ヨークシャテリアの生理中への対応について

雌犬で、避妊手術を行っていない場合は、平均年に2回は生理があります。つまり、雌犬が出産できる可能性は年に2回あるということです。犬の生理は人間の生理と仕組みが違います。犬の生理をヒートと呼ぶことがありますが、ヨークシャテリアのヒート時には、飼い主さんはどんなことに注意すればいいのでしょうか?

犬の生理(ヒート)の仕組み

まず、ワンコの生理ってどういう仕組みなんでしょう?まず、犬の生理はもちろん雌犬にのみみられる現象です。ここまでは人間と同じですね。一番大きく違うのは、人の場合は生理出血は、排卵の後しばらくしてから起こります。排卵の前後は、受精卵が子宮内に降りて来た時に、着床して妊娠を維持することができるように、子宮が準備しています。ところが、受精卵が子宮内に来ずに着床しなかった場合は、準備が不要ということになり、子宮内膜に貼ってあった壁がはがれおちます。これが人の生理出血です。 一方、犬の場合は、出血が見られるのは、発情前期と言う、排卵前の段階である事が特徴です。犬では発情期の前に、発情前期と言う段階があり、膣壁が浮腫状となり充血して、血液がにじみ出て来ます。これが犬の生理出血です。人の場合は子宮からの出血なのですが、犬の場合は膣からの出血であると言うのも大きな違いです。 つまり、人の場合は生理が始まれば妊娠していなかったということになりますが、犬の場合は出血後に妊娠のタイミングが待っているということなのです。

生理かどうかのチェック方法

犬が発情期を迎えると、さまざまな変化が現れます。まず、そわそわと落ち着かなくなったり、食欲が無くなる子もいるようです。もちろん個体差はありますが、元気が無くなったり、大好きなお散歩も嫌がったりする場合もあります。外見的には、陰部がぷっくりと腫れて充血するようになり、そのうち出血が確認できるようになります。 さらに、おしっこの回数が増える子が多いようです。これは、雌犬のおしっこにはフェロモンが含まれており、雄犬をその匂いで誘うためでもあります。しかしながら、出血している間は排卵の前なので、雌犬は雄犬に対してそっけない態度を取り、この時期は受け入れることはありません。出血の量も個体差があります。自分で舐めて処理できる範囲の子から、ぽたぽたと血液が落ちてしまうほどの量になる子もいます。ヨークシャーテリアのような小型犬でも、出血量は様々です。サニタリーパンツなども販売されていますので、工夫してこの時期を乗り切りましょう。

生理中(ヒート中)にやってはいけないことと、マナー

犬の嗅覚は人の何倍もあることは知られていますよね。ですので、ヒート時の匂いは未去勢の雄犬は何キロも離れているにも関わらず、かぎわけることができると言われています。生理中の雌犬がそばに居ると、雄犬は興奮状態になりますので、生理中のおでかけ、旅行はマナー違反です。 また、犬には心はありますが理性はありません。人のように理性で制御できたりすることはありませんし、子孫繁栄のためには人間が驚くほどの力を発揮します。もし、未避妊・未去勢のワンコを飼っておられて、子供を産ませる予定が無いご家庭は、部屋を隔離するなど徹底して両者を近づけないようにしなくてはなりません。また、ゲージに入れておけば大丈夫ということでもありません。ゲージ越しに交配してしまったということはよくある話です。

犬にも生理痛はあるのか?

犬にも同様に、生理中の不快感、生理痛がある子はいます。もちろん何ともない子もいますが、多くの雌犬はヒート時には落ち着かない、食欲が落ちる、元気がなくなる、機嫌が悪くなるなどの様子がみられます。生理時に、あまりにも具合が悪くなったり痛がったりするようであれば、一度医師に相談された方がいいでしょう。 また、排卵前は雄犬が近付くと、気が立って怒りやすくなる子もいます。互いにストレスになってしまうので、妊娠を望まない場合は部屋を別にするとか、隔離するように心がけてあげましょう。

身体の仕組みを知って快適な生活を

雌犬の生理について知っている飼い主さんはそう多くはありません。しかし、愛犬の身体の仕組みを知ることで、どのようにすれば、ヨークシャテリアの女子が、この期間を快適に過ごせるかどうかがわかります。2~3週間は、色々気を付けなくてはいけないことが多いですが、よくいたわってあげましょうね。