきます。ノミアレルギーは一度発症すると、たった1匹のノミに噛まれただけで再発してしまいます。そのため、ノミアレルギーにならないことが一番の予防になります。 普段からノミ駆虫薬を定期的に投与し、ノミを駆除し続けることが大切です。また草むらにはあまり入らないようにしましょう。

フレンチブルドッグのニキビダニ症

ニキビダニ症はアラカス症ともいわれ、1歳未満の子犬に多い病気です。しかしフレンチブルドッグのように皮膚が弱い犬は、成犬になって発症するケースもあります。 アラカスは犬の肌に寄生するダニで、通常は大人しくしているのですが、犬の免疫が落ちた時に異常発生してニキビダニ症を引き起こします。まずは脱毛が見られ、フケ、皮膚の炎症、痒み、ただれなどが発生します。

治療と対策

何より先に、ダニ駆虫薬でアラカスの駆虫を行います。症状によって、投薬や薬浴を平行していきます。アラカスが慢性化している場合、治療は長期に及ぶこともあります。特に成犬になって発症した場合は、治ったと思っても再発することがあります。またアレルギー性皮膚炎など他の病気が発端になっている場合もあるので、根本から治療していくことが重要です。 免疫が落ちるとかかりやすいので、普段から体力をつけて健康的に生活をしておくことが大切です。また早期発見が早期完治につながります。

フレンチブルドッグの疥癬

疥癬(かいせん)はヒゼンダニ症とも呼ばれ、ヒゼンダニというダニが犬の皮膚内に寄生することで生じる皮膚炎です。初めは皮膚の柔らかい部分に赤い発疹ができ、やがてまだらに脱毛します。疥癬は異常な痒みをもたらすので、感染した犬はまさに死に物狂いで掻き倒します。そうなるとかさぶたができ、さらに炎症が広がるという悪循環に陥ります。

治療と対策

感染した犬、環境、すべてを駆虫します。薬用シャンプーと投薬で治療していきます。ダニの卵を駆虫するまで長期治療が必要ですが、根気よく治療を続けることで治ります。 疥癬は、感染している動物に触れるとうつります。トリミングで、感染ペットに使った道具を介してうつることもあります。ペットが感染した場合は、人にもうつります。ただし人の場合は一時的なことが多いです。 他の動物に触ったら手を洗う、定期的にノミ・ダニ駆虫薬を使用することが予防につながります。

フレンチブルドッグのツメダニ症

イヌツメダニが寄生することで起こります。感染すると、背中や耳に大量のフケが出ます。赤い発疹やかさぶたができますが、成犬の場合は症状が出ないこともあります。

治療と対策

殺ダニ剤によるダニの駆除、薬用シャンプーなどで治療していきます。 普段から犬や犬周りを清潔にしておくことが大切です。ツメダニ症は、感染している動物と触れることでうつりますので、他の動物にむやみに近寄らないようにしましょう。肌が乾燥するとダニが寄生しやすいので、シニア犬は特に気を付けて下さい。 フレンチブルドッグは皮膚が弱く、皮膚炎になりやすい犬種です。そのことを理解し、皮膚炎になりにくい環境を整えてあげることが大切です。ノミ・ダニが引き起こす皮膚炎は、駆虫薬を毎月投与することで防げるものも多くあります。皮膚炎は一度発症すると治療が長引くことが多いので、しっかりと予防しておくことで後々の負担を減らすことにつながりますよ。