王族に愛された犬!?パグの歴史

ブサかわとして広く知られているパグ。独特の容姿を持ち、性格の良さからも世界中で愛されています。 それほど有名なパグではありますが、パグの歴史をご存知でしょうか。 パグは古くから人と深い関わりを持っていました。 今回はパグの歴史を紹介します。

謎に包まれたパグの歴史

パグは2400年も前から愛玩犬として人と関わりも持ってきたと言われています。
しかし、パグの先祖や起源は明確に判明していません。見た目がペキニーズやシーズーに似ている点や、何世紀も昔からチベットで仏教の僧たちに飼われていたことから、中国が発祥の地だと言われています。 パグの特徴である顔のしわですが、額にある縦じわが中国語の「皇」と重なるため、中国では「皇の印」と呼ばれていたそうです。
そして16世紀、オランダ東印度会社の貿易商によってヨーロッパに持ち込まれることになり、オランダの貴族間で人気を集め王家公認の犬になるほど愛される存在となりました。さらにフランスではフランス皇帝ナポレオンの妻に可愛がられ、フランス中に知れ渡るきっかけとなりました。
1689年にイングランド王のウィリアム3世と女王メアリー2世が王位を承継した際に、イギリスに持ち込まれたと言われています。 18世紀以降は、貴族のみの人気に留まらず、様々な人から親しまれる存在へとなりました。

そしてアメリカで1885年に犬種登録され、世界中で愛される存在となりました。

断耳されていたパグ

イギリスでの1800年代のパグは、顔のしわをより強調するために、耳の一部を切除する「断耳」をされていることが主流でした。 しかしヴィクトリア女王が「断耳は残酷」と考え、この風習を禁じたことからパグが断耳されることがなくなりました。
当時の王族は、富のステイタスとして犬を飼っていたことが多い中、ヴィクトリア女王はとても犬を愛されて、たくさんの犬を育てていました。犬を家族同然として扱い、断尾や断耳を強く反対していたそうです。

パグの名前の由来

パグという名前の由来も様々で、頭の形が斧に似ていることからパグ(ラテン語で斧という意味)と名付けられた説や、1700年代にペットとして飼われていたキヌザルの表情に似ていることからそのキヌザルの「パグ」という名前を付けられた説、中国語で「いびきをかいて眠る王様」を意味する「パークー」からつけられた説、ラテン語で「握りこぶし」を意味する「パグナス」からつけられた説など、様々な説が存在します。
ちなみに日本ではパグという名で定着していますが、世界では様々な名前で呼ばれていました。オランダでは鼻を鳴らす仕草から「おどけた犬」を意味する「モプスホンド」や、ドイツでは「しかめっ面」を意味する「モプス」、イギリスでは「ダッチ(オランダのこと)・パグ」や「チャイニーズ・パグ」などと呼ばれています。

英雄となったパグ「ポンペイ」

有名なパグの活躍が語られている伝説です。
1572年、オランダがスペインからの独立を目指して起こした「八十年戦争」で。ウィレム王族に飼われていた「ポンペイ」と名付けられたパグが、ウィレム1世と野営をしていました。そして、スペインの兵士の接近を、眠っているウィレム1世に吠えたり床を引っ掻き、ウィレム1世の顔に飛び乗ったりして知らせ、暗殺を防いだと言われています。
その功績により、ウィレム王のお墓には王の肖像と共に、パグ「ポンペイ」の肖像が彫られているそうです。
その後のウィレム2世が国王となった際にも従者の中にパグの姿があったと言われています。
飼い主に対する愛情深いパグの性格にふさわしい伝説だと言えますよね。

まとめ

意外と知られていないパグの歴史ですが、まだ謎が多く様々な説が存在します。
しかし、古くから人々に愛され、時には飼い主をも守ってきたパグ。歴史を知ると、さらに魅力が増した気がしますね。