震えてる?シーズーが震えているとき考えられることは? Vol.3

震えてる?シーズーが震えているとき考えられることは? Vol.3      〜その他の病的な震えにはどのようなものがあるの?〜 その他の病的な震えというのは、代謝系などの疾患により,痛いというわけではないけれども、震えを呈するようなものです。
特にいつも通りで環境の変化もないし、どこを痛がっているわけでもないのに、なぜかうちのこ震えているの? そんな時に気をつけたい、シーズーで起こりうる病気について解説していきたいと思います。

低血糖症

これは、シーズーに特有というものではありませんが、震えという点では必ずチェックすべき病気の一つです。
特に小さな子犬では、成犬のように肝臓内に貯蔵したグリコーゲンを分解して血糖値を維持することがまだできないため、下痢や嘔吐がみられているときや、食事をとる間隔が長すぎるだけでも低血糖発作を起こすことがあるので注意が必要です。
成犬での低血糖は、副腎皮質機能低下症(ホルモンバランスの異常)、膵臓の腫瘍(インスリンの過剰分泌)、敗血症(重度の感染症)などの疾患などが考えられます。
また糖尿病治療中でインシュリンの過剰投与でもおこります。
低血糖は発作も起こしますので、緊急な糖の補給が必要です。
疑わしい場合は、とりあえず砂糖水などを飲ませ、かかりつけの病院にかけつけましょう。

甲状腺機能低下症

犬では高齢になるとよく甲状腺ホルモンが低下するという異常がおこります。
これは、シーズーも例外ではありません。
簡単にいうと、甲状腺ホルモンは代謝を活発にするホルモンであるため、このホルモンが低下することにより、活発性の低下、脱毛、皮膚・筋肉のたるみ、体重増加、体温の低下など様々な症状を認めます。
なんだか動作が鈍かったり、同じ量しかごはんを食べていないのに太ってしまったり、寒がりになってよく震えたり、など。
これらの症状について、ただ年をとったからだと思っていたら、実は甲状腺ホルモンが非常に低くなってしまっていたということは、高齢犬にはよくあることなのです。
あてはまる症状がいくつかある場合は、かかりつけの動物病院で甲状腺ホルモンの測定を一度してもらうといいでしょう。

副腎皮質機能低下症(クッシング症候群)

こちらの病気も、多くは7歳以上の高齢犬の小型犬に認められ、甲状腺機能低下症と合併していることもよくあります。
この病気の原因は、下垂体性と副腎性と2種類考えられますが、いづれも腫瘍が発生することにより、副腎からのコルチゾールというホルモンが過剰に放出されてしまい、それによって様々な症状が出てきてしまうものです。
主な症状としては、多飲多尿、多食、皮膚の異常(皮膚が全体的に薄くなったり、石灰沈着という特徴的な皮膚病変をおこしたりします。
)、腹部膨満、筋肉の萎縮(それによる震え)などがよくみられます。
この病気は、食欲がなくなるのではなく、逆に多食になるため、飼い主さんが病気に気づかないことがよくあります。
食欲がしっかりあっても、お水を異常にがぶがぶ飲んだり、おしっこの量が異常に多く、がまんができなくておもらししたりなど、その他気になる点がある場合は早めに動物病院でチェックしてもらった方がよいでしょう。

目の疾患

目の疾患は、全てが震えにつながるわけではありませんが、白内障など視界が悪くなったことによる恐怖や、緑内障による痛みから震えるということは考えられます。
また、シーズーは鼻が短く目が大きいため、目を傷つけることがよくあるので、気をつけましょう。

中毒

何かを誤って食べてしまったあとに、震えがみられる場合、中毒症状がでている可能性があります。
摂取した中毒物質によっては、命にかかわることもありますので、ただちにかかりつけの動物病院に連絡をとりましょう。

その他

高齢のシーズーでよくみられる循環器疾患に、僧帽弁閉鎖不全症というものがあげられます。
これは、直接震えを主症状とするものではありませんが、体調不良で震えをおこすこともあります。
震えと同時に咳の症状や荒い呼吸などが認められるときは、念のため検査をしてもらった方がよいでしょう。

まとめ

一言に、「震え」といっても、本当に様々な原因が考えられますね。
家族の一員であるペットが、がたがた震えていたら、それがどのような震えなのか知ってあげることは、非常に重要なことです。
人間からすれば、些細だと思われることにも、大きな問題が隠れていることがありますので、日頃からよく様子をみてあげることが大切ですね。