【動物看護士が解説】犬の便秘解消にビオフェルミン?与えていい量と回数


ビオフェルミンは有名な整腸剤で使用した事がある人はとても多いのではないでしょうか。このビオフェルミンは、愛犬に与えていいものなのかという疑問を抱く人も少なくありません。実際に動物病院でも多い問い合わせの一つです。ビオフェルミンを犬に与えていいかどうか、ビオフェルミンを犬に与えるとどのような効果が期待できるのかをお伝えしていきます。

ビオフェルミン​​​​​​​

犬にビオフェルミンを与えていいか

犬にビオフェルミンを与えていいかどうかですが、結論として、与えても問題はありません。実際に、動物病院にも犬に処方するビオフェルミンが置いてあるという所は多いです。人と同じで、整腸作用の効果を期待して処方することも多くあります。
人がビオフェルミンを飲む場合は、便秘や軟便、下痢などの腸内が乱れている時に飲むと言う人が多いと思います。犬もそのような場合に飲んでも大丈夫ですが、一過性の腸内の乱れなら効果がありますが、病気で下痢や便秘をしているならばビオフェルミンの効果がでない場合もありますので、かかりつけの獣医師に相談して飲ませることをおすすめします。

ビオフェフェルミンを与える時の量と回数

新ビオフェルミンS錠

人間用として、ドラッグストアなどで販売されている、「新ビオフェルミンS錠」というビオフェルミンの種類ですが、このビオフェルミンは一番なじみがあって持っている飼い主さんも多いのではないでしょうか。ちなみに成人の用法用量は、1回3錠、1日3回です。犬の場合は、大きさによって若干変わってきます。

  • 小型犬:1/2錠~1錠
  • 中型犬:1錠~1錠半
  • 大型犬:3錠
  • 超大型犬:3錠~3錠半

これは、1日量で、大体この量を目安に与えましょう。
食餌が1日2回ならば、食餌の回数に分けて与えることをおすすめします。

新ビオフェルミンS細粒

「新ビオフェルミンS細粒」は、「新ビオフェルミンS錠」を粉末状にしたものです。これは、人間の生後3か月の赤ちゃんから飲めるようになっていますので、犬にも安心して飲ませられるかと思います。ちなみに成人の用法用量は、1回1gを1日3回です。これもまた犬の場合は、大きさによって若干変わってきます。

細粒の場合は、かなり細かい量になるので家で量を測って与えるということはとてもむずかしいです。目安として、小型犬であれば、成人の量の1/10程を与えましょう。体が大きくなればなるほど少しずつ量を増やして与えましょう。しかし、大型犬といっても成人の量を与えると与えすぎの場合もあるので、成人の量を限界量として調節する必要があります。

犬が便秘のとき

愛犬が便秘をしている場合であれば、新ビオフェルミンS錠や新ビオフェルミンS細粒は効果を発揮してくれることがあります。これらのビオフェルミンの効能としては、整腸作用のほかに、軟便、便秘、腹部膨満感があります。普段は快便だけれど、一時的に便秘をしているといった場合に与えると効果を発揮してくれるかもしれません。

犬が下痢のとき

愛犬が下痢をしている場合であれば、新ビオフェルミンS錠や新ビオフェルミンS細粒は便秘時と違って効果を発揮してくれないことがあります。これらのビオフェルミンの効能を見てわかるように、軟便に対しては効果がありますが、下痢になってしまうと効果を発揮できない可能性があるのです。

ビオフェルミンの働きはあくまでも整腸作用です。ビオフェルミンに含まれる数種類の菌は、腸内で乳酸と酢酸を作り整腸作用を高めてくれたり、乱れた腸内菌を整えてくれたり、有害な菌を抑えてくれたりする働きをしてくれます。

もちろん、個体差はありますので、下痢をしているときに与えても治まる場合もあります。腸内の乱れからくる一過性の軟便や下痢には効果が期待できるかもしれません。しかし、基本的には、抗生剤のような働きはないので、細菌やウィルス、内部寄生虫、その他の病気などが原因となるような下痢には効果が期待できません。

犬にビオフェルミンを与えるときの注意点

ビオフェルミンの種類と与えるときの注意点

今回は、指定医薬部外品である新ビオフェルミンSを中心に紹介しましたが、ビオフェルミン種類は他にもあります。

  • ビオフェルミン下痢止め
  • ビオフェルミン止瀉薬
  • ビオフェルミン便秘薬
  • ビオフェルミン健胃消化薬錠
  • ビオフェルミンVC
  • ビオフェルミンR錠・散 など

薬局やドラッグストアで手に入るものであったり、病院で処方されるものであったりと、ビオフェルミンにも様々な種類があり、その症状別で使われます。自己判断で様々なビオフェルミンを与えるとかえって症状が悪化する場合もあります。
新ビオフェルミンンSはただの整腸剤で一番安全に与えられる薬ですが、そのほかのビオフェルミンが手元にあって、愛犬に与えたいという場合はかかりつけの獣医師に相談してから与えることをおすすめします。

症状が改善しない場合は動物病院へ

ビオフェルミンを与えて様子を見ていても、一向に改善しない場合や、症状が悪化してきたといった場合があります。その場合は、ビオフェルミンではどうしようもないような病気になっている場合があります。実際に動物病院で働いていても、「下痢をしていたので家にあるビオフェルミンを飲ませて様子を見ていたけれど、全然治らない。」といって連れてこられる飼い主さんもいます。検査してみると、激しい胃腸炎や膵炎、寄生虫、腫瘍がみつかることもあります。このような場合は、早期発見することで病気の悪化を防ぐことができる場合があります。下痢や軟便、便秘などの消化器のトラブルはビオフェルミンを与えるだけで長期間様子を見ることはおすすめしません。

過剰摂取に注意

ビオフェルミンをそのまま飲んだことがある人には分かるかと思いますが、ほんのり甘い味がついています。犬は甘みを感じることができるため、ビオフェルミンを与えても嫌がることなく飲んでくれる犬も多いです。しかし、おいしいからといって「もっとちょうだい」とねだられても、きちんと用量を守って与えてあげましょう。犬の届くところにおいていて、飼い主さんが目を離した隙に大量に食べてしまった、ということもないように気を付けてあげなければなりません。過剰摂取をすることによって、症状が悪化するということもありますので気をつけましょう。

アレルギーに注意

ビオフェルミンは、乳酸菌で出来ています。もともと、乳製品に対してアレルギーを引き起こしてしまう犬には与えないでください。乳製品アレルギーを持っている犬にビオフェルミンを与えたことによってアレルギー症状を引き起こしてしまったという症例も実際に報告されているようです。

まとめ

ビオフェルミンは用法・用量を守って与えれば犬に与えても特に問題はありません。特別危険な副作用もないので比較的与えやすい整腸剤といえます。

そして犬に与える場合は、そのビオフェルミンの種類と症状にあったものを与えることをおすすめします。

犬にビオフェルミンを与えるのに不安があれば、かかりつけの獣医師に相談することが最善の方法です。また、動物病院でも動物用の整腸剤を置いている所も多いです。少しでも不安があるという人は、一度診察を受けて処方してもらいましょう。

ビオフェルミンを飲ませても症状が改善しない場合は早めに動物病院へ連れていきましょう。