犬のワクチン種類はこんなにある!種類と料金、接種時期について


犬を飼ってまず考えなければならないのがワクチンの予防接種のことでしょう。ワクチン接種には多くの種類があり、どれを選べばいいのかわからない人が多いのではないでしょうか。接種時期はいつがいいのか、料金は、副作用はないのか、などさまざまな疑問について詳しく調べてみました。

犬のワクチン種類とは?

病原菌や細菌などが体内で見つかったとき、それを排除してくれるものを免疫抗体といいます。

仔犬は母犬の母乳を飲むことで母犬が持っている免疫抗体を受け継ぎます。

仔犬も8~12週を過ぎると母犬から貰った免疫力が弱くなります。

失われていく免疫抗体を自力で作り出すためには、同じ病気に罹る必要がありますが、そのようなリスクを犯すことはできません。

その代役をしてくれるのがワクチンです。

ワクチンとは毒性を弱めた病原体や無毒化した病原体のことです。

ワクチンを打つことでその病気の免疫抗体ができ、発症を防いだり発症しても症状を軽くすませることができたりします。

ワクチン接種を受けるときの注意点は?

ワクチンを接種することは、弱まっているとはいえ病原体を体内に入れることですから、接種前には体調のいい日を選んで受けるようにしましょう。

副作用やアレルギーが出ることもありますので、異常が出てもすぐに対処できるよう午前中に接種を受けるのが望ましいでしょう。

下記の場合のワクチン接種は、獣医師とよく相談して接種の取りやめや延期を考えましょう。

・生後4週未満

元気がない

・栄養状態が悪い

・嘔吐や下痢がある

・寄生虫感染がある

・病気治療中(ガン・免疫疾患など)

・妊娠・発情中

・高齢

・ワクチン接種でアレルギー(アナフラキシーショック)を起こしたことがある

特にアナフラキシーショックを起こしたことがあるときは、どの抗体にアレルギーをおこすのかを抗体価検査をして調べる必要があります。

検査の結果によっては、別の抗体ワクチンに変えたりすることで接種できることもありますので、獣医師によく相談して判断してもらいましょう。

◎高齢犬の場合は体力も免疫力も衰えているためワクチン接種は慎重にしなければなりません。

体調や持病なども考慮して獣医師とよく話し合って決めましょう。

ワクチンの種類は?

ワクチンの種類は接種が法律で義務付けられているものと、任意で受けるものの2種類があります。

また任意で受けるワクチン接種にも、生活環境や地域に関わらず全犬種に接種が推奨されているコアワクチンと、飼育環境や地域によって推奨されるノンコアワクチンがあります。

法律で義務つけられているワクチン

狂犬病

狂犬病は犬から人へと感染し、治療法や治療薬もなく、感染発症すると100%死亡する恐ろしい感染症です。

日本では1957年以降人への狂犬病の発症はありませんが、海外では未だに発症率が高く海外から入ってくる危険性があります。

狂犬病ワクチンは犬のための予防注射というよりは人間を守るための予防注射だといえるでしょう。

日本では生後3ヶ月以降の全犬種に対して1年に1回の狂犬病ワクチン接種を義務付けています。

接種料金は市区町村によって違いはありますが2000円~3000円です。

コアワクチンの種類

コアワクチンとは地域や環境に関わらず全犬種に接種が求められているワクチンのことで、下記のような発症感染すると重篤な症状を示す感染症を防ぎます。

ジステンバーウイルス感染症

咳や下痢などの症状から始まり、ウイルスが脳にまわってしまうと痙攣や震えなどの神経症状が出るようになり、90%の確率で死に至る恐ろしい病気です。

犬パルボウイルス感染症

鼻や口から侵入したパルボウイルスによって激しい嘔吐や下痢を引き起こします。

仔犬では致死率が非常に高く、妊娠している犬が罹ると流産することがあります。

アデノウイルス感染症(2種)

・犬伝染性肝炎(アデノウイルス1型

黄疸や嘔吐などの症状があらわれ急性の肝炎を起こします。

離乳後から1歳未満の犬が罹りやすく、突然死をすることもあり致死率の高い病気です。

・犬伝染性咽頭気管炎(アデノウイルス2型)

ケンネルコフと呼ばれる犬風邪のひとつで咳が長く続きます。

アデノウイルス2型のワクチンで犬伝染性肝炎も同時に防ぐことができます。

ノンコアワクチンの種類

犬を飼っている地域や生活環境によって感染するリスクの高い、下記のような特定された感染症を予防するためのワクチンです。

接種するかどうかは飼い主が判断する必要があります。

かかりつけの獣医師によく相談して決めましょう。

レプトスピラ感染症

いくつかの種類があり、軽症ですむこともありますが、重症になると腎障害や黄疸症状などが出ることがあります。

ネズミなどの糞尿で汚染された土などから感染する人畜共通の感染症です。

沖縄や九州などの暖かい地方に多く見られます。

犬パラインフルエンザウイルス感染症

咳や鼻水、発熱などの風邪の症状があり犬かぜと呼ばれています。

単独ウイルスでは軽症ですみますが、ウイルスに重複感染すると重症化します。

ボルデテラ・ブロンセキプチカ感染症

犬の気管支敗血症菌による感染症で、犬パラインフルエンザウイルスと同時に感染することが多く犬伝染性気管支炎(ケンネルコフ)の原因となります。

混合ワクチンの種類と料金について

2種混合ワクチン: 犬ジステンバー、犬バルボウィルス
3種混合ワクチン: 犬ジステンバー、犬伝染性肝炎、犬アデノウイルス感染症
4種混合ワクチン: 上記3種+犬バラインフルエンザ感染症
5種混合ワクチン: 上記4種+犬バルボウィルス感染症
7種混合ワクチン: 上記5種+犬レプトスピラ感染症2種
8種混合ワクチン: 7種+犬コロナウィルス
9種混合ワクチン: 8種+対応するレプトスピラ

多種ワクチン接種のメリットとデメリット

種類が多いワクチン接種のメリットは多くの感染症に対して十分な免疫がつき予防することができます。

反面、料金が高くなることや過剰接種によるアレルギー(アナフラシーショック)を起こす危険性が高くなるデメリットもあります。

混合ワクチンの選び方

生活環境や犬種、年齢、室内飼いか外飼いか、海や山などのアウトドアに行く機会が多いか、住んでいる地域の特殊性、アレルギーの有無などを十分に考慮して、かかりつけの獣医師とよく相談して決めましょう。

混合ワクチンの料金

混合ワクチンの料金は動物病院によって違ってきますが、おおよその目安は次のとおりです。

2~5種混合ワクチン 3500円~6000円

6~8種混合ワクチン 6500円~7000円

9種混合ワクチン 7000円~9000円

10種混合ワクチン 8000円~10000円

混合ワクチンの摂取時期

生後1年目まで

1回目 生後42~60日後(母体の抗体が切れる生後42日後が望ましい)

2回目 63日後~90日後

3回目 84日後~112日後

生後1年以降

2年目に1回、その後は1年~3年に1回のペースで接種するのがいいでしょう。

今までは1年に1回の摂取が望ましいとされていましたが、海外では副作用やアレルギーも出やすいことから3年に1度でいいという獣医師が増えているようです。

しかし、抗体ができていなかったり、弱まっているときは毎年接種が必要になります。

どの抗体が弱いか、できていないかは抗体原検査をして調べるとわかります。

かかりつけの獣医師によっても判断が違ってきますので、十分に話し合いをして愛犬にあったワクチン接種を受けさせてあげましょう