チワワの性格や特徴・飼い方・健康について動物看護士が解説します!


ロングコートチワワ

チワワを今から飼おうと思っているが、どんな犬なのか分からない人や、飼うに当あたって、ある程度の必要な知識を入れておきたいという人に参考になるようにまとめました。チワワの飼い方や性格、しつけ方法、なりやすい病気などを、経験談を交えながら、詳しく解説します。

チワワの性格・特徴

ロングコートチワワ

チワワの性格①気が強い

チワワは、小さくて愛らしい見た目からは想像出来ないですが、とても気が強い性格をしています。
また、プライドが高く、芯のしっかりしていて頑固な所も持ち合わせた性格をしています。
小さい頃から可愛いからといって、甘やかせすぎるとワガママになってしまいます。

この気の強さが、家族内だけならまだいいですが、関係の無い人や犬に向いてしまうと、トラブルを招く場合もあります。
例えば、触ろうとしてきた人に対して、自分が嫌だと思ったら噛みつきに行ったり、散歩中に相性が合わない犬と喧嘩になってしまったりして、相手の人や犬に怪我をさせる恐れもあります。

気が強い性格なのは、チワワの基本的な性格ですが、それを知った上で小さい頃からしつけをすることがトラブルを防ぐ方法となります。

チワワの性格②飼い主に忠実

チワワは、飼い主を守ろうとする勇敢さや忠誠心があります。

飼い主を自分のリーダーとして認め、犬と人間の理想的な主従関係が作れるのもチワワのいい所です。
心から大切に思っている飼い主が、何らかの危険な目に合う可能性があれば、それを察知して守ろうとしてくれるのは、犬特有の忠誠心の表し方です。

小さくて、プルプル震えているイメージのチワワですが、飼い主に対してとても忠誠心があるので、どんな大きな相手であろうが、飼い主を守るために勇敢に立ち向かって行くチワワも少なくはないです。
番犬には向かないと思いがちですが、室内犬でもしっかり番犬をしてくれるチワワも多いです。

しかし、やはり体の小さいチワワです。
大きい犬に立ち向かっていき、相手も怒らせてしまうと襲われてしまいますので注意が必要です。

チワワの性格③甘えんぼう

チワワには、最大の魅力となる、甘えんぼうな一面があります。
小さい割に気が強いチワワも多い中、やはりイメージ通り甘えんぼうな性格を持ったチワワが多いです。
チワワはとても飼い主が大好きな犬種です。

飼い主に対しての愛情表現をとてもよくしてくれる犬なのです。
ワガママにはならないためにも、適度なしつけはしっかりしながらも、甘えたがっている時には甘えさせてあげるなど、メリハリを持って接することが大切です。

知らない人には甘えたがるチワワは少ないですが、心を許した家族には甘えんぼうな仕草を見せてくれます。
お腹を見せて無防備に眠ったり、膝の上にちょこんと乗ってきたり、気づけば一緒に寝ていたり、付いてきたりと、チワワには甘えんぼうエピソードがとても多いです。

チワワの性格④学習能力高い

チワワは、犬の中でも一番小さな犬種で、もちろんその頭も小さいですよね。
その小さな頭からは想像出来ないくらい学習能力が高い犬種です。

このことから、しつけはしやすい犬種でもあります。
しかし、チワワはプライドが高いので、しつけ方法を間違うとワガママにもなってしまいます。
飼い主がリーダーであることをしっかり認識させた上で、褒めて伸ばすようなしつけをすることをおすすめします。

飼い主が上手にしつけをすることが出来ると、しっかりした主従関係も結べますし、飲み込みが早いチワワですので、教えたことを簡単にできるようになってくれるはずです。

チワワの性格⑤好奇心旺盛

好奇心旺盛な一面もある犬種です。
陽気で明るい性格で、動くことも遊ぶことも、とても大好きです。

チワワは、小型の室内犬ですので、運動量もそれほど多くはなく、散歩の必要がないと思う人もいます。
もちろん、家の中でも運動量は足りるのですが、好奇心旺盛なチワワですので、せっかくなら外で、思いっきり遊ばせてあげることも、気分転換になります。
成犬になってから急に外へ連れ出すと、びっくりして怖がってしまうチワワもいますので、外への環境は、小さい頃から慣れさせてあげることも大切です。

散歩へ行くチワワも、散歩中いろいろなことが気になる様です。
自分が興味を持ったものには、それに向かって行く傾向がありますので、注意をして散歩しなければいけない場合もあります。

家の中でも、おもちゃや人間のものに対して興味をもつこともよくあります。

チワワの性格⑥警戒心が強く神経質

チワワは、気が強いだけではなく、警戒心も強い性格を持っています。
縄張り意識も強く、気を許していない人や犬に対しては、警戒心が強いです。
また、神経質でもあるので、慣れない環境におかれると緊張したり、怖がってしまいます。

また、散歩中にフレンドリーな性格の犬が寄ってきても、なかなかフレンドリーに接することができなかったり、知らない人には、懐っこくなかったりするチワワも多いです。

特に、動物病院にくるチワワにとっては、動物病院という嫌いな所で、嫌なことをしてくる人がいるという最悪なイメージです。
もちろんフレンドリーなチワワもいますが、ほとんどのチワワは、警戒心むき出しでとても緊張していて、固まっているチワワが多いです。
その警戒心の強さから、歯を見せ、唸ってくるチワワもいます。
また、噛みつきに来るチワワもいるほど、警戒心が強く怖がりだけど、気が強いという性格をしています。

このような性格が本来の基本的なチワワの性格と言えますが、最近では、警戒心が強かったり、気が強かったり、神経質な性格のチワワが減少してきています。

甘えんぼうで忠誠心はありますが、人懐っこく、フレンドリーでマイペースなチワワも増えてきています。
やはり人気な犬種なため、いいイメージばかりが広まり、実際に飼ってみると飼い主を噛んだり、懐かなかったりというトラブルも少なくありませんでした。
このようなことが原因で、保健所へ連れて行かれたり、保護されたりということが多くなってきました。

このような背景もあり、フレンドリーで温厚な性格のチワワ同士で、繁殖させているチワワのブリーダーも増えてきました

しかし、やっぱり個人差はありますので、本来の性格のチワワもいますし、マイペースでフレンドリーで、あまり飼い主に関心のないチワワもいます。

基本となる性格はありますが、個体差で性格は変わってきます。

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チワワの身体的特徴

ロングコートチワワ

チワワの中でも、細かく種類分けをすると、ロングコートチワワスムースチワワで分けられます。

ロングコートチワワの特徴は、体全体が柔らかく、まっすぐまたは、ウェーブのかかった長毛です。
手触りは、フワフワしています。

スムースチワワの特徴は、体全体が、光沢のある短毛です。
手触りは、ツルッとしています。

もともとは、スムースチワワが原種となりますが、このスムースチワワにポメラニアンやパピヨンを掛け合わせて作られたのが、ロングコートチワワといわれています。

また、チワワの毛色も様々です。

チワワの毛色 単色
  • レッド
  • ブラック
  • ホワイト
  • クリーム
  • チョコレート
  • フォーン
  • ブルー
  • グレー など

2色以上となると、

チワワの毛色 2色以上
  • ブラック&ホワイト
  • レッド&ホワイト
  • フォーン&ホワイト
  • チョコレートフォーン&ホワイト
  • クリーム&ホワイト など入っている色をそのまま表します。

チワワで多いのがタンカラーです。
タンカラーの特徴は、目の上に丸い眉毛のような柄が入ったり、口周りや胸、足先などに色が入ります。

チワワの毛色 タンカラー
  • ブラック・タン
  • チョコレート・タン
  • ブルー・タン など

また、チョコレート・タン&ホワイトのように、チョコレート・タンにホワイトが加わった毛色のような場合もあります。

他にも、セーブルといい、基本となる色の中に黒い毛が入っている毛色もあります。

そして、黒色に褐色が所々に入っているブリンドルやブルーフォーンなどの珍しい毛色のチワワもいます。

チワワの毛色に関しては、とても種類が多いのと、色の入り方がそれぞれ違ってくるので、色や柄で個性が出やすい犬種です。

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チワワの飼い方~基本的なお世話

ロングコートチワワ

チワワの基本のお世話 用意するもの ①ケージ

チワワの安心できる場所として、ケージは用意してあげましょう。
チワワの小さい体に合わせたケージを用意してあげなければいけませんが、大きすぎても小さすぎても良くありません。
ケージの中で、トイレやベッド、食事ができるスペースを確保できるゲージの大きさがちょうどいいのです。
ケージなんか要らないという人もいるかと思いますが、警戒心が強いチワワですので、自分の安心できる場所を作ってあげる必要があります。
そのために、このケージが役に立ちます。

自分のスペースに慣れることによって、トリミングサロンでの待ち時間や、急な入院にもパニックにならず、冷静に過ごすことができます。
また、おすすめは、移動用のキャリーケースなども、リビングやケージ内に置いておくことです。
これは、普段から落ち着く場所として使うことによって、移動や災害時にも落ち着いて過ごすことができるのです。

チワワの基本のお世話 用意するもの ②ベッド

ベッドもケージの中に入れて置くべきものの一つです。
ケージの中にフワフワなベッドがあれば、落ち着いてくつろいだり、寝ることができます。
また、季節感のあるベッドを選べば、寒さや暑さ対策にもなります。
そして、体の負担も和らげてくれます。

ベッドも可愛いデザインや、用途によって使い分けるものなど様々な種類が増えてきています。
ペットショップで選ぶ楽しみにもなりますね。

チワワの基本のお世話 用意するもの ③トイレ

中には散歩でしかトイレをしない、というチワワもいます。
しかし、ほとんどが室内飼いのチワワですので、ケージにはトイレを入れておいた方がいいです。

チワワは神経質な面がありますので、ベッドの近くやご飯の近くにトイレがあるとしてくれないなどという話はよく聞きます。
綺麗好きなチワワには、ベッドやご飯スペースに少し離れた所にトイレを置くことをおすすめします。

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チワワにおすすめのドッグフード

おすすめのドッグフードは、総合栄養食のドッグフードがおすすめです。
総合栄養食のドッグフードとは、毎日の主食として与えるフードで、このドッグフードと水を適切に与えると、ペットが生きていく上で必要な栄養がとれるといったものです。
この総合栄養食は、ドッグフードのパッケージを見ると表示されてあります。
また、チワワは、小さくて骨も細い犬種ですので、太らせないようにドッグフードの種類や量の管理をしっかりしましょう。

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チワワにおすすめのおやつ

おやつを与えすぎると、主食のドッグフードを食べなくなったり、肥満になったりする可能性もありますので、おやつはご褒美程度の量にしておきましょう。
おすすめのおやつは、カロリーが低いものや、添加物が少ないもの、また、歯石が予防できる歯磨き効果のあるおやつなどがあります。

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チワワの飼い方~お手入れ

チワワのお手入れ① ホームケア

家でできるホームケアですが、特にロングコートチワワの場合は、毎日のブラッシングをおすすめします。
<ロングコートチワワの特徴である耳の飾り毛は、特に他の毛よりも細く柔らかいので、絡まりやすいです。
もちろんブラッシングをしていなければ、他の場所の毛も絡まってしまい、放置していると皮膚に負担がかかってしまいます。
そうならないために、ブラッシングはこまめにしてあげましょう。

また、シャンプーや爪切り、耳掃除なども、家でできるなら、してあげることをおすすめします。
目安としては、1ヵ月に1、2回程度が好ましいです。

爪切りや耳掃除が家で出来なければ、トリミングサロンや動物病院でもやってもらえます。

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チワワのお手入れ② トリミング

基本的にはチワワのトリミングは、してもしなくても問題はありません
毛並みを揃えたり、トリミングサロンでシャンプーをしてもらったり、耳掃除や耳掃除、足裏の毛をバリカンでそってもらったりするような定期的なケアをすることがメインですが、最近では、サマーカットにするチワワは増えてきています。
サマーカットとは、バリカンで短くするカット方法です。
夏は涼しくていいですが、短くしすぎると、伸びてこなかったり、毛質や色が変わったりすることもありますので注意が必要です。

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チワワのしつけ方

チワワのしつけ方① 無駄吠えのしつけ

チワワはよく吠える犬種でもあります。
もちろん、全く吠えないチワワもいますが、性格上、自分や飼い主を守ろうと吠えて警戒するのです。

もともと小さい体なので、相手に自分を強く見せようとする習性があるともいわれています。
また、飼い主への要求を表す時にも吠えることもあります。
そして、無駄吠えが癖になってしまう場合も多いです。
この無駄吠えを防ぐには、小さい頃からのしつけがとても大切です。

まず、ケージから出して欲しい時や、遊んでほしい時、ご飯やおやつが欲しいなどの要求の時に吠えている場合に、その要求に従ってしまうと悪化します。

しつけ法としては、無視をして相手にしないか、大きい音を立てて気をそらすなどし、興奮がおさまって静かになれば、褒めてあげて要求に答えてあげましょう。

チャイムがなると吠える場合は、知らない人やものに警戒して吠えている場合がほとんどです。
普段から、家族がチャイムを鳴らして家に入るなど、警戒心を薄めるトレーニングをして、吠えなければ褒めてあげるようにすると、徐々に直っていきます。

ここで大切なことは、例えば、遊んでほしいときに吠えていた場合に叱りにいくと、その行為自体がチワワにとって相手をしてくれていると勘違いしてしまうこともあり、無駄吠えはなおりません。

叱るのも、長い言葉で叱っても、チワワにとっては理解出来ません。
叱る場合は、短く、わかりやすくすることが大切です。
しっかり主従関係を築いていることが前提になってきます。

チワワのしつけ方② 噛み癖のしつけ

遊び好きで、警戒心の強いチワワは噛み癖もつきやすいです。
ほとんどの場合が甘噛みですが、たまに本気で噛むチワワもいます。

遊んでいる時に、手を甘噛みをしてくる場合のしつけ法は、手を使って遊ばないことが一番となります。
基本的には、おもちゃを使って遊ぶことに慣れさせ、噛んでもいいおもちゃを与えることがおすすめです。

それでも噛んで来る場合は、歯が当たった時点で痛いと一言、低い声などで伝え、遊ぶことをやめます。
落ち着いたらまた遊び始めるということを繰り返します。

怖くて噛む場合は、なかなかしつけができないので、小さい頃から様々な環境に慣れさせ、他の人や犬が怖くないということを教える必要があります

チワワのしつけ方③ トイレしつけ

トイレのしつけで一番大切なことは、トイレを失敗した時に叱ってはいけないということです。

まず、最初はトイレを設置していても、色んな所でおしっこやうんちをしてしまいます。

トイレ以外でおしっこやうんちをした場合は、すぐにふいたり、汚れたら洗濯したりするなどして、臭いを消します。
その中で決められたトイレで出来たら、大袈裟くらいでもいいので褒めてあげましょう。

このようなことを忍耐強く、繰り返すことが大切です。

トイレに失敗して、叱ってしまうと逆効果な場合もあります。
遊び好きなチワワですから、叱られていても、大好きな飼い主に相手にしてくれていると思ってしまい、トイレを失敗しても遊んでもらえる、という認識になる場合があります。
トイレを失敗しているということも理解出来ないまま、なかなか覚えられないようになります。

また、臆病で神経質な性格のチワワでしたら、トイレの失敗の度に大きい声で叱られると、余計に怖がってしまう場合もあります。
何で叱られているのかも分からないまま、トイレの失敗を繰り返すので、なかなか覚えられません。
また、さらに臆病になってしまう場合や、ストレスから、トイレをわざと失敗するようになる場合もあります。

チワワの健康について~なりやすい病気

ロングコートチワワ

チワワがなりやすい病気① 膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼とは、後ろ脚にある膝蓋骨が正常な位置から外れてしまう状態のことです。
膝蓋骨とは、膝のお皿のことです。
この膝蓋骨脱臼は、内側に外れる内方脱臼と、外側に外れる外方脱臼があります。
チワワは、内方脱臼が多いです。

また、先天性と後天性に分けられますが。
生まれつき膝蓋骨が脱臼していないけれども、ゆるいチワワは多いです。
子犬の時期や、若い時期は、膝蓋骨が少し外れても、すぐに元の位置に戻るチワワは多いです。
しかし、年齢を重ねるにつれ、膝の関節の周りの筋肉や靭帯などに異常がでてきたり、もともと少し異常が出ていた所が悪化したりして、完全な膝蓋骨脱臼を引き起こす可能性もあります。

後天性のものは、事故や打撲などが原因で発症する場合があります。

膝蓋骨脱臼のグレード分類
  • グレードⅠ 症状はないが、膝を指でおすと脱臼し、話すと自然に戻るような場合
  • グレードⅡ たまに脱臼していて、びっこを引く場合もありますが、指で直してあげると戻る場合

日常生活にはそんなに支障はでていないです。

  • グレードⅢ 基本的には脱臼している状態。指で直してあげると戻りますが、またすぐに脱臼してしまいます。
    びっこや歩き方に違和感があります。
  • グレードⅣ 常に脱臼していて、指で直しそうとしても戻りません。完全に足を挙げて歩くようになります。
このように分類されますが、痛みはグレードが上がるほど大きくなる場合もありますし、先天性の場合は、痛みがない場合もあります。

グレードが上がると、整復手術をすすめられる場合もあります。

チワワがなりやすい病気② 眼疾患

チワワは、目が他の犬種よりも少し飛び出しています。
このことから、目が傷つきやすく、目の病気にかかりやすいです。
目のトラブルで動物病院へ来院するチワワは、角膜炎や結膜炎が多いです。

角膜炎は、目の表面の膜を角膜といい、この角膜が様々な原因で炎症を起こした状態をいいます。
細菌やウイルスの感染で起こる場合もありますが、チワワは物理的な外傷が原因となる場合が多いです。

結膜炎は、まぶたと眼球をつなぐ膜を結膜といい、角膜と同じく外界に触れる膜ですので、角膜炎と同じ原因で発症します。
また、角膜炎が進行して、結膜炎を引き起こす場合もあります。

同居犬や、仲良しの犬と遊んでいた時に目に傷が付いてしまったり、相性が悪い犬と喧嘩した際に傷付いてしまったりという場合があります。
また、散歩中に物にぶつかったり、植物で傷付いてしまったりすることもあります。
このようにチワワは、体高が低いため、他の犬種よりも地面と顔が近いので、目や顔が傷付いてしまうことがあります。

何らかの目の病気の場合は、目がしょぼしょぼしている、目を瞑って開かない、涙目、目やにがでる、充血しているといったような症状がみられます。

チワワがなりやすい病気③ 水頭症

水頭症とは、脳内の脳室という中に脳脊髄液が異常に溜まってしまい、脳の組織が圧迫されることによって、様々な障害が生じる病気です。
水頭症は、後天性より先天性で生じる場合が多いです。
先天性のものは、脳の形成不全や、奇形が原因となります。

小型犬に多い病気ですが、特にチワワは小型犬の中でも多いです。
水頭症の特徴として、頭を触ると、ペコや泉門などと呼ばれる、骨が薄く穴があいているように感じる所があるチワワが多いです。
しかし、泉門が開いているからといって必ずしも水頭症の可能性があるとは限りません。

症状は、脳に異常がでるので、様々な症状がでる場合が多いです。

例えば、体の麻痺や、意識障害、てんかんや発作、視力障害、知覚障害などがあります。
軽い症状の場合だと、気づきにくい場合もあります。

症状が発症するのには、個体差があります。
先天性であれば、大体1歳頃までになんらかの症状が出てくる場合が多いです。

チワワがなりやすい病気④ 僧帽弁閉鎖不全症

僧帽弁閉鎖不全症とは、心臓病の一つで、どの犬種にもなりますが、高齢のチワワにも多い病気です。

僧帽弁とは、心臓の左心房と左心室の間にある弁で、本来左心房から左心室へ行く血液ですが、その逆流を防ぐための弁です。
この弁の機能が低下し、逆流を起こしてしまう病気です。

最初は、聴診器をあてると心臓の雑音が聞こえるようになりますが、初期症状はあまりないので、進行しないと気づかない場合が多いです。

進行していくと、咳がでたり、運動していても疲れやすくなったりします。

さらに進行すると、咳がひどくなったり、ゼーゼーというような呼吸をしたりして、チアノーゼという酸素が血液中に足りなくなり、舌が紫色になるような状態になったりして苦しそうになります。

僧帽弁閉鎖不全症は、完全に治る病気ではありませんので、薬で進行を抑えていくような治療法になります。
また、家でできることは、激しい運動をさせないことや、塩分の摂りすぎを控えるような食餌療法をすることが大切です。

チワワがなりやすい病気⑤ 気管虚脱

気管虚脱とは、気管が押しつぶされたように変形してしまい、空気の出入りが上手くいかず、呼吸に支障をきたします
気管虚脱は、遺伝的要因や、肥満からくる脂肪の増加や、高齢によって気管の周りの筋力が弱まることが原因です。
また、普段から興奮しすぎるようなチワワに多いです。

症状は、咳をしたり、呼吸がしにくくなったり呼吸困難を起こすこともあります。
チアノーゼを起こす場合もありますので、重度に進行すると、注意が必要です。

治療法は、軽い場合なら炎症を抑える薬や、咳止めの薬を投与する場合が多いです。
重度で、チアノーゼを頻繁に起こすようになれば、手術する場合もあります。

遺伝的に気管虚脱になりやすいチワワは多いので、肥満にさせないために、適度な運動と食事管理は大切になります。
また、首輪よりも胴輪を使用するなどした工夫も必要です。

チワワがなりやすい病気⑥ 低血糖

低血糖は、特に子犬のチワワになりやすい病気です。
低血糖は、血液中の糖分が少なくなり、全身に栄養が行き渡らなくなる病気です。

原因は、子犬の場合は、空腹や内臓障害によって栄養が吸収出来ない場合がほとんどです。
成犬の場合は、栄養不足から来る場合もまれにありますが、糖尿病を患っている犬が、血糖値をさげるインスリンで治療を行っている場合に、低血糖を起こしてしまう場合があります。

低血糖の症状は、ぐったりしたり、悪化すると、痙攣を起こしたり、意識を失ったりすることがあります。
そのまま命を落とす場合もありますので、子犬の場合は特に注意が必要です。

子犬の低血糖は、給餌間隔が開けば開くほど危険性があがります。
子犬は、足りない血糖値を補う機能がまだ弱いため、6〜12時間間隔をあけるだけでも低血糖を起こす場合があります。
このことから、子犬の時期は、1日に3~4回を目安に給餌をすることをおすすめします。

糖尿病を患っている低血糖の場合も、行きつけの動物病院へ行き、獣医師の指示にしたがいましょう。

チワワがけがや病気をしたときの応急処置

病院

チワワは、犬の中でも超小型犬なので様々な病気にかかりやすいですし、体が小さい分、事故や怪我も多いです。

チワワは気が強い性格ですので、他の犬との喧嘩での怪我もありますし、じゃれ合いの中でも怪我をする場合があります。
また、車や自転車にぶつかったりひかれてしまうなどといった交通事故に合うチワワもいます。
体が小さい分、車や自転車を運転している人にとっては、視界に入りづらいのです。

このような事故や怪我の場合、症状が無い場合は様子を見てても構いませんが、見た目で症状が明らかに出ている場合は、人みたいに救急車はありませんので、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。
また、動物病院がやっていない場合は、救急の動物病院へいってすぐに見てもらいましょう。
それまでの応急処置ですが、出血をしている場合は止血をしなければいけません。
手持ちのタオルやハンカチを持っている場合は、出血部分をしっかりおさえるか縛ると出血がましになります。
動物病院へたどり着く間は、このような応急処置をしておいた方がいいです。

そして、チワワは、家での事故も多いです。
人間からすれば、それほど高くないソファーやイス、階段などの段差でも、チワワにとっては自分の体の高さよりも高いものです。
好奇心旺盛なチワワは、階段をかけ登ったり、ソファーを上り下りしたりすることが好きなチワワもいます。

また、飼い主が踏んでしまってから、どこか痛がっている、足をびっこひいているという事もチワワには少なくありません。
小さく、足元をウロウロするチワワを誤ってけってしまったり、踏んでしまったりという事故もあります。

高い場所からの落下や踏んでしまった場合は、骨を折ったり、体を打ったり、怪我をしたりする可能性があります。

落下事故は、段差で遊ばせないようにすることが一番の予防にはなりますし、飼い主も足元をウロウロ付いてくるチワワには注意が必要です。
もし、落下してしまったり、蹴ったり踏んでしまった時、足をびっこひいていたり、痛がっていたりすると、家族にはどうにも出来ない場合があるので、触らず、安静状態のまま動物病院へ連れていき、家では安静に過ごすようにしましょう。

病気の応急処置に関しては、その病気によった処置の仕方があります。
チワワは、遺伝的要因や先天性要因で病気になることは珍しくありません。
持って生まれたものは仕方ありませんので、それを発症させないため、また、進行を遅らせるためのことは飼い主にも努力することができます。

しかし、発症してしまったものはどうしようもできません。

呼吸困難などが原因で、意識を失ってしまった場合は、落ち着いて気道確保してあげる必要があります。
呼吸をしているか胸の動きを確認します。
呼吸が浅い場合は、舌で塞がっている場合もありますので、舌を引っ張りながらすぐに動物病院へ連れていって下さい。

低血糖を起こした場合は、すぐに糖分を補給しなければいけません。
家にあるガムシロップや砂糖水を飲ませてあげると元に戻る場合もあります。

てんかんなどの発作が起こった場合は、落ち着いて抱っこしてあげ、声をかけてあげてください。
いずれ落ち着く場合が多いので、時間や頻度を確認して、本人が落ち着いたら動物病院へ行き、時間や頻度、どのような感じで引き起こしたのかを伝えてください。

病気や怪我をした場合、飼い主がパニックになりがちですが、チワワも不安になります。
飼い主には、冷静になって応急処置をしてあげてほしいです。

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