貴族たちからも愛されたパピヨンの長い歴史


名前の由来

パピヨンはフランス語で「蝶」を意味し、美しい飾り毛がある立ち耳が、まるで蝶が羽を広げているように見えることから名付けられました。
パピヨンには立ち耳のものだけではなく、垂れ耳タイプのファレーヌ(蛾)と呼ばれるパピヨンもいます。
19世紀後半まではファレーヌが主流でしたが、それ以降は立ち耳タイプのパピヨンの人気が高まっていきました。

原産地

パピヨンの原産地についてはさまざまな諸説があり、はっきりとしたことはわかっていないものの、ヨーロッパ各地、とくにフランス、ベルギー、スペインなどと言われています。
パピヨンは小型のスパニエルから派生しており、スパニエルの中にはパピヨンと起源が共通しているものもいるのだとか。
また、パピヨンがヨーロッパ中に広まったきっかけとなったのは、海洋貿易の商人がパピヨンを商品として売っていたからだと伝えられています。
というのも、パピヨンは富裕層に非常に人気があり、外国の身分の高い人たちへの献上品とされていたからです。

歴史

ルネサンス時代には、パピヨンは芸術作品にも頻繁に登場するようになり、著名な画家の作品にも数多く描かれていくようになります。
また、パピヨンは、フランスの宮廷でも飼われており、ポンパドゥール夫人やマリーアントワネットなども大変可愛がっていたそうです。
当時ヨーロッパでは、犬を抱いて手足を温めると病が癒されると信じられており、人間のそばにいて膝の上にのることが好きなパピヨンは、宮廷の女性から非常に人気があったのだとか。
また、マリーアントワネットは、処刑台へ向かう最後のときにも、愛犬のパピヨンを連れていたと言われています。
どれだけパピヨンを寵愛していたのか、うかがい知ることができるのではないでしょうか。

ブリーダーが血統を引き継いできた

パピヨンはスピッツやチワワと交配を重ねて、改良をしながら今の姿へとなっていきました。
今でこそパピヨンは室内犬として普通に飼われていますが、1960年代の日本には、まだ数頭のパピヨンしかいませんでした。
そんな中、パピヨンの魅力に惹かれ、スタンダード犬を残していこうと研究を重ねるブリーダーが現れてきたことで、質が高く健康で安定したパピヨンを、産んでいくことができるようになりました。
このようにブリーダーが血統を紡いできたおかげで現在、私達もパピヨンと一緒に過ごすことができるようになったわけです。

まとめ

長い歴史の中で、現在の立ち耳タイプが主流になってきたパピヨン。
かわいいその姿は昔から人気があったのですね。
普段はあまりパピヨンの歴史について触れる機会がないかもしれませんが、さまざまな歴史を知っていくと、ますますパピヨンへの愛着が深くなるのではないでしょうか。
今回ご紹介した以外にも、パピヨンの歴史には多くの諸説がありますので、調べてみるのもおもしろいかもしれません。