犬の分離不安とは?飼い主さん大好きだけではない深刻な症状

犬を家に迎えて初めの頃は、犬も環境に慣れずに落ち着かない様子で飼い主の後をひたすら付いて回ります。その様子はとても可愛いものなのですが、いつしか犬は落ち着いてきて留守番もできるようになります。しかしいつまでも飼い主から離れられず、離れると異常行動を取る犬もいます。この行動「分離不安」について考えてみましょう。

分離不安って何?どういう症状?

犬の分離不安とは、飼い主と一緒にいる時は特に変わったこともなく過ごしている犬が、飼い主と離れた途端に問題行動をとることを言います。いろいろな症状がありますが、多いのは飼い主が家を出ると大声で吠え続けるということです。飼い主が家を出ると吠える犬は多いですが、すぐに諦めて吠えることを止めます。しかし分離不安の場合は声が枯れるまで吠え続けてしまうのです。

また留守中にソファやぬいぐるみ、クッションや家具などを破壊することもあります。そして普段はトイレの失敗をしたことがなくても、留守中にトイレとは別の場所に排泄しているということもよくあります。体の1ヶ所だけをしきりに舐め続けて皮膚炎を起こすこともあります。

なぜ分離不安になるの?

分離不安の原因には、家に迎えるの前の社会化が不足していたということも考えられますが、家に迎えてからの理由も多く考えられます。犬を飼うことが初めての場合、可愛くて仕方ないですよね。いつもそばに置いておきたい気持ちはわかりますが、度を超してしまうと飼い主への依存が強い犬になってしまいます。寝る時も一緒にいる、ケージなど犬が独りになれるスペースを用意していないと、依存が強くなる傾向があります。

また引越しをしたり、いつも家にいた飼い主がパートに出るなどして家にいることが少なくなった、なども分離不安の原因になります。留守番をしていた時に、雷が落ちた、工事などで大きな音がした、ということがあった時も、分離不安の原因になってしまうことがあるでしょう。

分離不安の解消法は?

飼い主が帰宅した時に、分離不安になった犬が部屋中を荒らしていたり、トイレ以外の場所で排泄していたとしたら、イライラする気持ちは誰でも同じです。しかしここで怒りにまかせて犬を叱ることは避けましょう。犬は後で叱られてもなぜ叱られているのかがわかりません。帰宅した時に喜んで跳びついてくる犬を見ると、抱きしめてあげたい気持ちもわかりますが、犬の興奮が治まるまでしばらく待つようにしましょう。

出かける時には「すぐに帰るから」とか「良い子にしていてね」とか声をかけがちですが、これも犬を不安にさせてしまいます。飼い主が外出するということを犬に意識させないようにして外出するようにしましょう。飼い主が外出することに慣れていない犬の場合は、飼い主が家を出て行くという行為に慣れるように訓練をしていきます。最初はほんの少しの間だけ家を出て、すぐに入ります。慣れていくにつれて少しずつ外に出る時間を増やしていきます。これらの解消法だけでは改善が見られない場合は動物病院で薬物療法を取ることもあります。分離不安の症状があまりにも手に負えなくて大変だと思ったら動物病院で相談するのもいいでしょう。

まとめ

飼い主と離れた犬が問題行動を取ることを分離不安と呼びます。原因には飼い主など、人間側にあることも多いので、分離不安に悩んだ時には、改めて犬との関係を考えてみる必要があります。飼い主が外出することを犬に意識させないことも大切です。犬を飼い始めたときは可愛くていつも一緒にいたいと思うこともありますが、この思いが犬を分離不安にさせていまうこともあるので、接し方をもう一度考えてみることも必要です。