犬の発情期とは?時期・対処法など飼い主が知っておくべき発情期の知識


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犬の発情期とは

発情期とは、基本的にはメス犬の状態を指します。この時期に交配すると妊娠する可能性が高い時期のことを言います。オス犬は、性成熟さえすれば、いつでも交配可能の場合が多いです。発情期には、普段と様子が違ったり、落ち着きがなくなったりと発情期ならではの特徴的な行動がみられます。犬の発情期は、人とは少し違うものになります。
愛犬の子供も望んでいる場合は、この発情期に交配をすると子供ができやすいです。愛犬の子供を望んでいない場合は、この発情期は注意が必要です。安易に性別の違う犬と過ごしていると知らない間に交配していて妊娠してしまったということになりかねません。

発情期の様子

オス犬の様子

オス犬は、性成熟さえしていれば基本的にいつでも交配可能です。この時、発情期のメス犬が近くにいると、メス犬に近づこうとする様子がみられます。発情期のメス犬からは独特のにおいが出ているため、嗅覚のいいオス犬はそれを嗅いで発情期かどうかの判断ができます。発情期のメス犬がいれば、興奮したり追いかけ回したりする行動も見られます。ただし、オス犬も全てのメス犬がいいとは限りません。オス犬にとって相性のいいメス犬が発情期の場合は、メス犬の上に乗ろうとするなどの交配しようとする行動をとります。
また、縄張り行動でマーキング行動(強いにおいの尿による、におい付け行動)も見られるようになります。飼い主さんの足やぬいぐるみなどに乗って、腰を振るような行動も見られます。
しかし、なかなか交配が出来ない場合は、ストレスが溜まりよく吠えたり、落ち着気がなくなったり、食欲にムラがでることもあります。

メス犬の様子

メス犬が発情期を迎えると、普段と違った様子がみられます。落ち着きがなくなったり、食欲にムラがでたり、オス犬の近くに寄っていくようになったりします。また、飼い主に甘えるような行動がみられることもあります。ホルモンバランスが普段と違うため、神経質になったり、普段はしないような行動が見られたりする場合もあります。メス犬は、発情期にサイクルがあるため、このような様子が見られるのは、基本的に発情期中だけになります。

発情期の対処法・注意すること

発情期の対処法や注意するとこは、愛犬の子供を望んでいるのかいないのかによって異なります。
愛犬の子供を望んでいる場合と望んでいない場合にわけて説明していきます。

愛犬の子供を望んでいる場合

愛犬の子供を望んでいる場合の、メス犬の発情期は、とても貴重期間になります。愛犬がオス犬の場合であれば、交配させてくれるメス犬の飼い主と連絡をしっかり取り合って、メス犬の発情期が来た時に交配できるように、健康管理などをしっかりしておきましょう。
愛犬がメス犬の場合は、発情期の中でもオス犬に交配を許容する期間が約1~2週間しかないため、メス犬の発情周期をしっかり把握しておくことが大切です。そして、この期間にオス犬を迎えます。

愛犬の子供を望んでいない場合

愛犬の子供を望んでいない場合は、望まない妊娠をしないように注意をしなければいけません。
愛犬がオス犬であれば、散歩中や同居犬などのメス犬が近くにいる環境で、メス犬が発情期の場合は興奮しやすくなります。特に注意しなければいけないのは、散歩中知らないメス犬に興奮して近づこうとして上に乗ってしまうこともあるため、そのような行動がみられたらメス犬との距離をおきましょう。
愛犬がメス犬であれば、散歩中や同居犬などのオス犬を引き寄せてしまいます。散歩中には、知らないオス犬が乗ってきたり、興奮したりするような様子が見られたらすぐに距離をおきましょう。
同居犬同士の場合は、メス犬の発情期が来たらオス犬とは目の届かないところでは一緒にしないように気をつける必要があります。
また、子供を望んでいない場合の対処法として、オス犬は去勢手術、メス犬は避妊手術をして、望まない妊娠を防ぐのも一つの方法です。

オス犬とメス犬の違い

オス犬とメス犬では、生殖器や発情の仕方やサイクルが全く違います。オス犬はシンプルですが、メス犬は人とは違うので少しややこしいです。しかし、避妊手術を受けていないメス犬を飼っている人は、メス犬の発情期についてしっかり知っておくことが大切です。
オス犬とメス犬の性成熟と発情周期について、詳しく説明していきます。

オス犬

性成熟

オス犬が性成熟するのは、平均的には7~12ヵ月齢です。犬種や大きさによって若干個体差はあります。小型犬は、大型犬より少し早い7~9ヵ月齢に性成熟する傾向にあります。

発情周期

オス犬は、一年中メス犬による性的な刺激があれば、いつでも交配可能です。発情周期はありません。

メス犬

性成熟

メス犬が性成熟するのは、平均的に6~12ヵ月齢です。メス犬も多少個体差はありますが、オス犬よりも少し早い傾向にあります。性成熟し、初めての生理(ヒート)が来ることによって発情期となります。
人では、生理中であれば妊娠する確率は一番低いです。しかし、犬の場合は反対に生理中が発情期になりますので、妊娠する確率が高くなります。犬の生理は人とは違うもので、発情出血とも呼ばれます。

発情周期

メス犬の発情期は、6~9ヵ月間隔で発情を繰り返します。
この発情周期は、4期に分けられます。その4期を順番に詳しく説明していきます。

発情前期

発情前期とは、発情出血が始まってからオス犬に交配することを許容するまでの時期です。発情前期は、6~10日間(平均8日間)続きます。
この時メス犬の卵子が育ち始めます。外陰部も腫れてきたり、充血がみられ発情出血、いわゆる生理(ヒート)が始まったりします。それと同時に、フェロモンが出始めるので、オス犬が近づいてくるなどの強い興味を示してきますが、メス犬はまだ交配を許容しません。

発情期

発情期とは、オス犬に交配することを許容する時期です。発情期は、8~14日間(平均10日間)続きます。
外陰部の腫れや充血も徐々に治まり、発情出血も終わりに近づくことによって薄いピンク色のおりもののようになります。この頃に排卵が起こります。外陰部の腫れが引いて発情出血が薄くなってきた頃に交配すると妊娠の確率が高まります。
この時期は、妊娠を望んでいないメス犬にとっては一番注意しなければならない時期です。逆に妊娠を望んでいるメス犬の飼い主さんは、この時期に交配をさせましょう。発情期の膣細胞には、角化上皮細胞という細胞が増加します。交配を望んでいる場合に、動物病院でこの細胞検査をしてもらい、交配の目安を見てもらうという方法もあります。

発情後期

発情後期とは、オス犬を許容しなくなり、発情出血も止まる時期です。2~3ヵ月間(平均2ヵ月間)続きます。
発情期に受精している場合は、この時期は約2ヵ月間、妊娠期間となります。
妊娠していない場合でも、乳腺が発達したり、お腹も大きくなったり、実際に母乳がでたりと、妊娠したような様子が見られたりする偽妊娠という状態になる犬もいます。偽妊娠は、人でいういわゆる想像妊娠のようなものです。人の場合は、妊娠への強い意識が原因でなることがありますが、犬の場合は、黄体ホルモンという性ホルモンが原因で偽妊娠を引き起こす可能性があります。

無発情期(発情休止期)

無発情期、または発情休止期とは、次の発情期までの時期です。この時期は、個体差が大きく平均的には6~9ヵ月間続きますが、早ければ4~5ヵ月間、遅ければ12ヵ月間続きます。
この時期は、発情の為の卵巣の活動が休止します。しかし、次の発情に備えて卵巣の中では小さな卵胞が多く作られ、その中のいくつかの卵胞は少しずつ成長しています。
メス犬にとっては、この時期が一番落ち着いた時期ともいえます。