シーズーの歴史とは?中国王宮で尊ばれた神聖な犬

シーズーは中国王朝の守り神だった!

神聖なライオン犬

シーズーはチベット発祥の犬で、チベット僧がペキニーズなどを掛け合わせて19世紀頃に完成させたといわれています。
チベットでは中国の王侯貴族に対し、神聖な動物としてシーズーを献上していました。
シーズーはライオンのたてがみを彷彿させるふわふわの被毛をしていることから、ライオン犬と呼ばれていました。
チベットの国家宗教でライオンが崇拝されていたこともあり、中国王宮でも守り神として大切に飼育されていました。
シーズーという名前は、中国語で「獅子」を表します。

西太后に愛された犬

聖なる犬・シーズーは、特に西太后(1900年前後)の時代に寵愛を受けていました。
残虐な女帝として知られる西太后ですがかなりの犬好きだったようで、最盛期には1000頭を超えるシーズーが飼育されていたともいわれます。
西太后は、王宮以外でのシーズーの繁殖を厳しく禁じており、一般市民が飼育していることが発覚すると死刑に処されることもあったようです。

シーズーの悲しい過去

20世紀初めに中国王朝がイギリス軍に占拠されると、城に残っていたシーズーをはじめとする犬たちは惨殺されてしまいます。
しかし生き残ったごくわずかなシーズーは、イギリスへ渡りました。
加えてイギリスには、戦争以前に中国から贈られたシーズーもおり、イギリス王宮でこれらのシーズーを使って繁殖が行われるようになりました。
中国王宮では管理が厳しかったシーズーですが、イギリスにおいては愛犬家を中心に可愛がられ、たちまち一般家庭にまで広がっていきました。

シーズーという犬種が確立するまで

1935年にイギリスでサイズや規格が明確化され、「シーズー」という犬種がついに確立しました。
その後1960年代にはアメリカに渡り、人気を博します。
日本に入ってきたのは1963年頃です。
すぐに日本でも犬種登録がなされ、瞬く間に人気犬種となりました。
シーズーは現在でも人気ランキングで10位以内に入る、安定した人気を誇る犬です。
もともと神聖な犬として王宮貴族しか飼うことが許されなかったシーズーには、何とも気品に満ちた歴史があります。
しかし大量惨殺されるなどの悲しい歴史もあり、犬と人との関係を考えずにはいられません。
波乱の中、たくましく血縁を受け継いできたシーズーを大切にしていきたいですね。
参考URL:http://kennel.bellfriend.com/yakusoku.html