犬の去勢手術について動物看護師が説明します!

オス犬を飼っている人なら、去勢手術をすることを考えてみた事があるかと思います。また今から犬を飼おうとしている人や、去勢手術をした方がいいのか悩んでいる人も、去勢手術についてのメリットやデメリットを知っていれば、考えやすいと思います。 去勢手術とは、どんな手術なのか、どんなメリットやデメリットがあるのかなどをお伝えします。

去勢手術ってどんな手術?

去勢手術とは、生殖機能のある睾丸をとってしまう手術です。睾丸をとるためには、全身麻酔をかけますが、手術時間は10分ほどの簡単な手術です。麻酔が効き、手術をして覚めるまでに、30分~1時間はかかりますが他の手術に比べると、比較的早い時間で終わります。そして、日帰りで帰れる病院が多いです。
1箇所を切るので、傷もとても小さいです。ただし、停留睾丸といって、睾丸が正常な位置にはなく、お腹の中にある場合があります。その時はお腹を切って取らなければいけません。時間もその分かかります。
去勢手術の平均的な費用は、15000〜35000円です。もちろん動物病院によって差がありますので、安い場合もありますし、高い場合もあります。また、犬の大きさによって値段設定が違う動物病院もあります。
手術をする時期として、適しているのは、生後6ヵ月〜12ヵ月の発情がくる前にすることをおすすめしています。

去勢手術のメリット・デメリット

メリット

○望まない妊娠が避けられる
多頭飼いなどで、望んでいない妊娠を避けたい場合には去勢手術をオススメしています。
一度妊娠すると、数匹出産することが多い犬ですので、妊娠する可能性のある環境で、望まないのであれば去勢手術をしてあげましょう。

○発情のストレスがなくなる
メス犬が発情期であれば、フェロモンが出ています。メス犬のフェロモンにつられてオス犬は興奮し、近づこうとします。また、腰を振る行動も見られるなどの発情ならではの行動をするようになります。この行動は本能によるものですが、オス犬にとったらストレスがかかっていますので、去勢手術は、発情によるストレスがなくなるのもメリットです。

○マーキング行動が減る
様々な所にマーキングをするオス犬は少なくありません。去勢手術をすることによって、このマーキング行動が減る場合があります。ただし、癖になってしまっている犬は、マーキング行動がなくならない場合もあります。

○性格が穏やかになる
去勢手術をすると、ホルモンバランスが変わるので、性格が穏やかになることがあります。

○病気予防
生殖器特有の病気の予防ができます。去勢手術していないオス犬に多い病気が、精巣腫瘍や前立腺肥大、肛門周囲腺腫、会陰ヘルニアなどが代表的です。

デメリット

○生殖能力がなくなる
一度去勢手術をすると、今後子供が欲しいとなっても、一生子供が出来ることはありません。

○太りやすくなる
去勢手術の1番のデメリットで、ホルモンバランスの関係で、太りやすくなります。去勢手術前の食事管理と去勢手術後の食事管理を変えなければどんどん太っていきます。適度な運動もして、肥満にならないように気をつけてあげましょう。

○手術のリスク
どの手術もそうですが、少なくとも麻酔のリスクがあります。ほとんどの場合は上手くいきますが、まれに麻酔事故が発生する場合もあります。麻酔以外においても全体的に手術のリスクはあるということです。

まとめ

愛犬の去勢手術をする飼い主は、望まない妊娠を避けたい場合や、マーキング行動をして欲しくないという目的でする場合が多いです。妊娠を考えてないのであれば、メリットの方が多いので、去勢手術をする飼い主が増えてきています。しかし、デメリットもいくつかはあるので、よく考えて家族で話し合い、決めることをおすすめします。